3歳半になる娘のために、ベネッセ「にほんご・えいごおしゃべりことばのずかん新装版」(以下、ベネッセおしゃべりずかん)を購入しました。
2019年現在、タッチペンでおしゃべりするずかんって本当にたくさん出版されていて、店頭で遊べるサンプルを使って比較した結果、いちばんバランスが取れていると感じたのがベネッセのものだったんですよね。
対象年齢1歳6ヶ月からのものを3歳半に買ったので、反応がどうだったかも書いてみますね~
ベネッセ「にほんご・えいごおしゃべりことばのずかん新装版」を購入した経緯
まず、私が今になってベネッセおしゃべりずかんを購入した理由なんですが……
絵本が大好きな娘に文字(ひらがな)を教えてあげたい!
ということ。
娘は本当に絵本が大好きで、私が読んであげられないときも静かに絵本のページをめくっていたりするんです。そんな姿を見て、拾い読みくらいでもできたら彼女の世界は広がるのに!ともどかしい想いを持っています。
ちなみに彼女が文字に興味を持ったのは2歳の頃。ひらがなつみきで自分の名前の文字を見つけては「娘ちゃんの!」と嬉しそうにしていました。こんなやつです↓
が、そこからまったく進展なし。
自分の名前に使われている文字でもふんわりしか記憶しておらず、「娘ちゃんの!」と言いつつ、形の似た別の文字を指さしていることも多々あります。「〇〇って書いて!」と言うことは多いので、興味がないわけではないと思いますが、何度教えても間違えているので、もはやどうやって教えていいのかさっぱり分かりません。
そこで、タッチペン式のおもちゃは本人も興味がありそうだし、ひらがなを押したら読んでくれるのを単純に繰り返したらそのうち覚えるんじゃない?と思って購入に至った次第。
購入時の私のスタンスとしては、
- 文字の形と音の関連に気づいてほしい
- 現時点では日本語を重視したい
- 英語はあれば嬉しい(ただし学習の妨げになる要素は排除したい)
- 単語数はそこそこでOK(読み聞かせなどで補えるため)
という感じです。
ベネッセ「にほんご・えいごおしゃべりことばのずかん新装版」の基本スペック
最初に書いた通り、ベネッセおしゃべりずかんの対象年齢は1歳6ヶ月以上です。
箱の中身は以下の通り。
- ずかん1冊(一般的な絵本サイズ、22cm×19cm)
- 専用タッチペン1本
- A3サイズのポスター1枚(ひらがな面と、アルファベット&数字の面)
ずかんの収録語数は633語で、日本語モード、英語モード、クイズモード(ペンが読み上げる単語をペンでタッチして回答する方式)の切り替えができます。曲はABC songとUnder the spreading chestnut tree(大きな栗の木の下での英語版)の2曲が収録されています。音量は5段階で調整可能。
専用タッチペンはON/OFFだけのシンプルな作り。
モードの切り替えや音量調節はタッチペンではなく、紙面にある切り替えボタンをタッチして行います。
ベネッセ「にほんご・えいごおしゃべりことばのずかん新装版」のいいところ
ベネッセおしゃべりずかんは本当にバランスよく構成されていて、いかにもベネッセらしい製品。そこのところを少し掘り下げてみます。
すっきりしたイラストで構成されている
ベネッセおしゃべりずかんのいちばんの特徴がすっきりしたイラストによる紙面構成だと思います。
良くも悪くもクセがないイラストで、わりかしとっつきやすいと思いますね。ページによってイラストレーターさんが異なるようですが、デフォルメしても分かるものはデフォルメが強め、精密さが必要なものは精密に描かれています。
実は私、図鑑にはリアルさを求める方で、娘が1歳半の時に初めて買ったことばずかん(タッチペンなし)は全ページ写真のものでした。こんなやつね↓
そんな私でもベネッセおしゃべりずかんのイラストはなんとか許容範囲です。
「みずのいきもの」や「まちのなか」のタッチが好きなので、全編これでもいいのにとか思ってますけどねw
かくいうみずのいきもののページはこんなです。リアル可愛いでしょ?
ペンの反応する範囲が広い(イラストと文字が反応する)
ベネッセおしゃべりずかんは、ペンをタッチした時に反応する範囲が広い(イラストと文字が反応する)のがよいです。娘はまだ文字の認識があやふやなので、文字をタッチするという発想がなく、タッチするのはいつでもイラスト。
ところがこの手のことばずかんの中には、イラスト部分はタッチに反応しない製品もあるんです。娘を連れて店頭サンプルをいくつかお試ししたのですが、イラスト部分が反応しないものでも娘はひたすらイラスト部分をタッチして不思議そうな顔をしておりました。
根気よく教えれば覚えるのかもしれませんが、直感的に扱えるものの方が楽しめるでしょうし、私はイラストと文字の両方がタッチに反応することがこの時期の子どもには必須だと考えています。
効果音が豊富に収録されている
効果音はあまり重視していなかったのですが、娘の反応を見てこれはいいなと思いました。
ベネッセおしゃべりずかんは、★印のあるイラストをタッチすると動物の鳴き声、乗り物の音などの効果音が流れます。
中でもよかったのが楽器のページ。なんとすべてに★印がついていて、電子音ではありますが楽器の音が流れます。音楽が大好きなうちの娘、このページはひたすらタッチしまくって演奏する真似っこをしておりました。
楽器の音って意識して聞かせないと触れる機会があまりないので、なんとなくでも遊びながら音とセットで名前を覚えられるのは良いと思いました。
ひらがなとアルファベットの表がついている
ベネッセおしゃべりずかんには巻末にひらがなとアルファベットと数字の表がついています。
ポスターもセットなので、娘に文字(ひらがな)を教えたい私のニーズにはぴったりでした。娘も「娘ちゃんのなまえの字はどれー」と言って私に指差しさせて、ペンでタッチしてひらがなの音を聞いて喜んでいるので、文字を教えてあげたいという私の目論見は半分くらい成功しているはず。
時々、ひらがなのすぐ下に書いてあるイラストを誤タッチして微妙~な顔をしていますけどねw
英単語にカタカナルビが振られていない
細かいところですが、英単語にカタカナルビが振られていないところも私の中ではポイントが高いです。
カタカナルビが振られていると、カタカナが読める大人の発音はルビにつられます。娘は現在はまだ文字が読めないので影響はないと思いますが、将来的にカタカナが読めるようになってから、耳で聞く英単語の音と、目で見るカタカナルビの音の違いに困惑するのではないだろうか?とも。
カタカナ発音は、私が自分自身の英語学習の中で克服に苦労したポイントでもあるので、ほんまにルビは要らんと思ってます
ベネッセ「にほんご・えいごおしゃべりことばのずかん新装版」の残念なところ
バランスがよいということは、翻れば突出した点がないということでもあります。それについても少し。
収録語数633語は実はそれほど多くはない
収録語数633語というとけっこう多そうに見えますが、実はそれほど多くはありません。他社製品で900語とか2970語とか、おもちゃとして販売されているものでも1100語とか入っているものはあります。
別の記事でタッチペン付きおしゃべりずかんを徹底比較してますので詳しくはそちらを。
https://tsumurinote.com/word-book/
実際、ベネッセおしゃべりずかんのページをめくっていると、身体のパーツがないなぁとか、にわとりはいるけどひよこいないなぁ~とか思いますし。
ただ、ことばを覚える機会はこの本だけではないので、あちこちに連れ出して見たものの名前をひとつひとつ教えたりとか、絵本の読み聞かせで様々なジャンルのことばに触れさせることで小さいうちにカバーすることは可能ですし、日本語については成長過程で日常的に触れる語彙数はもっと多いので、まあいいかーと思ってます。
タッチに反応しないイラストがある
購入前にあれだけサンプルをタッチしたのに気づかなかったところで、ちょっとびっくりしたんですけど、タッチに反応しないイラストがあります。
無意識に「ものの名前がついているイラストにタッチすると反応する」と判断してたんだと思いますが、私は文字がついていないイラストにタッチしたことはなかったんです。
ところが3歳娘はベネッセおしゃべりずかんの中のありとあらゆるイラストにとりあえずタッチを試みたようです。くいしんぼうのわが娘が特に残念そうにしていたのはピクニックのイラストの下の方に描かれている美味しそうなおべんとう。
「おすしって言わない!」「おにぎり読んでくれない!」と怒ってました。このページはイラストの面積が大きいわりにタッチで反応しない面積が大きいのが残念。
というわけでベネッセさん、改訂の際にはぜひとも改良をお願いします!(´;ω;`)ウゥゥ
50音表はあるが濁点や伸ばす音、詰まる音などには対応していない
先ほど「いいところ」にあげたひらがなの表には不満な点もあります。
ベネッセおしゃべりずかんの50音表は、濁音・拗音・促音(小さい「ゃゅょっ」)などには対応していません。他社のものもほとんどがこうなので、まあそんなもんか~と思った私はスルーしていました。
ところが娘ときたら「ディズニーはどの字?」とか言いよるんですよ。
その時点でやっと濁音などの重要性に気づいた私です。プルートやグーフィーも無理だな。ごめん娘。
文字の存在に気づいてさえない時期(うちの娘だと2歳より前の時期)なら、濁点がなくても何ら問題ないと思います。これは文字をうっすら認識し始めている時期の子どもゆえの問題だと思うので。対象年齢とはこういうところで効いてくるのかと正直びっくりですよ……
というわけで、これから、娘がことばを作って音を聞く遊びにはまるようなら、そのあたりにも対応できるおもちゃを探します(笑)
ことばずかんならディズニーのもの、文字の習得に機能をしぼるならひらがなタブレットの中に濁点などにも対応したものがあります。これ書いてて欲しくなってきたあたりヤバいと思いますw
ベネッセさん、改訂の際にはぜひとも改良をお願いします!(´;ω;`)ウゥゥ
個人的には対象年齢に差し掛かった時点での購入をおすすめしたい
わが家では、それなりにことばの習得が進んだ3歳半の娘にこのずかんを与えたので、細かいところで不満も感じたりもしていますが、もっと早い時期に日本語を中心としたことばの学習の入り口とするならバランスが取れた製品だとは思います。
子どもを混乱させる要素はありませんし、キャラモノじゃないのでキャラモノを積極的に与えたくないおうちでも安心。
また、このずかんの対象年齢に差し掛かったばかりの1歳半頃からであれば、かなり長い間遊べるとも思います。3歳半の娘も1日に何度も出してきて遊ぶので、反応を見る限りは少なくとも1歳半から3歳半までの2年はイケそう。私自身は、娘が1歳半の当時、音の出るおもちゃやタッチペン付きのおもちゃが好きではなく、必要性も感じなかったのでスルーしたんですが、結局今になって購入したことを思えばもっと早く買うべきだったなと。
ただ、子どものことばの認識力が発達してくると性能が追いつかなくなるので、その時点で別のものが必要だという実感があります。正直に告白しますと、3歳半だとタイミングを外した感がちょっと……やっちまったー!😭
なので、ベネッセおしゃべりずかんは子どもが文字に興味を持つ前に購入、子どもにことばの認識力がついてきたらその時点での子どもの課題に特化した製品に切り替えってのがベストな使い方だと思います。この使い方ならほんまに納得して長く使えるはずですよ~