こんにちは、つむり @TsumuRi です。
派遣で働く10年の間に派遣先を何度か変わり、産休育休を取得後に復帰、時短勤務のママ派遣社員にクラスチェンジしました。
ワークライフバランス重視の働き方をしていることもあり、自分の希望に合わせて派遣先や業務内容を選べる働き方はよいと改めて実感する次第です。
とは言え、派遣先の選択を誤ると合わない環境で働くことになるのが派遣社員のツラいところでもあります。
そこで本記事では、自分に合う派遣先を見つけるために私が必ずチェックするポイントを紹介します。
ちなみに私は以下のような視点で派遣先を選んでいます。
- なるべく安定就業する
- 契約満了に備えてスキルアップする
- 老後に備えてしっかり貯蓄する
- とはいえ、ワークライフバランスは大切
現実的すぎ
10年やるとキラキラしなくなる
派遣求人の選び方!チェックポイント5選&考え方
私が派遣先を選ぶときのチェックポイント5項目を優先順位の高い順に紹介します。
- 業界・職種・業務内容
- スキル・経験
- 勤務条件(勤務日数・勤務時間・派遣期間・勤務地・時給)
- 職場の雰囲気
- 福利厚生
派遣求人のチェックポイント①業界・職種・業務内容
「好きは強み」と言うくらいですから、興味を持てる業界・職種で働くのがいちばんです。
私は製薬一筋!だんだん専門性が上がってます
派遣先は即戦力を欲しがるので、業界や職種に一貫性があるとよいですね。
業界が同じなら派遣先が変わっても基礎知識を生かせますし(最新動向や派遣先ごとのルールを覚える必要はあります)、職種が同じなら業界が変わっても経験やノウハウをある程度生かせます。
職種が同じでも業務内容は派遣先により異なります。私は、どうしてもやりたくない業務が含まれていれば避けます。
コールセンターとか絶対ムリ
派遣求人のチェックポイント②スキル・経験
私は、2つの意味でスキル・経験をチェックしています。
- 派遣先の要求するスキル・経験
- 派遣先で働くことで得られるスキル・経験
①派遣先の要求するスキル・経験(求人情報に記載)
まずは求人情報に記載されたスキル・経験。これは持っていないと応募できないので特に重要です。
ちなみに、派遣会社で社内選考があるので「○○があれば尚可」は必須と考えた方がガッカリしないと思います。
スキルや経験がなければ未経験者歓迎求人に応募するのも手ですが、若者とのポジション争いは不毛ですし、時給が安いことが多いです。あまり良いことはないので、とっととスキルを身につけましょう。
②派遣先で働くことで得られるスキル・経験
派遣契約は終わりが見えているからこそ、働くことで得られるスキル・経験は重視すべきと考えます。
派遣社員が同一の勤務先で働けるのは有期雇用契約(数か月単位の更新を繰り返す契約)で最長3年、社会情勢によっては突然の契約終了もあります。
リーマンショックやら新型コロナやら
契約終了後は再び求職活動をしますよね。
派遣先で働いている間に自分は年齢を重ね、市場にはより求職者が出てきている。就業中に経験を積んでスキルアップしないと苦しくなるのは自明です。
派遣先で働くことで得られるスキル・経験は求人情報には明記されていないため、業務内容から読み取ります。
業務に関連する勉強はしやすいですし、知識をつけて資格を取得すれば評価にもつながります。
応募時点では難しそうに見えても、興味と向上心があれば伸びる
スキルアップの観点では、実は派遣先の仕事の振り方も重要で、
- 派遣社員は定型作業だけしていたらいい
- 派遣社員を育てていろいろ任せたい
この2パターンの派遣先だと、後者の方が断然スキルアップしやすいです。
派遣先の雰囲気は、求人情報だけでは分からないためコーディネータに尋ねて情報をもらいます。
派遣求人のチェックポイント③勤務条件
下記の勤務条件はまとめてチェックしています。
- 勤務日数
- 勤務時間
- 派遣期間
- 勤務地
- 時給
ポイント③-1 勤務日数・勤務時間・派遣期間
派遣で働こうと考える方の多くが、週5日のフルタイム勤務を考えていると思います。
フルタイムで働くなら
フルタイムで働くなら、特に注意すべきは残業時間と休日出勤の有無です。
同じフルタイムでも残業の有無で生活パターンが大きく変わりますし、つねに残業や休日出勤があるのか、繁忙期だけなのかでもけっこう違います。
しっかり稼ぎたい人はあえて残業の多い派遣先で働く選択肢もありますし、プライベートを大切にしたい人は残業少なめの派遣先で働くしかないでしょうし……。
求人情報に書いていない場合は、コーディネータに聞くと派遣先に確認してもらえることが多いです。応募前に確認しましょう。
求人情報は「残業は10~20時間で少なめ」、実態を聞いたら「ほぼ毎月20時間」と言われて白目になった記憶が
ワークライフバランスを重視するなら
週休3日以上、短時間勤務など、ワークライフバランスを重視した働き方が可能な求人があります。
派遣先が了解していれば意外とワガママな働き方ができます。
最近は「ママ応援!」を謳う派遣会社も増え、以前よりもワガママを言いやすい環境になりました。
私も時短勤務♪
ワークライフバランスを重視するなら社会保険の加入要件に気をつけてください。
社会保険の加入要件は要確認
働き方によっては社会保険に加入できないことがあります。
健康保険・介護保険・厚生年金、さらに雇用保険・労災保険のこと。
30代40代は、出産、育児、親との年齢差によっては介護などライフイベントが多く、社会保険のお世話になることが多いのです。
- 出産、育児・介護により休業すると、それぞれ健康保険と雇用保険から手当が出る
- 病気やケガで長期間休業すると、健康保険から傷病手当金が出る
- 老後に支給される年金は、厚生年金に加入できるかどうかで大きく変わります。
したがって、社会保険に加入したくない理由がある場合(例:配偶者の扶養の範囲で働く)を除き、社会保険に加入できる勤務条件かどうかは絶対確認すべきです。
私はギリ加入してます
社会保険の加入要件を満たす勤務条件
要注意なのは健康保険・厚生年金・雇用保険。加入条件は以下の通りです。
健康保険・厚生年金:
- 1週間の所定労働時間および1ヶ月の所定労働時間日数が正社員の4分の3以上(一般的に週30時間以上)
- 契約期間が2ヶ月以上
または、以下の5条件を満たす
- 週の所定労働時間が20時間以上
- 勤務期間が1年以上見込まれる
- 月額賃金が8.8万円以上
- 学生以外
- 従業員501人以上の企業に勤務(500人以下の企業の場合は労使で合意がある)
- 学生ではない
雇用保険:
- 1週間の所定労働時間が20時間以上
- 31日以上雇用が継続する見込みがある
週休3日以上や、時短勤務を狙う方はご注意ください。
なお「2ヶ月以上」「31日以上」とありますが、1ヶ月更新や2ヶ月更新の場合は通算の派遣期間が31日以上や2ヶ月以上となれば加入できるそうです。
1ヶ月更新ってメンタル削られるからせめて3ヶ月更新にしてほしいよ
介護保険・労災保険はあまり気にしなくてOKです。
介護保険:
- 40歳以上であること
労災保険:
- 特になし(派遣会社が派遣社員全員に掛ける)
ポイント③-2 勤務地
特別な事情がなければ勤務地は近い方がいいです!
通勤時間とはつまるところ拘束時間なので、近い方がプライベートの時間を確保できます。
以前は派遣社員に交通費が支給されないことが多かったので、勤務地が遠ければ実質の手取り額が減りました。
2020年4月の同一労働同一賃金導入により交通費を支給する派遣会社が出てきたので、今後は交通費で損をすることは減るのかもしれません。厚生労働省の同一労働同一賃金ガイドラインでは通勤手当は原則支給です。
残業ナシで遠い派遣先より、残業アリで近い派遣先の方がプライベート時間も手取り額も多い可能性が。
勤務地による求人数の偏りはありますし、人と接する職種なら防犯のため勤務地が遠い方がよいと聞きますので、ご自分の状況と照らして判断ください。
ポイント③-3 時給
職種や業務内容が同じなら、時給は高い方がよいです。
ただし、交通費の支給の有無や、交通費が支給されない派遣会社の場合は交通費を自己負担する兼ね合いがあるため、電卓を叩いて総合的に決めます。
ちょっと注意が必要なのは、時給が相場よりも高すぎる派遣先ですね。
繁忙期で急いで人材を確保したいだけならラッキーですが、派遣社員が続かず結果的に時給が高めになっているらしい求人が……求人情報を眺めていると、同一派遣先・同一業務の案件がずっと残っていたり、掲載されたり消えたりしながら時給だけジワジワ上がる現象が時々見られます。
闇を感じる
安定就業が可能な派遣先かどうかは、コーディネータに尋ねれば教えてもらえます。
時給は応募段階でも交渉できるので、切実なら思い切って交渉してみましょう。
私が特に重視しているポイントは以上3項目で、残りは参考までに見ているポイントです。
刺身のツマ程度におつきあいをば
派遣求人のチェックポイント④職場の雰囲気
先ほど「安定就業できる派遣先かどうか」と書きました。
安定就業できる派遣先かどうかを判断するには以下2点がけっこう大切です。
- 派遣先の雰囲気
- 派遣先の仕事の振り方
派遣先の雰囲気や仕事の振り方は求人情報の備考欄で分かることもありますが、経験上、コーディネータに尋ねるのがいちばん確実だと思います。特に、同じ派遣会社から就業している派遣社員がいれば、直属の上司の性格・働きやすさ・派遣社員の出入りなど、本当によく把握されています。
「条件や環境はよいですが、上司のクセが強いのでおすすめしません。どうします?」と言われて応募をやめたことが。上司と戦える気がしなかった
派遣先の仕事の振り方が自分に合うかどうかの見極めも大切です。
- 派遣社員は定型作業だけしていたらいい
- 派遣社員を育てていろいろ任せたい
しっかりスキルアップしたいタイプの人は、①定型作業だけさせる派遣先だと早々に業務に飽きてやる気がなくなることもあるので、②の方が合っていると思います。
飽きるって実体験よね
実際飽きたからね
派遣求人のチェックポイント⑤福利厚生
社員食堂やコーヒーサーバー・給茶機などが派遣社員にも開放されていると嬉しいです!
外食やコンビニで調達すると昼食代が1000円を超えることもありますし、吉野家や松屋価格でしっかりした昼食を出していただける社員食堂は本当にありがたいです。
社員食堂は求人情報でも推しポイントとしてあげられる項目です。チェックポイント①から④に大差がなければ社員食堂で決めます(真顔)
おわりに:派遣先のことは派遣会社に聞いてみよう!
派遣先選びのチェックポイント
- 業界・職種・業務内容
- スキル・経験
- 勤務条件(勤務日数・勤務時間・派遣期間・勤務地・時給)
- 職場の雰囲気
- 福利厚生
求人検索の前に、①~⑤の具体的な条件を書き出すと派遣先を選びやすくなります。
「口コミは?」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、求人情報では分からない内情はコーディネータに尋ねるのが簡単かつ確実です。
転職会議のような口コミサイトもありますが、派遣社員には派遣先部署の事情が重要なので、会社単位の口コミが多い転職口コミサイトはちょっと毛色が異なります。個人的な意見ですが。
派遣先選びは今後最長3年の身の振り方を決めるイベントですし、確実性の高い情報を元にするのがいちばん。
コーディネータに相談することで求人検索では巡り合えなかったよい派遣先が見つかることもあるので、具体的なイメージを描けたら、めぼしい案件を1、2件ピックアップして、コーディネータに相談することをおすすめします。