こんにちは、 @TsumuRi 。
派遣社員になって10年の間に何回か派遣先を変わり、産休育休を取得して復帰、時短勤務のママ派遣社員にクラスチェンジしました。
染まりました
今でこそ自分の好きなように派遣業界を渡っていますが、派遣社員として働き始めた頃は右も左も分からず、「派遣登録ってどうやるの?」「どの派遣会社がいいの?」「複数登録した方がいいの?」など疑問は尽きませんでした。
そこで本記事では、派遣会社への登録から就業開始までの流れを実体験に基づいて説明します。
派遣会社への登録から就業開始までの流れ
派遣会社への登録から就業開始までの流れはどの派遣会社でもだいたい同じです。
- 派遣会社に登録
- 求人に応募
- 派遣会社の社内選考
- 派遣先企業の選考
- 職場見学
- 採用
- 就業開始
上から順に説明します。
ステップ①派遣会社に登録
派遣会社は登録制です。基本的には無料なのでご安心を。
登録してから就業を開始するまである程度時間がかかること、派遣の求人サイトに掲載されていない隠し案件が存在することから、思い立ったら早めに登録しておきましょう。
派遣登録のしかた
登録のしかたは何パターンかあります。
- 登録会に行く
- Webで仮登録後、派遣会社で本登録
- Web登録で完結(Web面談後に本登録)
登録時は来社不要をうたう派遣会社もあります。不便なところに住んでいるとありがたいですね。
この時点では複数の派遣会社に登録した方がよい、というか、下記の理由から複数登録が基本です。
- 派遣会社ごとに得意分野が異なる
- 複数の派遣会社が同じ求人を扱っていることがある
- 登録後、派遣先企業への紹介までなかなか進まないことがある
- 担当コーディネータの提案がイマイチなことがある
派遣会社も様々なので、1社に絞ると就業できなかったり、結果的に不利な条件で就業する可能性もあったりするので、複数社に登録して好印象かつ高待遇の派遣会社を狙って就業するというわけです。
私がはじめて派遣登録したときは、派遣の求人サイトを検索してめぼしい案件を持っている派遣会社に片っ端から登録しました。
この時点では5社だったかな
最初は派遣会社の登録フォームから仮登録します。
仮登録後、コーディネータとの面談を経て本登録されます。
面談内容は経験・スキル・希望する就業条件などのヒアリングやスキルチェックです。
スキルチェックの内容は事務系ならばタイピングやWord、Excelの操作など。詳細な内容は派遣会社によります。
本登録は3社です。当時はWeb面談がなく、あちこちの派遣会社を訪問するのが面倒になり、希望する業界・職種の求人が多い派遣会社に絞りました
派遣会社訪問・Web面談時の服装はオフィスカジュアルでOK
服装が気になる人は多いと思いますが、女性はオフィスカジュアルでOKです。
オフィスカジュアルが分からなくて悩むくらいなら、迷わずスーツで行きましょう。
私はスーツで行きましたよ
スーツはちょっと…という方はこちらをご参考に。
最近は必要な時だけ借りるという選択もあります。
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ステップ②派遣の求人に応募
求人に応募する方法は何パターンかあります。
- 求人サイトの公開求人に応募する
- 未公開求人を紹介してもらい応募する
求人サイトの公開求人に応募する
派遣社員が自分で探せる案件は公開求人のみです。
公開求人を見て応募しても、派遣会社で本登録した後になって「実は既に候補者が決まってまして…」と言われることがあります。
釣り餌か!
もっと早く言ってほしいのが本音ですが、こんなことはしょっちゅうなので、めげずに先に進みましょう。
優良案件ほどすぐに候補者が決まるものです。
未公開求人を紹介してもらって応募する
派遣会社に登録すると、未公開求人(求人サイトに未掲載の案件)にも応募できるようになります。
派遣登録とはすなわち「声掛けリストに載る」ということ。
派遣先企業から新規募集があったときや、辞める予定の派遣社員の後任者を探すときは、求人サイトに載せる前に未就業の人に声を掛けることがあるので、未登録のまま戦うのは機会損失です。
未公開求人は、登録後の面談で打診されることもありますし、後日メールや電話で打診されることもあります。
条件が折り合えば応募すればよいし、微妙に折り合わなければ交渉できるか確認しましょう。
希望と大きくかけ離れていたらお断りでOKです。
ステップ③派遣会社の社内選考
応募後、派遣会社の社内選考に進みます。
候補者が求人枠より多い場合(たとえば求人1名に対して応募2名以上)、派遣会社が選抜して派遣先企業に紹介します。
応募者全員が派遣先企業に紹介されるわけではありません。
社内選考基準は派遣会社に聞いたことがないので分かりませんが、派遣先企業が求める人材像に近く、スキルが高い方が有利ではあるとは思います。
「他に経験豊富な候補者がいて…」なんてしょっちゅうよ
社内選考を通過すれば、派遣先企業に紹介してよいか確認されます。
ステップ④派遣先企業の選考
派遣先企業が職務経歴や希望条件を確認します。
この段階で、条件が合わないことを理由にお断りされることもあります。
「経験不足」「スキル不足」「残業してほしい」……めげない!
派遣先企業の選考を通過すれば職場見学に進めます。
ステップ⑤職場見学
職場見学とは、要は派遣先担当者との面談です。
派遣会社の営業担当者が(まれにコーディネーターも)同行します。
実際の就業場所を見せてくれることもあります。
職場見学の当日の流れ
- 派遣会社の営業担当者と顔合わせ&打ち合わせ
- 派遣先企業を訪問、職場見学
- 就業の意思確認(当日ではない場合もある)
営業担当者とはこの日初めて顔合わせをすることになります。
打ち合わせで、当日の職場見学の流れについて説明を受け、派遣会社が派遣先企業用にまとめたスキルシートを確認します。想定質問の練習をしたこともあったような……
質問や疑義があれば確認を
面談は派遣会社の営業担当者が進行します。
派遣社員はほぼしゃべらなくてOK。自己紹介、これまでの経歴の説明、派遣先担当者からの質問に回答する程度ですね。
気になることがあれば必ず確認を
職場見学が終われば、派遣会社の営業担当者と共に退出します。
この時点で就業の意思を確認されることもあれば、後になることもあります。
そして解散。おつかれさまでした。
派遣会社の担当者はいったん外に出てからまた派遣先企業に戻っていくことが多いです。
商談してるんでしょうね
職場見学当日の服装
職場見学当日の服装が心配なら、職場見学の日程を調整する時でも派遣会社に確認しましょう。
オフィスカジュアルでOKと言われることが多かったですが、派遣先企業の雰囲気によってはスーツの方が好ましい場合もあります。
服装で悩むくらいなら、迷わずスーツでよいと思います。
スーツで行きましたよ(2回目)
ステップ⑥採用
職場見学の直後または後日、派遣会社の営業担当者から先方の反応を伝えられるとともに、就業の意思を確認されます。
YESと言えば就業決定です。おめでとうございます。
後日、契約書が送られてきます。
派遣社員は、職場見学まで進めば「たいていの場合は」採用です。
なんだか引っかかるね
前提として、派遣先企業による面接は違法なんですよ。
したがって、職場見学に呼んだということは採用のはずです。原則的には。
競合する派遣会社のスタッフが同時期に職場見学に呼ばれていて、競合の結果として不採用になることがあるとは風の噂に聞いたことがありますし、SNSでも職場見学後に落とされたという話はよく出てきます。
モヤっとするね
就業開始前にしておくこと
- 契約書など、就業開始日より前に受け取った書類の確認
- 通勤経路のシミュレーション
- 短い自己紹介を考える
- 服装を考える
契約書や、その他に就業開始日より前に受け取った資料があれば、必ず目を通して内容を確認します。就業規定やタイムシートは、就業開始日より前に郵送されることが多いです。
未着の場合や、内容に間違いがあれば派遣会社に連絡を
就業開始日に簡単な挨拶周りをすることもあるので、短い自己紹介を用意しておいたほうがよいです。ない場合もあるけど。
心配性の私は、通勤経路の下見もします。
実際の出勤時間に合わせ実際に使う通勤経路で派遣先企業まで行ってみると、初日に遅刻する心配が減ってよいですよ。
服装は後述します。
ステップ⑦就業開始
就業開始日は、営業担当者が同行します。
時間と待ち合わせ場所を指定されますので、遅れないように行きましょう。
派遣先担当者とあなたを引き合わせたら、派遣会社の営業担当者は帰ります。
以降は派遣先担当者の指示に従います。
就業開始から契約終了までについてはこちらを
最後に
以上、派遣会社への登録から就業開始までの流れを実体験ベースに説明しました。
まだまだ語りたいことはあるので、各ステップの詳細は後日補足します。
そうそう、一点だけ追加で。
派遣先企業に就業が決まっても、派遣会社のコーディネータや営業担当者とのお付き合いはまだまだ続きます。
特に営業担当者にはお世話になるので、節度を保ってお付き合いするのはマストですよ。