すさまじい吐きたガールを、なんとか2歳半まで育ててきた @TsumuRi です。こんにちは!
生後すぐから溢乳がひどかった娘。
2~3回に1回は上半身がずぶ濡れになるレベルで戻していました。
悪夢のような戻しっぷりに幽門狭窄症を疑いましたが、小児科では「医学的には問題なく、個性の範疇」と言われました。体重は順調に増えていたけど、当時は心配で心配で。
あまりに戻すので産院を退院した直後からベビー布団にバスタオルを敷いて寝かせましたが、バスタオルが吸収しきれず、ベビー布団を汚すことがしょっちゅうで。
干している間に娘を大人の布団に寝かせておいたら大人の布団でも戻されたり……。

昼夜逆転ベビーでもあったので睡眠不足にも悩まされ、溢乳ノイローゼになるかと思ったくらい……
そんな私を救ったのは意外にもペットシーツでした。
妹(当時0歳児の母)に「吐き戻しが多すぎる」「洗濯が追いつかなくてツラい」とこぼしたところ、



それならペットシーツ敷いて寝かすのは?うちは部屋で子どものおしりを洗いたい時におむつ換えシートの代わりに使ってる。とりあえず100均行ってみ!
この一言からわが家のペットシーツ育児が始まりました。
特に0歳代の前半はペットシーツに助けられることが多く、メーカーさんには足を向けて眠れません。
当記事では溢乳対策から始まったペットシーツ育児を、0歳代から2歳半までの注意点と周辺のお話も含めてまとめます。
参考になれば嬉しいです。
0歳代のペットシーツ育児
用途①ベビー布団の汚れ防止
はじめて買ったペットシーツは100均、ワイドサイズ(60cm×45cm)のものです。
90cm×60cmのミニサイズのベビー布団には2枚並べるとぴったりでした。
ペットシーツを敷いてからは、大量に戻してもペットシーツを取り替えれば済むのですごく楽になりました。
おしり側に敷くと新生児期特有のゆるウン漏れもガードしてくれます。暑い時期はムレそうな気もしたけど。



生後すぐから溢乳が多い気配はあったので、知ってたら産院入院中に通販したかも
用途②おむつかぶれ対策
生後2ヶ月頃に娘はひどいおむつかぶれになりました。おしりを拭くと泣き叫ぶのが可哀想で可哀想で。
小児科ではまめに洗うように言われましたが、1日6~7回のウンチのたびに首の座らない乳児をお風呂に連れていき、シャワーで流すのが正直めんどくさい。



どこまでもめんどくさがりな母でスイマセン…
そこで、おむつを換えるときは、おむつの下にペットシーツを敷くことにしました。
おむつを開き、おしりを水で流すと、汚れた水のほとんどをおむつが吸収、おむつで吸収しきれない分や飛び散った分をペットシーツが吸収するという寸法。
余談ですが、おしり洗いには100均のスプレー容器が便利でした。
給湯器のお湯を入れれば冬場も冷やっとしませんし、霧状とストレートの2通りの水流を切り替えられるスグレモノ。


おしりを洗わなくなってからは、エタノールを入れて掃除に活用しています。100均アイテムに死角なし。まさかおしりを洗っていたスプレー容器だとは思うまい。
用途③おむつ換えシートの代用
おしりを洗うとき以外もおむつ替えシートの代用品に使いました。



産前に可愛いおむつ替えシートを買ったので、最初は使っていたんですよ?
でも、ペットシーツの上でおしりを洗うのが普通になると、おむつ替えシートより便利なことに気づいてしまったんです……!
なにしろ、まさかのゆるウン漏れでもおむつと一緒に丸めて捨てられるのが楽すぎて!ゆるウンが服にしみいても、ペットシーツなら気にせず娘を置くことができるし。控えめに言って、最高かな?
こうして、おむつポーチの中身がおむつ替えシートから薄型ペットシーツに変わりました。



もらいものを含め、4枚もあるおむつ換えシートの立場とは……
用途④畳の汚れ防止
生後3ヶ月頃、娘が寝返りを覚えました。
溢乳はいまだ続いており、寝返りしてニッコリした瞬間ドバーッと戻して畳を汚したり、もはや笑顔のリーサルウェポンとしか。



飲んだ直後は寝返り禁止って言っても聞かないしね
仕方がないので、バスタオルや洗濯できるラグでカバーしましたが、すぐに洗濯がめんどくさくなり……
私はペットシーツをテープでつなぎ、大きい四角形にして畳に敷きました。そして娘を置く。
ドバーッで汚れたところだけ取り替えればいいと考えたわけです。
最初は狙い通りでしたが、ある日悲劇が……
悲劇!ペットシーツが破れた日
寝返りを覚えた頃の赤ん坊は、動くようになったお手手を駆使して何でも口に入れますよね。
寝返りを覚える前に下の歯の頭が出ていた娘は、口に入るものは何でもかじるようになったのです!
歯茎がかゆかったのかもしれません。
娘が噛みちぎったペットシーツの破片を見つけた日の絶望感と言ったらありません。



神アイテム、ペットシーツ破れたり……(二重の意味で)
代替品①大判ベビーマット
また妹にこぼしたところ、



畳の部屋にでっかいベビーマット敷くのは?こないだベビザラスで買ったけど、けっこういいよ
ちょうど離乳食を始める時期だったこともあり、大判ベビーマットを買いました。
大きいので端っこしかかじれず、かじられてもちぎれにくい優れもの。
ジョイントマットと異なり継ぎ目がなく、ドバーッと戻してもマットの下に漏れる心配がありません。
食べないちゃんだった娘が離乳食を皿ごとぶちまけてもノーダメージ。
戻されたりぶちまけられたりで精神的にはダメージが入りますが、物理的なダメージがないだけでも気楽ですね。



……うん、多分気楽だったと思いますよ……多分ね……(白目)
このプレイマットは本当に長い間愛用することになりました。
畳を守るならペットシーツよりおすすめです。レビューもご参考に。




代替品②防水シーツ
寝返りを覚えると、娘がベビー布団を抜け出して大人の布団で眠ることが増えました。
大人の布団をガードする必要を感じましたが、ペットシーツは大人の布団全体をカバーするには小さいため、防水シーツで全面をカバーすることに。
私は四隅をゴムで引っかけるタイプを買いましたが、ズレると布団の四辺がノーガードになるのが難点。
ボックスシーツタイプの方がよかったかも…と、ちょっとだけ思っています。
製品によっては脱水・乾燥不可なので、洗濯の時は若干めんどうに感じました。



短時間ならいいかって脱水しちゃいますけどね……(自己責任)
戻す頻度や量が減ってからは、初心に返ってバスタオルを敷くようになりました。
洗う手間をどこまでも減らしたい母です。
1歳代のペットシーツ育児
1歳になると、おむつ換えシート以外の用途ではあまり使わなくなりました。
保育園に入園て平日の外出がなくなったので、数える程度しか使わながった記憶。
ただ、嘔吐下痢症の流行する冬場は強い味方でした!
用途⑤嘔吐下痢症対策(布団の汚れ防止)
冬場の保育園児が嘔吐下痢症をもらってくることは避けられません。
娘が1歳の冬、久々にペットシーツの出番がやってきました。
娘は大人の一緒の布団に寝ていたので、布団全体を防水シーツでカバーした上、娘を寝かせる位置に数枚つないだペットシーツを敷きました。
夜中に下痢が横モレしたので、ペットシーツを敷いてて本当によかったと思いました。



強烈な臭いに加え感染性のある下痢にやられたら、防水シーツは即退場ですからね……。
部屋全体に臭いが充満するレベルの下痢だったので、驚異の防臭袋BOSも役立ちました。
嘔吐下痢症の汚れものはBOSに放り込んで密封し、トイレに隔離すれば部屋は臭いません。お試しください。
また、以下のような対策グッズをバケツに入れて枕元に置くと、とっさの時に焦りません。
- ペットシーツ
- 驚異の防臭袋BOS
- 使い捨て手袋
- マスク
- 着替え・オムツ
用途⑥畳やカーペットの熱湯消毒
ペットシーツは畳やカーペットの熱湯消毒にも使えます。
千葉県の保健所が編み出した方法をポイントだけ紹介しますね。
- 嘔吐物を十分に取り除く
- 吸収面を上にしてペットシーツを敷き、沸騰したての熱湯を注いでいく
- ペットシーツをレジャーシートで素早く覆い、その上からタオルを2枚重ねて掛けて放置
ノロウイルスを死滅させるには85℃で1分間以上(65℃で5分間以上)の加熱が必要です。
この方法は簡単かつ確実でよさそうですね。
カーペットの素材によっては消毒剤を使う方がいい場合もあります。



嘔吐下痢症関連なのでここに書きましたが、1歳時点では試す機会はありませんでした(←よかった)
代替品③介護用シーツ
ペットシーツは1歳児を寝かすにはちょっと小さいです。
子どもにありがちですが娘は寝相がすさまじく、症状の重い日はグッタリしてあまり動かなかったはずなのに夜明けにはペットシーツからはみ出ていました。
ペットシーツはワイドサイズで60×45cm、スーパーワイドサイズで90×60cmです。
テープでつないでもよいですが、使い捨ての介護用シーツを検討してもいいかもしれません。
サイズは90×60cmくらいのものから、布団全体をカバーする120×180cmまであり、選択の幅も広いので。



人間が寝るために作られている安心感もありますしね…
2歳代のペットシーツ育児
1歳の冬以来、お蔵入りしたペットシーツ。
2歳になって新たな使いみちができました。
用途⑦車酔いからの嘔吐対策(チャイルドシートの汚れ防止)
娘は車酔い体質で、1歳半頃から車内で戻すようになりました。
酔い止めは3歳からで、1歳半では根本的な対策もなく、掃除に弱り果てていました。
期限が悪い娘をなだめながらの作業がこんなにあるんです!
- 娘を拭いて着替えさせる
- チャイルドシートを拭く
- 車内を拭く(前部座席の背面、後部座席、床面)
- 帰宅後、チャイルドシートカバーをはがして洗濯する
- カバーをはがしたチャイルドシートを拭く
- チャイルドシートカバーを取り付ける
そんな折、ペットシーツでチャイルドシートの汚れを防ぐアイデアをもらいました。
製品によっては破れて吸収体の粉末が出ることがあるため全面的におすすめするわけではありませんが、アイデアのひとつということで。






ペットシーツの安全性は?使って分かった注意点
ペットシーツは本来は育児用品ではなく、赤ちゃんが使うことは想定していません。
ここでは、わが家で実際に使ってヒヤリとした点を紹介します。
- 製品によって仕様にかなりの違いがある
- 誤食・窒息に注意が必要
注意点①製品によって仕様にかなりの違いがある
ペットシーツには、コンパクトさ重視の薄型や、吸水力を重視した厚型など、様々なものがあります。
そのため、用途に応じて選択する必要があります。
最大の注意点は、耐久性が低く、破れると高分子吸収体の粉末が大量に出てくる商品もあること。



100均の商品でも大丈夫なものとダメなものがあるので、値段の差ではなさそう。
近くにペットを飼っている人がいれば、使い勝手を聞いてみるのがいちばんと思います。
注意点②誤食・窒息に注意が必要
赤ちゃんが何でも口に入れる時期、特に歯が生えてきた後はペットシーツを噛みちぎって食べてしまう恐れがあります。



娘は実際噛みちぎりました……
また、ペットシーツが赤ちゃんの鼻や口を塞ぐと窒息の恐れがあります。
防水素材を使用しているペットシーツはタオルより空気が通りにくいと思われます。
ということで、私は敷きっぱなし可能な時期は生後3~4ヶ月くらいまでと考えています。
それ以降の赤ちゃんは手をある程度自由に使えますし、早い子では前歯が生えているので危険性が高いです。



私はその時点で噛みちぎられるリスクの低い大判ベビーマットや防水シーツなどに切り替えました。
余談ですが、大判ベビーマットを買う前に短期間だけウレタン素材のヨガマットを使ったことがあります。
これはなんと、無残に噛みちぎられました。
ベビー用にマットを買う場合は噛みちぎりにくい仕様かどうか確認することをおすすめします。
まとめ
以上、わが家のペットシーツの活用法とその周辺のお話でした。
ただでさえ洗濯物が増えがちな子どもとの暮らし。
さらにいきなりのナマモノ系汚れはもはや恐怖でしかありません。
私も娘が新生児の頃から、夜な夜なベビー肌着とバスタオルを握りしめて涙しました。
育児に不慣れな時期の洗濯の手間を減らし、物理的にも精神的にも楽にしてくれたペットシーツ。
私にとってはまさに神アイテムでした。
紙だけに!



実はこれが言いたかっただけなんです……これだけ長々書いたオチがこれとか、なんかごめんなさい……
ペットシーツは万能ではないし、子どもの成長に応じて適切なものに切り替える必要がありますが、うまくハマれば便利なのは確かです。
それでは皆様、楽しいペットシーツ育児を!