こんにちは、つむりです。
2018年現在、娘はイヤイヤ期ど真ん中。娘が2歳になるかならないかの頃は、最近よく「イヤー!」と言うなあ、しかもちょっと楽しそうな表情だぞ?なんて思っていましたが、2歳2ヶ月になる頃には「イヤー!」から一瞬で「ギャー!」になることが増え、イヤイヤ期の真の恐ろしさを日々味わっています。
まるでピーピーヤカンのようだ……
今日は、日々激しくなる2歳児の「イヤ!」「ギャー!」と付き合うために試してみた「イヤ!」の予防法3つと「イヤー!」「ギャー!」の対処法10個を紹介します。
イヤイヤ期2歳児の「イヤ!」の予防法3つ
わが家の「イヤ!」の予防法は以下の3つです。
- 生活リズムを整える
- 予定をあらかじめ伝える
- 「イヤ!」と言う前に選んでもらう
1. 生活リズムを整える
寝起き、食事、おやつ、お風呂、歯みがきなどの生活習慣は、なるべく一定の時間にしています。
習慣化したことは割と抵抗が少ないと感じています。
2. 予定をあらかじめ伝える
先の見通しが立つと抵抗が少ないようなので、毎日の習慣も含めて次の予定を伝えることにしています。
- 夕ごはんを食べたら「○時になったらおふろだよ」(時計読めてないけど!)
- お風呂を上がれば「きがえて歯みがきしようね」
特に、休日にいつもと違うお出かけの予定を入れるときは、前日寝る前と当日に伝えています。
公園や子育て支援センターなど、子どもが楽しむ場所に出かける時は、到着したところで帰る時刻を伝えています。大人だって、直前になって予定を伝えられても困るし、子どもにも心の準備は必要と思う。
まあ、時間分かってないと思うんですけど…w
それから予防接種、子どもの嫌がるイベントなので、心の準備は特に大切と思います。
余裕のある時間割を組むことも意識しています。時間に余裕があれば、「イヤ!」「ギャー!」となっても心のゆとりを失わずに対処でき、大人が「ギャー!」とならずに済むので……
私は、割とアドリブに弱くてギャーっとなっちゃう方なので、ゆとりがないと無理です。
3. 「イヤ!」と言う前に選んでもらう
娘が「イヤ!」ということが予想できるとき(着替えなど)は、「イヤ!」という前に選んでもらっています。
○○と××、どっちにする?
自分で選ぶと納得感があるらしく、大人が指示しなくても次の動作に移ってくれることが多いです。
「するかしないか」を選ばせないあたりトリッキーですが、イヤイヤ期の娘のこだわりポイントと真正面からぶつかっても折れないので、娘のこだわりポイントは直接触らないようにしています。
イヤイヤ期2歳児の「イヤー!」「ギャー!」の対処法10
娘が「イヤー!」「ギャー!」になったときの対処法は以下の10個です。
- 「イヤー!」「ギャー!」を受け止める
- 放置する(時間をおく)
- 説得する(理由を説明する)
- お願いする
- 提案する(気をそらす)
- 「ごほうび」を使う
- 「ファンタジー」を使う
- 猶予を与える
- 伝え方を教える
- たまには有無を言わさず強行する
特に大切なのが1の「受け止める」。
まず「イヤ!」を受け止めている間に2~9の中から次の手を選び、娘が少し落ち着いた後に実行します。2~9のいずれかで収まらなければ最終手段の10ですが、2〜9のどれかで聞いてくれることがほとんどです。
1. 「イヤー!」「ギャー!」を受け止める
まず、 娘と目を合わせてなるべく静かに話しかけます。
- 「イヤ!って気持ちになったのね」
- 「イヤ!なのはよく分かるよ」
よく言われるように「受容や共感を示す」ことを心掛けています。
これで少し落ち着くことが多いです。 落ち着くと言葉が届くようになります。
ちなみに「イヤー!」「ギャー!」になった娘に「泣かない!」「やめなさい!」と真正面から立ち向かっても聞いてくれた試しがありません。戦うより寄り添った方が早いです。経験上。
2. 放置する(時間をおく)
「次」と書いておきながら、いきなり放置するんかい!って話ですが。
受け止めてみたところであまり落ち着かない場合、時間を置かないとしかたないことがあるので、時間を置きます。
家の中なら「落ち着いたら教えてね」と声をかけてつかず離れずの距離であまりかまわず様子見してます。急にケロッとして遊びはじめることもあって、娘の気まぐれはよく分からん……
外出先では人目もあるので、可能なら静かなところに移動して落ち着くまでそっとしておきます。抱っこしたいようなら抱っこです。
3. 説得する(理由やルールを説明する)
主に外出先で使う手です。半分くらいは外向けアピールかも。
娘は大人が思っているよりもずっと言葉を理解しているようで、理由を説明して説得すると、協力してくれることがあります。
例えば、買い物中におやつを「もつ!」と言うのを止めて「ギャー!」になりかかったとき。
- 「お店の人にちょうだいしてお金を払うまで○○ちゃんのものじゃないからね、かごに入れておこっか。できるかな?」
以前読んだ本に、赤ちゃんは言葉を理解していて、場に貢献できる適切な行動を教えれば自ら適切な行動を選択するというようなことを書いていたので取り入れました。
4. お願いする(感情で訴える)
3の「説得する」と似てますが、親の感情を乗せてストレートにお願いする点が異なります。
- 「○○するとお母さんは嬉しいんだけど、してくれる?」
- 「○○されるとおかあさんは悲しい/痛いから、やめてくれない?」
娘の場合、「おかあさんは嬉しい」は特に反応がよく、「うれしい?うれしい?」と何度も聞きながら言うことを聞いてくれます。お母さんは仕上げ磨きができてとてもうれしいです、ありがとう……(←おしゃべりするから磨きにくい)
5. 提案する(気をそらす)
「イヤ!」予防法の「選んでもらう」の派生です。
0歳児時代から使っている方法ですが、ひとつのものごとに執着しているときに、別のものを「これは?」と見せてみると気をそらせます。
また、「したくない!」になっているときに、やり方を2つ提案して「どっち?」と聞くと、本人にとってマシな方を選んでスムーズに進むことがあります。例えば、仕上げ磨きをお父さんがするかお母さんがするかと聞くと、「おかーさん!」と言ってひざの上に転がってくれたり。
選択肢を示された時に両方つっぱねる発想はまだ出てこないようですw
6. 「ごほうび」を使う
「イヤ!」をガマンして行動すると、娘にメリットがあることを伝えます。
物質的なごほうびよりも、娘にとって嬉しい体験をごほうびにすることが多いです。
例えば、公園から帰りたくないとき
- 「途中でスーパー行こうね」
- 「帰ったらごはんを食べよう」
- 「ちょっと遠回りして帰ろう」
着替えを嫌がるとき
- 「着替えてから絵本読もうよ」
- 「おかあさんとおそろいしようよ」
おむつをはくのを嫌がるときは、おむつに好きな絵柄を描いてあげる程度でもごほうびになるようです。中国のパクリミッキーもビックリのシロモノでも嬉しいらしい……orz
ごほうび作戦で大切なことは、その場しのぎで嘘をつかないことです。
子どもはけっこうしっかり親のいうことを聞いているので、約束を破ると信頼を失います。
7. 「ファンタジー」を使う
親ではないものに話しかけられると聞く耳を持ってくれることがあります。
わが家ではぬいぐるみがしゃべります。ふりかけの袋もしゃべります。ま、お母さんのナンチャッテ腹話術ですが……(声は変えるけど口が動いてるのはバレバレ)
自分でできるようになったことをしたがらないときによく使います。
たとえば着替え。
- 相棒のクマが「ねえ娘ちゃん、おきがえのしかたを教えてほしいんだけど…」とお願いする
娘は「はい!」と言って「あたましてー、おててだしてー、ぎゅっ!」とお手本を見せてくれたりします。
8. 猶予を与える
公園や子育て支援センターでの楽しい時間を終わりにするときは、帰宅をうながしても「もっとあそぶ!」になることが多いです。そんなとき、5分10分程度の猶予を与えて、自分からおしまいにするよう促します。
- 「じゃ、あと5分だけね、5分したら公園にバイバイしようね」(猶予)
- 5分経つ頃に「そろそろバイバイできる?」と聞く
娘はこれでわりとすんなりバイバイしてくれます。
6の「ごほうび」を組み合わせて、「そろそろバイバイして、おうちにおいしいごはん食べにいこっか!」になることも多いです。
バイバイを強制すると娘は意固地になりますし、帰りがけに「ギャー!」が始まると自転車に乗せられなくなるので、外出先での遊びを切り上げるときは気を使います。
水道を出しっぱなしにして遊んで困るときは、ちょっとだけ自由にさせた後に「あと10数えたらおしまいね、1、2…」と数えるのがけっこう有効。
9. 伝え方を教える
この方法は言葉で自分のしたいことを表現できるようになったお子さん向きです。
言語が発達するにつれ、「ギャー!」ではなく言葉で伝えられることを教えられるようになります。とは言え本人は「ギャー!」と言わなくても伝わることを知らないので、いったんは「ギャー!」になっている状態を受け止めて、落ち着いてもらう必要がありますけどね。
娘が少し落ち着いたら本人の主張を聞きます。
- 「どうしたいのか、おかあさんに教えてね」
うまく言えないときは、
- 「〇〇したいのかな?☓☓かな?」(例示)
いくつか例をあげる中に正解があればうなずいてくれると思います。
先日、何に対してなのかさっぱり分からない「ギャー!」が出たので、ちょっと試しに
- 「言いたいことがあるのはわかりました、でも泣くと何が言いたいのか分かりません。まず泣くのをやめてください。そしておかあさんに教えてください」
とやってみたんですよね。つっかえつっかえですが教えてくれたのでちょっと驚きました。
10. たまには有無を言わさず強行する
危険があったり、家族以外に危害や迷惑が及んだり、健康によくない場合だけは、有無を言わさず強行することもあります。
「イヤ!」を表現することは、自分の身を守る上でとても大切なことだと思いますし、誰にでも「イヤ!」と言っていいし、その「イヤ!」には有効性があるという体験を積んでほしいので、なるべく無理強いはしたくありません。
ただ、時々は泣いても通らないこともあることを学ぶことも大切。
わが家でいちばん多いパターンが、歯みがき「イヤー!」で逃げ回るときです。
寝室に移動する時刻は21時と決めているので、20時半頃から余裕を持って声掛けしていますが、10分前になったら時間切れを宣告して押さえて磨いてます。磨いている間、「じぶんでころんできる~~~じぶんでころんしたかったあ~~~~!」とか、めっちゃ文句言ってますが、おかーさんは知ったこっちゃありませんからね?w
それでもダメなら「あきらめる」
いろいろと対処法を用意しても、どうしようもないときはどうしようもありません。
ただ見守って時間が経つのを待つしかないときもあります。
イヤイヤ期の自己主張はそれくらいに激しいし、妥協を知りません。
「イヤー!」「ギャー!」の嵐がおさまるのをじっと待つ間、わたしが心の中で唱えるお守りのような言葉を紹介しておきます。
- 「前頭前野、機能してないからなあ〜」
これは私があまり深刻になりすぎないように唱えているだけなので、唱える言葉は別になんだってよいです。
由来は、NHKスペシャル「ママたちが非常事態!?」Twitterなどでも話題になったので知っている方も多いとは思いますが、Q&Aからちょっと引用しますね。
3歳くらいから始まるいわゆる「イヤイヤ期」の不思議。子供の脳では、「前頭前野」と呼ばれる脳の表層部分の働きがまだ発達しておらず、湧き上がる欲求や衝動を抑える「抑制機能」が働きません。それが「イヤイヤ」の原因。やがて抑制機能が育ってくると、悩ましいイヤイヤも自然と収まっていく
NHKスペシャル ママたちが非常事態!? ~最新科学で迫るニッポンの子育て~
イヤイヤ期の子どもたちにはそもそも「イヤー!」「ギャー!」を止める機能がないんです。そして、芽生えつつある自我で外界に挑戦を始めている。
これはとても大切なプロセスですし、親が「あきらめる」しかないときは絶対にあります。それを知っていればあきらめもつきやすいと思いますので、ぜひ心の中でご唱和ください!
- 「前頭前野、機能してないからなあ~」
番組のページで紹介されていますが、前頭前野の抑制機能はゲームや普段の生活を通じて育てることができますので、ちょっとずつ取り入れて育てていくのがよいと思います。
イヤイヤ期には段階がある
冒頭にも書きましたが、イヤイヤ期には段階があるようです。
娘の場合、2歳になるかならないかの頃は、なんだか最近よく「イヤー!」と言うようになったなあ、しかもちょっと楽しそうに見えるぞ?さてはなんでも「イヤー!」と言っていいことに気づいちゃったか?と思っていました。
この頃は一気に「ギャー!」になることも少なく、説得してみるとあっさり「うん」と受け入れてくれることが多かったので、正直イヤイヤ期なんて大したことないなと思っていました。
ところが、2歳2ヶ月になる頃には「イヤー!」から一瞬で「ギャー!」になることが増えました。それまでは有効だった説得も、聞いた直後に「ギャー!」になってしまうようになりました。
ついにこの子ったら、説得を聞き入れない自由に気づいてしまったのね……おまけに沸点低い!低すぎるよ!爆発物!マジ取り扱い注意!と私もあたふたしていました。
いろいろと対処法を覚え、あきらめることも覚えると、まあこれも限られた時期だけの可愛い姿だと思えなくもないかなと考えるようになりました。なにより、イヤイヤ期は発達過程の中で、意志や自立心を育むとても大切な時期なので、じっくりつきあってあげたいなと思っています。
それではみなさん、よいイヤイヤ期ライフを!