3歳娘の七五三の記念写真を後撮りした話も書きますと宣言してから、半年ほど放置してました、すいません!


わが家は、お宮参りの時にも利用した街の写真館で、七五三参り当日ではなく、12月に記念写真を後撮りしました。6月予約、11月七五三参り、12月後撮りというスケジュールです。
うちの3歳娘(当時2歳7ヶ月)、本人にカメラを向けて「笑って~」とリクエストすると、なんだかとんでもない笑顔を作るので、わが家のアルバムはあまり人には見せられない表情のオンパレードになってます(親としては可愛いんだけど)
ところが、七五三記念撮影ではそんな娘から自然体かつ穏やかな微笑みを引き出し、写真に納めたプロの技がすごすぎて感動……😭

それでは、プロの技をご覧くださいませ!
人見知り場所見知りの3歳から笑顔を引き出すプロの技を見よ
これが子どもに笑顔を作らせず、笑顔になってしまうシチュエーションを作るプロの技の数々でございます。
- 親が子どものテンションを上げようとしない
- 子どもと遊んで気に入ってもらう
- 子どもにカメラを意識させず笑顔を引き出す
- 子どもにポーズを要求しない
- 自然な爆笑を引き出す
ポイントだけ書くと大したことなく見えるんですが、娘の実際の姿を見ると、
- 撮影というイベントを心から楽しみ、
- 涙が出そうなくらい笑い転げ、
- 高難易度のポーズを笑顔で易々とキメ、
- 帰りに「また写真とったい!」
これには私も、

プロの技やば!
って思わざるを得ません。魔法か。
時系列で詳しく書きます。
事前準備:親が子どものテンションを上げようとしない
親が自宅で声掛けやポーズの練習をすると、デリケートな3歳には逆効果になって撮影が難航することもあります。自然体で写真館に出かけてスタッフさんにおまかせするのが最善。
わが家も撮影の前日に「明日写真屋さんに行って写真を撮るよ」、お出かけ前に「今から写真屋さん行くよ」と予告したくらいで、それ以上は何もしませんでした。娘は「しちごさん?」と尋ねてきたくらいで、私も「そうだよ~、こないだの着物だよ」で終わり。

こんなに淡々としていて大丈夫?と思いました。
導入:子どもと遊んで気に入ってもらう
写真館に到着すると、迎えてくれたのは着付けとヘアメイク担当の女性スタッフさん。
このスタッフさんはとにかく娘の気持ちをよく聞いて察してくれる人で、娘も一人前扱いされていると感じたのではないかなと思います。
ヘアメイクのときは、娘に協力してほしいことは私を介してではなく、すべて娘に直接聞いてました。「椅子に座ってもらってもいいかな?」「ママに手伝ってもらった方がいい?」などなど。
私はスタッフさんの意図を読んで、娘の動作を黙ってサポートする感じでした。もはや見習いアシスタントのごとし。
ヘアメイク台の真ん前には、大きな鏡とたくさんの小物、それからアンパンマンのおもちゃがあり、座るだけでテンションが上がっていった娘。髪型や小物選びは私の意見を聞いた上で、娘を誘導してくれました。娘が譲らなかったところは私が折れましたけどね。
スタッフさんが娘に「お着物に着替えてもらってもいい?」と聞いたとき、人見知り気味の娘がチラリと私の方を見ると察したようで、「ママに着せてもらった方がいいかな?」と私にバトンタッチ。3歳用の着物はボタンを留めるだけなので私でも着せられます。着物を整えるためにスタッフさんに交代すると、娘は着物にテンションが上がって平気な顔をしていました。
着付けとヘアメイクの出来上がりに娘が機嫌をよくしているところに、男性カメラマンが登場。
以前のお宮参り撮影時の真面目な雰囲気とは異なり、道化に徹していて終始笑顔でした。娘が警戒する前に大きなハート形の風船のプレゼントで先制攻撃したのは見事としか。風船をとっかかりに娘をしゃべらせ、いたずら好きのミ〇キーマウスのパペットの登場でケラケラと爆笑させて陥落!
「じゃあ向こうで遊ぼうね~」の一言で撮影用背景の前に易々と誘導されていった娘です。

親としては、3歳の警戒心ってこんなもんかと心配にもなりました。まだまだひとりでお外には出せません。写真館は同じ空間に親がいるという安心感はあるんだろうけど……(汗)
撮影①子どもにカメラを意識させず笑顔を引き出す
撮影中、カメラマンが「こっち見てね~」と言うことは一度もなかったのに、娘はニコニコしながらしっかりカメラの方を見ていました。
その秘密は、いたずら好きのミ〇キーマウスのパペット。

「ボクだよ~!アハハハッ!」
実は撮影中、カメラのレンズの近くに居座っているミ〇キーマウスがレンズにいたずらして、カメラマンに「めっ!」とされるという、超ワンパターンな寸劇が繰り広げられてまして、完全にツボには まった娘がレンズを見ながら笑ってたんです。超ワンパターンだから、娘も先が読めてずっとニコニコしてたんだと思う。
親が加わって撮影するときもミ〇キーマウスがいたずらばっかりするので、ついニヤニヤしてしまい「おかあさんは口とじてくださ~い」と言われました。笑

自宅で写真を撮るときに娘に「こっち見て~」と言うと、謎のくねくねポーズをしながらとんでもない笑顔を作ってしまうので(これはこれで可愛い)、この技は素直にすごいなと思いました。自宅での写真撮影にも採り入れたい……。
撮影②子どもに高難度ポーズを要求しない
こちらの写真館で撮影してもらったカットは全部で8枚、そのうち6枚は娘が1人でポーズをキメて撮影した写真です。

皆さんご存知だとは思いますが……
中には福助人形のように正座をして膝の前に指先をつけおじぎをするような高難度ポーズもありましたが、娘、難なくポーズを取りました。
これ、カメラマンや女性スタッフさんが娘にああしてこうしてと指示を出したわけではありませんし、娘もポーズをキメたとは思っていないはず。娘の意識は女性スタッフさんが転がしてくれる綺麗な手鞠で遊んでいただけの感覚だと思うんですよね。
その他のカットも、娘を上手に遊びに乗せ、自然とポーズを取ってしまった瞬間を、絶妙なタイミングでカメラに収めたという感じでした。でも娘が自分でポーズをキメたようにしか見えないあたり、ほんまにすごい。

自宅だとおもちゃに集中している真剣な横顔を狙うとか、フッと気が逸れて笑った瞬間を狙うとかかなあ……。手指を使う遊びをしているときの指先の表情って私はけっこう好きです
撮影③自然な爆笑を引き出す
ここまでずっとケラケラとかニコニコとかニヤニヤとか書いていますが、撮影の間は本当にずっと笑いっぱなしでした。ケラケラ笑って、笑い疲れてふ~っと息をついて、またニコニコ笑う、この繰り返し。
でも、誰も娘に「笑って」とは言っていません。一度たりとも。
誰かに言われるまでもなく娘は自然と笑っていたし、娘の笑顔につられて私たち親も顔がほころんでしまいました。その空間には本当に楽しくて笑っちゃうような空気が満ちていたし、撮影が終わってお店を出てからも、「楽しかったねぇ」「またここで写真撮りたいね」とニコニコ話しながら帰宅したくらいで。
写真館の店頭で配布しているチラシには「撮影もひとつのエンターテイメントでなければいけません」と書いてありました。まさにその通りエンターテイメントの時間でした。
チラシは誇張でもなんでもなくて実績に裏打ちされた自信だったことが分かり、本当によい写真館を見つけたな~と嬉しくなった私です。

正直、チラシを最初に読んだときは、すっごい自信満々だな~と思ったんです。なんせ「撮影もひとつのエンターテイメントでなければいけません」から始まり「他のスタジオで、泣いてうまく撮影できなかった子どもさんが当店で撮影できたとよく感謝の言葉をいただきます」ときて「人見知りの子どもさん、他で撮れなかった泣き虫さんも是非一度お試しください」ですからね。
子どもの記念撮影はおすまし顔も崩れた顔も欲しくなる
1週間後に、6つ切りサイズの2面台紙と、L版写真6枚をデータ付きでいただきました。

外側だけの写真ですいませんがモノはこんな雰囲気です…
出来上がった写真を見て、私たち親では絶対に撮れない、おすまし笑顔の娘がこちらを見ているのを見てちょっとウルッと来ました。娘も「しちごさん!」「プリンセスみたいー!」と喜んでいて、なにより七五三の写真撮影というイベント自体が家族共通の楽しい思い出になっているのが嬉しいなと。
なので、これから後も折に触れて記念写真は写真館で撮影すると思います(次は小学校入学か、数え7歳の七五三かな?)
でもね、かしこまったおすまし笑顔の娘は確かに可愛いけど、私が本当に好きなのは、くちゃくちゃになった素の表情かもしれないことに気づいてしまったのもこの七五三撮影でした。
七五三のお参り当日、おめかししてるのにかまわずダッシュする娘とか、写真館の撮影の合間にぷーっと膨れて変な顔になってる娘の写真とか……こういうお行儀の悪い写真は写真館では残りません。でもこれがプロ画質で残っていたらどんなに素敵なことでしょう。
……と考え始めると、
次のイベントまでに鮮やかに撮れるいいカメラが欲しい!だとか、次の記念撮影の時はデータ全部(orある程度の枚数)をくれる欲張りな写真スタジオも検討したい!だとか、いやいや七五三の本番はやはり参拝だから出張撮影を依頼するのもありかも!だとか。

もはや散財の予感しかありませんので、誰か止めてくださ~い……😭