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ブログ冒頭の表示「当サイトには広告が含まれています」ってなに?広告掲載とステマ規制の話

当サイトのリンクには広告が含まれています
ブログ冒頭の表示「当サイトには広告が含まれています」ってなに?広告掲載とステマ規制の話
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当ブログ内のすべての記事の冒頭に、以下の表示をすることにしました。

当サイトには広告が含まれています

2023年9月頃から他のブログやWebサイトでも同様の表示を見かけることが増えていると思います。

表示のとおり、このブログはアフィリエイトサービスプロバイダ(略称ASP)の提供する広告プログラムに参加し、広告を掲載することによって広告の成果に応じた報酬をいただいています。

アフィリエイトサービスプロバイダ(ASP)
インターネット上のWebサイトに広告を出したい事業者(広告主)と、Webサイト運営者を仲介する事業者のこと。

「いまさら言われなくても、広告貼ってるのはあたりまえに知ってた」と笑う読者さんが多いのではないかしらとは思うのですが、背景に景品表示法の指定告示(通称ステマ規制)の適用開始や、ASPの利用規約の改訂があったので、1記事を割いてご説明しておこうと思った次第でございます。

もくじ

景品表示法の指定告示(通称ステマ規制)の話

2023年10月、景品表示法の指定告示(通称ステマ規制の適用が始まりました。

ステルスマーケティング(ステマ)については、近年問題が多いと指摘されていることをご存じの方も多いとは思います。企業や有名人がやらかして炎上したりとかね。

ステルスマーケティング(ステマ)
広告であるにもかかわらず、広告であることを隠すこと

ステマ行為の例

  • 一般消費者を装って自社商品のレビューを投稿する
  • インフルエンサーやブロガーが商品の提供や報酬を受けたことを明らかにしないまま、当該商品を紹介する投稿を行う
  • 割引や物品提供、報酬などの便宜を受けたことを明らかにしないままショッピングサイトや予約サイトのレビューを書く

本当によい商品やサービスは、ユーザーの自発的な口コミによってよいものであると周知されていく(そして悪い商品やサービスは悪いものであることが周知され駆逐されていく)のが普通です。それ自体は自然現象みたいなものです。

ところが事業者が自らステマ投稿を行ったり、インフルエンサーや一般消費者をステマ行為に誘うようになると、実際よりも高く評価する(または競合製品を低く評価する)口コミがインターネット上にあふれ、口コミを読んだ消費者がこれを企業と利害関係のない第三者の感想であると素直に受け取ってしまい、当該商品やサービスを実際よりもよいものだと誤認して選択することにつながりかねません。

つむり

個人的にも、ブログ記事を信じて使ってみたら全然あかんやん!という体験をしたことがあって、ステマふざけんなと思う…

2023年10月にステマ規制の適用が開始され、このような「広告であって、一般消費者が広告であることを分からないもの」が規制されることになりました。

ステマ規制の対象は広告主であり、インフルエンサーやブロガーは一見関係なさそうに思えますが、広告には企業がインフルエンサー等の第三者に依頼・指示するものも含まれています。

そこでASPの利用規約に、広告が広告だと分かるようにサイトに表示する(ページを開いた直後の画面など分かりやすい位置)ことが盛り込まれ、9月頃からはスパムかと思うような勢いでASPから大量のメールが届くように。これを受けて当ブログでも、ブログ内の全記事に対してASPの利用規約に準拠した表示を行うこととした次第です。

現時点で対応を求めていないASPや、同じASPの広告でも種類によっては対応が不要な場合もあるため、全記事に表示しなくてもよかった気はしますが、適用開始まで時間もありませんでしたし、ASPの規約はどうあれ広告を含むことには変わりがないため、全記事一律の対応としました。

詳しく知りたい人向け

広告だなんて騙された!と思った方へ

ここまで読んで、「一般消費者のブログだと思って読んでいたのに、広告側とつるんでいたなんて騙された!」と感じる方が少なからずいらっしゃるかもしれません。

それについては申し訳ないなと思いますし、運営者情報プライバシーポリシーで、広告を掲載して成果に応じた報酬を受けている事実を明らかにしてはいても、ほとんど読まれてないという残念な事実があることを痛感します(もし読んでいただけていれば失礼しました)。

となると、インターネット広告のカラクリを知らない消費者を保護するためには各記事への表示が大切だということになりますし、サイト運営者が少しでも広告主に肩入れしている可能性があるならば、読者がそれを差し引いて判断することが妥当だとも思います。感情的にも、自分の知らなかった都合の悪い事実が後から明かされるのは、ものすごくイヤな気持ちになることも分かるので、全記事一律に対応させていただきました。

一方、サイト運営者目線では、各記事の冒頭で広告という文字を見た瞬間にブラウザバックする読者も多いのではないかと、微妙な気持ちになるのも事実です。私も、広告ならよほど秀逸な文章じゃない限り読まないし。複雑ぅ……。

広告主に肩入れしている?と思った方へ

「報酬を受けているサイト運営者は広告主に肩入れして実際よりも良い評価を掲載するのではないか?」と疑念を持った方もいらっしゃるでしょうか。当然の疑念だと思います。

私個人の話をすると、広告であろうがなかろうがブログに書く評価は変わりません

私自身は悪いものを良いと言うのも、良いものを悪いと言うのも嫌いです。また、豆腐メンタルが過ぎるので、ウソや誤魔化しや隠しごとがあるとバレることを心配して身も心も焼き尽くされることが容易に想像できるので。

例えば、レビュー記事を書く際に長所を盛ったり欠点を隠したりすると、それを信じて買い物をした読者が「失敗した!騙された!」と激怒することがあるかもしれないじゃないですか。そんな想像をするだけで、胃がシクシクしてお腹が下りそうになりませんか。豆腐メンタルって本当に脆いので、リスクを負ってまで微々たる報酬にしがみつくのはどうなんだと。よい印象を持てない商品やサービスはそもそも紹介しない方がよいと思っています。

つむり

そもそも「ウソ・大ゲサ・紛らわしい」はあかんと、ずっと前から(少なくとも私が子どもの頃から)JAROさんが言うとります

少なくとも私は、商品やサービスについてレビューを書くとき、イチ消費者として率直な感想を書くように心がけていますし、広告主からレビュー依頼を受ける場合も同じです。

とは言え、広告主の影響が絶対にないと言い切れるかと問われると、保証できないのも事実です。人間には無意識があり、無意識下の影響は自覚できませんから。自分では大丈夫だと思っていても、他人からすれば「コイツやらかしてんなー」と感じるようなところが実際にはあるかもしれません。

他のブロガーさんはどうなんでしょうね。個人的には、やらかしている人もいるとは思います。だって私、実際に使っていたら絶対に気に障るはずの構造的な欠点に言及していないブログを信じて買い物して、大失敗したことがありますからね。高い授業料でした。我ながら執念深くて嫌になるけど、いまだに許せないです。

なので消費者庁の言うとおり、ネット上の口コミは書き手が報酬を受けているかどうかを判断に加味して受け止めるべきだと思います。

なお、ステマ規制の前後で当ブログのレビュースタンスは変わりませんので、これからも「つむりのおと」をどうぞご贔屓に。と、ちゃっかり宣伝させていただきました。

ブログに広告を貼りたい!と思った方へ

ここからは余談です。もしかすると「私もブログに広告を貼って収入を得たい!」と感じた方もいらっしゃいますかね?(むしろメンドクサイと思った人が大多数な気もしますが)

そこまで割はよくないと思いますが(私のセンスの問題であることは否めない)、既にブログやWebサイトをお持ちであれば今からでもASPに登録してブログから収入を得ることは可能です(※審査あり)

ただしブログやWebサイトの利用規約によってはASPの広告を掲載できないことがあるので、まずはご利用のブログサービスやレンタルサーバーの利用規約をご確認ください。

これだけだとなんなので、ASPやブログサービスのおすすめをいくつか紹介しておきます。

おすすめASP

紹介したい商品やサービスがあるASPに絞って登録するとよいです。

大手ショッピングサイトが販売する商品を紹介するなら

商品だけではなくサービスも紹介するなら

  • A8.net :国内最大、安定の老舗ASP

登録時にASPに個人情報を渡すことになるので、あやしいASPは避けるようにしたいのと、ASPに成果に応じたランク制度があり、ランクに応じた特典を受けられるため、最初は数を絞るとよいです。ASPからしょっちゅうメールがくるので、登録先を最小限にしないとメールボックスが大惨事になりますしね……。

最初は上に書いたASPだけでも十分すぎるはずですが、紹介したい商品やサービスの広告が見つからなければ他も検討してみてください。

おすすめブログサービス

ブログやWebサイトをお持ちでなければ、向き不向きを見極めるためにも無料ブログサービスを利用して何記事か書いてみることをおすすめします。

無料プランは運営会社の表示する広告が強制的に挿入されるのが難点ですが、費用ゼロから気軽に始められます。文章を書くこと自体が向いてないことが分かったら、その時点で損切りしても惜しくないのが最大のメリット。ブログの機能、デザインや広告の自由度、さらに、検索エンジンを経由した集客の面ではWordPressで作るブログに一歩劣ると言われています。

WordPress(ワードプレス)

コンテンツマネジメントシステム(CMS)の一種。CMSとはウェブサイトの文章、画像、動画などのファイルや、ウェブサイトのレイアウトや機能を一元管理するシステムであり、CMSを使うことによってHTMLやCSSなどの知識がなくても直感的にウェブサイトを作成・更新することができるようになる。

ちなみに当ブログもWordPressを利用して運営しています(サーバーはConoHa Wing)

WordPressを利用したブログは機能が自由度が高い反面、常に最新の状態にメンテナンスする必要があること、トラブルは基本的に自己解決しなければいけないことから、パソコン作業に苦手意識がある人にはおすすめしません。また、サーバー代やドメイン代などの費用が発生します(私の場合は月1000円程度)。デザイン・機能のカスタマイズや広告掲載の自由度は高いので、腰を据えてブログをやってみようと思った方は挑戦してみてください。

蛇足かもしれないけど、最後に!

勘のよい方はお気づきかと思いますが、この記事中のリンクの一部はASP提供の広告リンクです(広告リンクではないものもあります)

「また騙しやがって!」と思った方は本当にすみません。このように一見すると普通のリンクと変わらないように見えて、実は広告の効果測定をしているリンクってけっこう多いのです。しれっと紛れているあたりタチが悪いですよね。冒頭に「広告」の表示がある場合は、普通っぽいリンクも疑ってみてください。

紛らわしいのはあかんと言っておきながら、最後に紛らわしいことすんなや!って話です。本当にすみません……。

ちなみに広告リンクの移動先で申し込みなどの成果が発生した場合はブログ運営者に報酬が入りますが、利用者には特にデメリットはありません。コーヒー代をおごってあげたとでも思っていただければ幸いです。

つむり

最後までおつきあいいただき、本当にありがとうございました。

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