わが家では、ただのママチャリに前乗せ用チャイルドシートを取り付けて快適に過ごしてきました。
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以前書いたように、住環境や家族構成などの条件が合えば、ただのママチャリにチャイルドシートを取り付けても快適に過ごせるので、節約派にはママチャリの子乗せ化は是非おすすめしたいところ。
そうして過ごしてきたのですが、去る2018年11月に後ろ乗せ用チャイルドシートに取り替えました!
理由は、26インチママチャリの前乗せチャイルドシートに2歳半を過ぎた娘を抱えて乗せるのが辛くなったからです……。チャイルドシートの耐荷重はもう少しいけたんですけどね。
後ろ乗せチャイルドシートは前乗せに比べて種類が豊富なので、購入時にはすっごく悩みました。
この記事では、生活スタイルに合わせた後ろ乗せチャイルドシートの選び方のポイントと、ママチャリに取り付けて過ごした実感を、製品レビューも兼ねてまとめます。
後ろ乗せチャイルドシートをつける前に確認したいこと
子乗せママチャリ生活を楽しめそうかどうか
前の記事でも書いたことですが、子乗せママチャリ生活を快適に過ごすためには4つほど条件があります。
以下の条件はわが家のことそのものなんですが、これにあてはまれば子乗せママチャリ生活はけっこう快適、しかもお財布に優しく楽しめると思うんですよね。
- 乗り慣れたママチャリを持っている
- 自転車にのせる子どもが1人
- 家の周りに坂道がない
- 自転車に乗る距離が片道15分程度
逆に、この4つの条件を満たせない場合(特に②)、子乗せママチャリ生活はちょっと厳しいので、子乗せ電動アシスト自転車への買い換えを検討した方がよいと思ってます。
自転車自体がチャイルドシート取り付け可能車である
後ろ乗せチャイルドシートを取り付けるときに必ず確認したいこと、それが自転車自体の適合性です。
自転車のフレームに上の画像のようなシールが貼ってありますので、必ず確認しましょうね。
リアキャリアがクラス25またはクラス27
もうひとつ、リアキャリア(荷台)のクラスの確認も必要です。
後ろ乗せチャイルドシートを取り付けるには、クラス25または27のリアキャリアが必須です。数字はそのまま、リアキャリアの耐荷重(kg)です。
適合してない場合、リアキャリアが歪んだりチャイルドシートが落下したりの事故に繋がる恐れがありますよ(参考:私の自転車に子供乗せは取り付けできるかな?)
かく言うわが家のママチャリのリアキャリア、もちろんクラス27です。
ママチャリ購入当時は気にしてなかったんですが、自転車屋さんが「リアキャリアはクラス27だから子どもが生まれてからもバッチリ」って言ってたんですよね。こういうことかー。
後ろ乗せチャイルドシートを選ぶポイント
子乗せ専用車と違い、ママチャリにはメーカー純正品がありません。というわけで、わが家はOGK技研のリアチャイルドシートを購入しました。
OGK技研のリアチャイルドシートの特徴は?
OGKからは全9製品のリアチャイルドシートが販売されており、ざっくり分けると以下のような特徴があります。
- ライトモデル(2製品)
背もたれが低い、ベルトは3点または4点式、バスケット機能あり - ミドルモデル(3製品)
ヘッドレスト付き(背もたれが高い)、ベルトは5点式、バスケット機能あり - ハイスペックモデル(3製品)
ヘッドレスト付き(背もたれが高い)、ベルトは5点式、ステップ調整可能、バスケット機能なし - 低年齢用ハイスペックモデル(1製品)
ヘッドレスト付き(背もたれが高い)、ベルトは5点式、ステップ調整なし、バスケット機能なし。※1~3歳用です
(参考:OGK技研ホームページ)
グレードごとの大きな違いは、ヘッドレストの有無とバスケット機能の有無(フットステップを上にあげて荷物カゴとして使用できるかどうか)です。
わが家の選択はハイスペックタイプのRBC-011DX3
わが家が想定した後ろ乗せチャイルドシートの使用はこんな感じでした。
- 娘を毎日乗せる(雨の日も)
ヘッドレストがあった方がいい
(ヘッドレストなしモデルは、レインカバーの選択肢が少ない) - 時々30分程度走ることもある
長時間走行時の娘の快適性や安全性を重視したい - 娘に留守番させてまとめ買いに行くことはあまりない
バスケット機能はなくてOK
そこで、安全性重視のハイスペックモデルの中から、RBC-011DX3を選んだんですね。
ヘッドレストが可動式なことに加え、フットステップも4段階調整可能なので、娘の成長に合わせ細やかに調整できて快適だろうと考えました。
最適なリアチャイルドシートは使い方により異なる
わが家の選び方は上に書いたとおりですが、子乗せママチャリの使い方は家庭によって違いますし、他のモデルのほうが使いやすい家庭ももちろんあると思います。
ライトモデルはこんな家庭によさげ
- 子どもを乗せる機会が少ない
- 雨の日は使わない
- まとめ買いが好き
普段は荷物を乗せるためにバスケット型にしておいて、子どもを乗せるときだけフットステップに戻すという使い方ですね。
子どもを乗せる回数が少ない場合、ライトモデルは価格的にお手軽なのもいいと思います。
ちなみにこの製品↓はOGK純正のレインカバーが取り付け可能です。籐風のはレインカバーがつかないので要注意ね!
ミドルモデルはこんな家庭によさげ
- 子どもを乗せる回数がそこそこある
- 雨の日も使う
- 子どもに留守番させてまとめ買いすることが多い
子どももよく乗せるし、まとめ買いもするという家庭は、バスケット機能のあるミドルモデルがやっぱり便利だと思います。
正直、ミドルモデルがいちばん使い勝手いいんじゃない?と思ったりもする私。
実はうち、夫も自転車に乗るので2台目チャイルドシートはこのどっちかで考えてますw
コスパ重視ならライトモデル、今の雨カバーをシェアするならミドルモデル……
購入&取り付けは実店舗にしました
前乗せチャイルドシートの時と同じく、購入と取り付けは実店舗にしました。
いつもの自転車屋さんは自店で購入したものは取り付け工賃無料にしてくれるので助かってます。小さなお店で在庫が少ないため、取り寄せに時間かかるのが難点ですが。
チャイルドシート本体の価格はネット通販の方が安いですが、自分で取り付けるのが不安な場合は結局は自転車屋さんに持ち込むことになるんですよね。
そもそも持ち込みできない場合や、できる場合も取り付け工賃がかかることが多いので、自転車屋さんに聞いてみるといいと思いますよ。
OGK技研のリアチャイルドシートRBC-011DX3の口コミ
ここからはリアチャイルドシートRBC-011DX3の製品レビューをしていきます。
RBC-011DX3のスペック
OGK技研ホームページからの抜粋ですが、RBC-011DX3のスペックはこんな感じです。
- 適用体重
体重20kg以下(クラス25後ろキャリヤ使用時)
体重22kg以下(クラス27後ろキャリヤ使用時) - 適用年齢と身長
1歳以上6歳未満(12ヶ月以上72ヶ月未満)、身長115cm以下(※乗車は2歳以上を推奨) - 適応車種
22~27型の後ろキャリヤを装着したシティ車(婦人車・軽快車) - サイズ
幅510mm×高さ510~650mm×奥行500mm(※高さは、キャリヤからヘッドレスト頂点まで) - 重量:約4.4kg
- ヘッドレスト
スライド式で高さ調整可能。超衝撃吸収パッド採用(衝撃吸収率約90%) - フットステップ
4段階に高さ調整可能。 - 5点式シートベルト採用。
RBC-011DX3の良い点は快適性と安心感
言うまでもなく、このリアチャイルドシートのよいところは快適性と安心感に尽きると思います。
シート自体がっちりしていて、ベルトもしっかり固定できる5点式なので、長時間走行で娘が爆睡しても大丈夫。
ただ、ベルトを心持ちきつめに調整することは必須だなと思いました。後ろ乗せだと様子が見えない分、安全面で事前対策が大切だと思います。
5点式ベルトのロックの固さが絶妙
うちの娘、3歳少し前から5点式ベルトを自分で付け外ししたがるようになったんですが、娘の力だと、ベルトを留めることはできても解除ボタンは押せないので安心です。
大人はこのボタン楽に外せるので、この固さはほんまに絶妙だと思います。
ヘッドレストやフットステップの調整は簡単
ヘッドレストの高さ調整はドライバーなどは不要で、つまみを捻るだけで簡単にできるのが便利です。ただ、私そんなにマメに調整しないので、このありがたみ、あんまり享受できてません。
フットレストは、調整にちょっとした工具が必要ですが、それほどマメに調整するもんでもないのでこんなもんかと。ネジだけなので難しくありません。
RBC-011DX3の微妙な点
微妙だと思う点もいくつかあるので書いておきますね。多分これ、人によってはけっこう大事なとこだと思います。
荷台としては使いにくい
うちの娘、基本的にはいつも買い物にくっついてくるのですが、時々「いかなーい」と言うんです。
その時はもちろんまとめ買いを企む私ですが、このシートは荷台としては使いにくいです。軽くて形のしっかりしたものならベルトで固定して積むんですが、買い物袋などの形が安定しないものだとちょっと無理がある。
荷台としても使いたい場合は、バスケット機能のあるミドルモデルの方がいいと思います。
適合しないレインカバーもある
背もたれの高いリアチャイルドシートであれば、レインカバーはなんでも取りつけられるだろうと単純に考えていた私ですが、考えが甘かったです。「なんでも」ではありませんでした。
楽天市場のサイクルカバーランキングを片っ端から見たんですが、ヘッドレストの形状が流線型なので、取りつけられないレインカバーや、つけられても形が歪むもの、取り付けに補助板が必要なものもあります。
とは言え、標準装備で取り付けられるものがたくさんあったので、悲観しなくてよいと思います。
https://tsumurinote.com/rain-cover-list/
迷いに迷って購入したのは自立型で屋根のような雰囲気が可愛いSorayuリア用レインカバーです。
https://tsumurinote.com/sorayu/
レインカバーをつけるとなると、ヘッドレストが左右に大きく張り出しているミドルモデルの方が、カバーの形をキープできるので優れているような気がしますね。
ねぇ、ミドルモデル欲しいの?
2台目つけるとしたらね
後ろ乗せチャイルドシートの使用感
さて、しばらく後ろ乗せチャイルドシートを使うと、前乗せとは違うところがいろいろ分かってきました。
子どもが後ろにいるので常に様子を見られるわけではなく、安全には細心の注意が必要だなというのがいちばん大きいところ。以下はそんな話です。
後ろ乗せはベルトの調整に注意が必要
娘が後ろで寝てしまうと、ヘッドレストにもたれているうちはよいのですが、だんだん前のめりになってくることがあるんです。
この時ベルトが緩いと上半身がかなり揺れますし、ベルトをすり抜けて落ちる恐れもあるので、ベルトはきつめに調整した方がよいと思います。
きちんと調整していたつもりが、初めて爆睡されたときに、意外と緩いことが判明してヒヤッとしたんですよね。
前乗せだと、娘が眠っても私の腕で支えられましたが、後ろ乗せだとベルトに頼るしかないので、ほんまにここは大切なポイントだと思います。
慣れるまでバランスに注意
前乗せから後ろ乗せに載せかえてしばらくは、重心の変化に戸惑いました。
それまでハンドルの中央部にかかっていた娘の体重がなくなり、自転車の後ろ側に移動したことでかなり感覚が変わったんですよ。
特に自転車を押して方向転換するときに、回転半径を思ったり大きくしないと倒れるのではないかとヒヤヒヤしました。普通のママチャリだと、子乗せ専用車よりインチ数が大きく重心が高いので不安定だと思います。
娘を乗せていなくても、チャイルドシート自体の重さ数kgが常に後ろにかかっているだけでも感覚は違います。私は慣れるまでけっこう怖かったですねー。
慣れてしまうと快適
とまあ、最初の頃はヒヤヒヤしたこともありましたが、ベルトをしっかり調整し、重心の変化にも慣れてしまえば快適です。
なにより、もうすぐ3歳で体重も15kgを超えそうな娘を、自転車の前ハンドルの高さまで持ち上げなくてよいのが素晴らしいです!
惜しむらくは自転車に乗っている間、娘との距離が離れたことで、可愛らしいおしゃべりを楽しみにくくなったことですかね。季節の変わり目とか、私が気づかないような小さな変化を教えてくれるので、前乗せチャイルドシートで走りながらのおしゃべり、ほんとうに楽しかったんですよ。
まあ、後ろ乗せチャイルドシートでもかなりの大声で教えてくれるから、まったく楽しめないわけではないんですけどね。
大声……
以上、ママチャリにつけるチャイルドシートを後ろ乗せ用に取りかえた私の率直な感想でした!それでは楽しい子乗せ付きママチャリライフを!