こんにちは、つむり @TsumuRi です。
派遣社員として産休育休を取得した後、時短勤務で育休復帰しました。
前回まで、派遣社員の産休育休と育休復帰の体験談をまとめました。
- 派遣社員が産前産後休業・育児休業を取得した体験談~手続きのスケジュールやポイントは?
- 派遣社員の産休育休体験談~休業中に支給される手当の種類や手続きのスケジュールは?
- 派遣社員の育休後職場復帰体験談~新派遣先への就活から手続きまで
本記事では派遣社員の保活についてまとめます。
派遣社員の保活と正社員の保活の違いは?実はあまり変わらないって本当?
育休復帰の派遣社員として保活を体験して、派遣社員特有のことは意外と少ないと感じました。
派遣会社に保育の実施理由を証明する書類(勤務証明書)を作成してもらい「育休中」の立場で入園の申し込みをする点では正社員と同じだったので。
大きな違いは、ほとんどの派遣社員が保育園が内定してから新しい派遣先を探すことになることです。産休前の時点で産休前の職場に復帰することが確定しているのは一握りで、残念ながら私はそうではありませんでした。
派遣社員の保活の流れの一例:私の体験談
以下、私の場合の大まかな流れです。
前提:待機児童が多い地域だが無認可保育園は検討せず
居住地はいわゆる保活激戦区ですが、以下の理由から無認可保育園は検討しませんでした。
- 待機児童の多い自治体でも比較的空きがある地域に居住していた
(前年度実績では求職中でも入園できたとの情報あり) - 認可保育園がダメなら幼稚園入園まで働かなくていいかとゆるく考えていた
同じ市の中でも特に競争率の高い地域では入園できる月齢になった時点で(その時点では入れる気はなくても)入園申し込みをして待機ポイントを稼ぐ必要があると囁かれていたレベルですが、私は基本的に仕事をゆるく考えていたため、そこまではしてません。
ちなみに待機ポイントとは
保育園入園の選考では、就労や家庭状況によって保育の必要性が点数化され、点数が高い児童から順に内定します。一部の自治体では前年度に入園できず待機児童になった実績を保育の必要性の点数に含めます。これがいわゆる待機ポイント。
極端な激戦区では、点数の上位者全員が共働き夫婦かつ育休復帰という状況になるので、この中で頭ひとつ抜けるために待機ポイントが必要と言われてます。
激戦区の保活こわい
8~10月:保育園を見学する
入園前年の8月から10月にかけて近隣の認可保育園5ヶ所を見学しました。
激戦区で5ヶ所は少ないかもしれませんね。申請書に第5希望までしか書けないこと、毎日の送迎を考えると自宅から遠い保育園では負担が大きすぎると思ったので、あえて5ヶ所にしました。
保育園見学の流れ
まずは電話にて見学の約束を取りました。
電話は13~15時が狙い目。園児のお昼寝タイムなので職員の手が空いてます。
逆に、10時以前と、昼寝後の15~18時の間は避けた方がよいです。子どもたちの登降園やおやつタイムでバタバタです。
見学当日は娘を連れて見学しました。
時間帯は10~12時が多かったです。この時間帯は園児が活発に活動している時間で、普段の様子がよく分かります。
見学は、随時1~2組の親子が参加するもの、保育園が告知した見学会に10組以上の親子が集まるものなど、園によって様々でした。園の概要の説明を受けた後、保育室、給食室、園庭、ホール、プール、家庭菜園などの施設を見学、その後、質疑応答の時間というパターンが多かったです。
見学時間は2時間くらいあるので、おむつ換えや授乳が重ならないよう、直前に済ませておくとよいと思います。
保育施設なので、うんちしちゃっても何とかなるとは思います
保育園見学の持ち物
当日の持ち物は、子連れでお出かけするときの持ち物に加え以下のものがあれば安心と思います。
- スリッパ(保育園にあることが多いけど、ないときのために)
- 保育園見学のチェックリスト(あらかじめ知りたいことをまとめておく)
- 筆記用具
- クリップボード
この中で特に重視したいのはチェックリスト。当日の確認漏れが減らせます。見学の後で確認漏れに気づいて電話するのは手間だし、保育園に時間を割いてもらうのも気が重いので、漏れがないよう整理しておくとよいです。
クリップボードは当日配布された資料を挟んで持って帰るのによいし、机がなくて膝の上でメモを取るときも便利。入園後も何かと役立つのでおすすめです。
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保育園見学のチェックポイント
私がいつもチェックしていたのは以下のような項目です。長いので箇条書きでどうぞ。
- 保育園の理念や方針職員や子どもたちの言葉遣い、態度、挨拶(理念や方針との一貫性)
- 設備・おもちゃ・絵本などのメンテナンス状態(壊れたままにしてないか)
- 保育室の広さや職員の人数(基準と比較)
- 保育室の配置、避難経路、避難体制
- 食事の管理体制、アレルギー対応状況、保護者が用意する頻度
- 園庭、ホール、プールの有無
- 園外活動の有無、頻度、内容
- 習い事的な活動の有無(音楽、英語、スポーツなど)
- 保護者参加型の行事の回数、曜日
- 保育時間帯(通常保育、早朝・延長保育)
- 保護者が休日の場合の預かり可否
- 早朝・延長保育の利用の仕方、費用
- 長期休暇の預かり体制(お盆、年末年始、GW)
- 保育料以外の費用(教材費、保護者会費、主食費など)
- 初年度の持ち物の内容(手作りの要否も)
- 毎日の持ち物の量
- お昼寝布団の用意の要否、持ち帰りの有無
- おむつ(布おむつか紙おむつか、紙おむつの処分は園か家庭か)
- 送迎手段(車、自転車、徒歩)
- 駐車場、駐輪場、ベビーカー置き場があるか(ベビーカーは保育中預けられるか)
いろいろなレベルの話がごっちゃになってますが、娘が安心安全かつのびのびと生活できる保育環境であることが最重要、その次に毎日の送迎に無理がないことが来ます。その他はあれば嬉しいというレベル。
事前に保育園のホームページで調べておき、分からなかったことは見学後にどうしても知りたいものだけ質問してクリアにしました。
保育所から当日いただいた資料は入園案内、入園予定のクラスの献立表、持ち物一覧など。クリップボードに挟んで持ち帰ります。後で比較できると便利ですよ。
見学とは少し違う話ですが、登降園の時間帯に実際に使う予定の移動手段で保育園までの経路を移動して、安全面で気になるところを確認するとよいです。時間帯や移動手段が違うと気づかない盲点が意外とあるので。見学当日じゃなくても入園までに確認しておいた方がいいと思います。
- 「後悔しない保育園・こども園の選び方」 読書メモ(はてなブログ)
- 保育園を考える親の会
11月、保育園の入所申し込みをする
一斉入所の申込は自治体の広報で告知されます。
私の居住地では申込書の配布が10月(自治体窓口 or 各保育園)、申込期限が11月(各保育園)でした。
保育の実施理由を証明する書類は、派遣元に作成を依頼します。
ここで、復帰先も復帰時期も決まっていないのに証明が可能なのかという疑問が生まれますが、特に問題はありませんでした。私の場合は産休前の勤務条件が記載されていました。
証明書作成の繁忙期です。余裕を持って依頼しましょう
入園申し込みは第一希望の保育園に娘同伴で書類を持参し、自治体職員と保育園担当者による書類チェックと質疑応答の後、申込書の控えをもらって終了。
2月に入園決定通知が届き、私の保活はめでたく終了しました。
入園説明会(という名の打ち合わせ)に娘を連れていき、入園準備を進め、新しい派遣先を探しているうちに春!
……サクラサク
【重要】派遣先決定後の変更届を忘れないこと!
保育園内定後に新しい派遣先が決まった場合や、派遣先が同じでも勤務時間等に変更が生じた場合は、新しい情報を記載した勤務証明書を提出しなおす必要があります。お忘れなく。
変更が生じた場合は速やかに届けないと入所を取り消される恐れがあります。
私の場合、派遣元は同じでしたが派遣先を含めて勤務条件が変わったので、派遣先との契約書ができた後に、新しい内容で勤務証明書を作成してもらって自治体に提出しました。
最後に・派遣社員の保活は厳しくなりつつある
派遣社員の保活について、私の体験談を元にまとめました。
育児休業中の派遣社員は、派遣会社の勤務証明書を添えて育児休業中の扱いで保育園を申し込むことができますが、最近は派遣先の内定の確約を求める自治体や、申し込み時と状況が変わった場合は入園後であっても退園になることがある自治体もあり、厳しくなっている印象です。
なんにせよ手続きをしないことには始まりませんので、自治体の担当窓口や派遣会社とも相談しながら締め切りに間に合うよう粛々と準備を進めてくださいね。