

こんにちは、つむり @TsumuRi です。
このところ磁石ブロックについて紹介してきました。もう少し続きます。
前回までの記事では文字数の都合で割愛しましたが、これから買う人はマグフォーマーとマグビルドの違いや互換性が気になるのではないでしょうか?せっかく両方あるので、本記事で比べてみることにしました。
本記事は上記の2本立てでお届けします。
以下、マグビルドパネルシリーズは「マグビルド」と書きますね。長いので!
マグフォーマーもマグビルドは同じ磁石ブロックの仲間ですが、性格が全然異なります。
マグフォーマーの得意なことはマグビルドは苦手だし、マグビルドの得意なことはマグフォーマーは苦手です。
ます、マグフォーマーとマグビルドの得意な立体造形を並べてみます。
マグフォーマーは「閉じた立体」が得意です。
磁力が強くてピースが軽いので、球状に組み立ててもけっこう安定します。
また、そこそこ大きい立体を組み立てて持ち上げて遊ぶこともできます。
立体を組み立てて、四方八方から(それこそ下からも)眺められるのはマグフォーマーです。
マグビルドは「大きな壁面」が得意です。
マグビルドのピースはほぼ平らなので、コース状に並べて車を走らせたり玉を転がしたりするにもよいです。
重量と磁力の兼ね合いで大きいものを持ち運ぶのは難しいため、置いて遊ぶのに向いてます。
マグフォーマーとマグビルド、どちらを選べばいいか迷いますよね。
選ぶときは「どちらの遊び方をしたいか」で選べばいいと思います。ここを外すとツラいです。
以下、マグフォーマーとマグビルドを細かいところまで比べていきますね
マグフォーマーとマグビルドの遊び方の違いを生む、スペックの違いを紹介します。
興味のある方はぜひ最後までお付き合いください。
以下、サイズや重量などはいちばん小さい正方形を測定しました。
素人測定なので誤差はあると思います。あしからず。
まずはピースの形状を比較しました。
マグフォーマーはフレーム全体が丸められていて、ころんと柔らかい印象です。
プレートタイプのピースは完全にフラットではありません。フレーム部分と透明の窓部分に段差があります。
マグビルドは四つ角こそ丸められていますが、各辺や各面はすべてフラットです。
マグネットの入っているフレーム部分と中心の透明部分にわずかな段差はありますが、マグフォーマーほどには気になりません。
マグフォーマーに透明なプレートなんてあった?という方へ
国内正規品としては流通していませんが、Amazon.comなど海外通販では入手可能です。
詳しくは前回記事をご覧ください。
いちばん小さい正方形の1辺の長さを測りました。
マグビルドが一回り大きいので、箱を組み立てるとちょうど入れ子になります。
くっついちゃうので、ばらさないと出せなくなりますけどね(笑)
磁石の数や外観を比べてみました。
マグフォーマーは各辺の中央に銀色のマグネットが1つ、1枚あたり4つのマグネットが使われています。
マグビルドは各辺に黒色のマグネットが2つ、1枚あたり8つのマグネットが使われています。
ピースの重量を比べてみました。
磁石ブロックの重量はマグネットが大部分と思われますが、マグネットの量の違いはどれくらい重量にきくのでしょうか?!
測定結果を下表に示します。
マグフォーマー | マグビルド | |
---|---|---|
プレート | 16g | 35g |
フレーム | 13g | 25g |
けっこう差がありますね。
購入後数年間校正していないキッチンスケール(最小目盛1g)で測定したので誤差はかなりあると思います。参考程度でお願いします。
磁力を比べてみました。
体感的にはマグフォーマーの方が磁力が強いです。
磁力の差を定量化できないかしらと考え、手に持ったピースに別のピースをひとつずつ吊るしていった結果がこちらです。
この結果は純粋に磁力のみの比較ではなく、磁力と重量の掛け合わせです。
また、吊るせる個数は吊るす時の動作にかなり左右されます。私はこれだけ吊れますが、娘にやらせてみると激減しました。
微妙な結果ではありますが、マグフォーマーの方がたくさん吊るせるという結論だけは確実です。
こんなに違いがありますから、ピースを持った時の感覚も当然かなり異なります。
マグフォーマーは軽くて柔らかい印象だし、マグビルドはややごりっとした印象です。
子どもの小さく柔らかい手にはマグフォーマーの方が似合いそうな印象ですが、対象年齢の3歳に達していればどちらも問題なく扱えると思います。
握力が発達していない赤ちゃんなら、軽くて小さくて真ん中に穴が開いているマグフォーマーの方が握りやすい(指に引っ掛けて持ちやすい)かもしれません。
そういえば、うちの娘が保育園の0歳児クラスに通っていた頃、保育室にあったのはマグフォーマーでした
マグビルドでも40g以下なので、赤ちゃんじゃない限りは問題なく持てると思いますよ。
マグフォーマーのビビッドカラーに対し、マグビルドは若干ソフトでくすみカラーな印象です。
大きな違いは、マグフォーマーのフレーム部分がまったく透けていないのに対し、マグビルドは磁石部分以外は透けているということかな。この違いは、組み上げた立体の外観にかなり影響します。
組み上げた立体の透明感を比較しました。
窓際で明るい光を当てると、マグフォーマーはフレーム部分が不透明なので影がやや悪目立ちします。
マグビルドは、磁石部分は不透明ですが全体は透明なので、マグフォーマーほどには影が目立ちません。
透過光を楽しみたい場合は、作れる壁面の大きさも加味してマグビルドがいいかなと思います。
プレートタイプのマグフォーマーが国内では入手しにくいのも理由です
図形のラインナップを比較しました。
シリーズ全体として図形が豊富なのはマグフォーマーです。曲面への展開も可能です。
ただし、最初に購入するであろう値ごろなセットに入っている図形の種類は少ないです。
私が購入したセットも正方形と正三角形だけのものです。ピースはバラ売りしていますが一部のみで、大きいセットにしか入ってない図形もあります。
結果、すべての図形を揃えようとするとかなりお金がかかるという現実に直面することになります。
マグビルドは、シリーズ全体で図形は7種類と少なめですが最初に購入するセットにすべて入っています。
結論としては、
と言ったところです。
マグビルドはリニューアルによって図形の種類が増えました。詳しくは別の記事をご覧ください
マグフォーマーとマグビルドを混ぜて遊べるか検証しました。画像でどうぞ。
出オチでスミマセン
マグフォーマーとマグビルドを混ぜて整った立体を構成することはできませんでした。
マグフォーマーとマグビルドは磁気の仕組みが異なりますし、サイズが微妙に異なります。3cmと4cmのような公倍数を作りやすい比率ならまだしも、6.4cmと7.5cmという微妙な差なので、きれいに積むことができません。
装飾パーツとして使うなら、なんとか混ぜて遊べないことはないという印象です。
ちなみに、マグフォーマーとマグビルドを混ぜて渡しても娘(3歳)が混乱することはなく、器用に選り分けて遊んでいました。
大きく整った立体を構成できない以上、マグフォーマーとマグビルドの両方を揃えるよりは、遊び方の好みに合ったものだけを購入して、はまれば数を増やしてダイナミックに遊ぶのがベストな遊び方だと思います。
おしまい!
磁石ブロックシリーズの記事、ぜひご覧ください。