おもちゃは実物を見て買いたい @TsumuRi です、こんにちは!
専用ペンでタッチすると言葉を読み上げてくれるおしゃべり図鑑を、3歳半の娘に購入しました。
タッチの応答や音声の質が気になったので、購入前に口コミを調べてから、行ける範囲で大型書店・おもちゃ屋・家電量販店を巡ってきましたよ。サンプルで片っ端から遊びました。
娘に選んだのは「ベネッセ にほんごえいごおしゃべりことばのずかん新装版」。
せっかくたくさん触ったので、各社のおしゃべりずかんの特徴や、実際に触って感じた使用感を本記事にまとめます。
おしゃべりずかんを選ぶときに重視したポイント
おしゃべりずかんを買ったきっかけは、絵本大好きな娘に文字(ひらがな)を教えたいと思ったことです。
文字が読めるようになれば娘の世界が広がると思ったんですよね
遊ぶ中で文字と音の関連に気づいてくれるといいなと思ってました。
また、3歳時点では日本語重視。
早期の外国語学習は気になりますが、母語を高度に操れることで外国語の言語能力の上限が向上すると思うので。
そんな私が、おしゃべりずかんに求めたことは以下の3点です。
- 最低限、日本語でものの名前が書いてある
- 英語はあれば嬉しい(ただし英語学習を妨げる要素は排除したい)
- 単語数はそこそこでOK(読み聞かせや動画視聴で補うつもり)
おもちゃ売り場で購入できるおしゃべりずかん
最初に検討したのはディズニーやアンパンマンのことばずかんです。おもちゃ売り場にあります。
2歳頃からミニーちゃんが大好きだった娘、3歳過ぎからプリンセスにハマりました。それでもやっぱりアンパンマンが好き。そんな娘がキャラモノにハマらないわけがなかろう!と思いまして。
これらに共通する長所は以下の点です。
- 二語文モードがあり、タッチで文を作れる
- ものが実際に存在する場面を描いている
- タッチペンがイラストと文字の両方に反応する
- ペンをずかん本体にセットして片付けられる(ほら、ペンって転がっていくから……)
- おもちゃだけあってゲーム性が高い
- ペン、ずかん、ポスターの3点セット
逆に惜しいところは以下の3点です。
- よくも悪くもキャラモノ(たとえば、50音表の下にあるものイラストが、一般的なものではなくキャラだったり)
- 名称は日本語のみ(英語のスペルはなし)
- キャラのセリフは日本語のみ(せっかく英語音声が入っているのに……)
商品別の特徴は下に書きますね。
タカラトミー 日本語英語ことばがいっぱい!マジカルずかんプレミアムDX
まずはタカラトミーのディズニーもの。
メーカー | タカラトミー |
対象年齢 | 3歳以上 |
語彙数 | 日本語1100語以上 英語950語以上 キャラクターボイス250語以上 |
希望小売価格 | 10,780円(税込) |
メーカーサイト | タカラトミー製品情報 |
ディズニーの世界観が強いです。
たとえばサバンナはライオンキング、海はファインディングニモ、街はディズニーリゾートのファンタジー色が強いエリアをイラスト化した雰囲気。
見て回ったものでは唯一、本体のひらがな表やあいうえおポスターが濁音や拗音・促音(小さい「ゃゅょっ」)に対応しています。
文字を選んで言葉を組み立てる遊びがより盛り上がるかと!
言語の切り替えはページに印刷されているアイコンにタッチします。
日本語・英語の他に、日本語に続けて英語を読み上げる「にほんごえいごモード」があり、日本語と英語の対応を学ぶのに役立ちそうです。
個人的に引っ掛かるのは、一般名詞を読み上げた後に続けてキャラ名を読むことがある点。英単語と固有名詞(キャラ名)を混同しないかしら……心配しすぎでしょうか。
少し引っ掛かる点はあれど、できることの幅広さではいちばんの製品と思いました。
さすがタカラトミー、さすがディズニー……
メーカー | タカラトミー |
対象年齢 | 3歳以上 |
語彙数 | 日本語1150語以上 英語1000語以上 キャラクターボイス230語以上 |
希望小売価格 | 10,978円(税込) |
メーカーサイト | タカラトミー製品情報 |
前のものよりも単語数が増えている点はよいですね。デザインは好みが分かれるけど……
セガトイズ アンパンマンおしゃべりいっぱい!ことばずかんSuper DX
アンパンマンのおしゃべりずかんはセガトイズから出ています。
メーカー | セガトイズ |
対象年齢 | 3歳以上 |
語彙数 | 日本語1400語以上 英語800語以上 二語文350以上 |
希望小売価格 | 10,780円(税込) |
メーカーサイト | セガトイズ製品情報 |
アンパンマンの人気キャラはそこらじゅうにいますが、モノのイラストはアンパンマンのクセがありません。
アンパンマンテイストにデフォルメされていても、ディズニーよりもリアルな雰囲気だと感じました。
言語はタッチペンのスイッチで切り替えます。
アイコンで切り替えるものと異なり、誤タッチで言語が変わることがありませんし、大人が遊ばせたいモードでペンを渡せます。いずれ子ども本人が遊びたい方に切り替えるようになるとは思いますが。
文字重視なら50音表が優秀なタカラトミーがよいですが、語数はアンパンが上です。キャラものは子どもの好みも大きいので好みで決めていいように思いました。遊んでくれないと意味ないし……
メーカー | セガトイズ |
対象年齢 | 1.5歳以上 |
語彙数 | 知りたいこと800種類以上 (どうぶつ170種類以上・せいかつ500種類以上・のりもの130種類以上) |
希望小売価格 | 10,780円(税込) |
メーカーサイト | セガトイズ製品情報 |
ことばそのものだけではなく、ことばの説明にも触れさせたいならこちらも比較検討してみてくださいね。
メーカー | セガトイズ |
対象年齢 | 3歳以上 |
語彙数 | 日本語2000語以上 英語800語以上 二語文370以上 発語400箇所以上 |
希望小売価格 | 10,780円(税込) |
メーカーサイト | セガトイズ製品情報 |
単語数が増えただけでなく、発語あそび(録音再生)ができます!
書籍売り場(絵本コーナー)で購入できるおしゃべりずかん
次に、書籍売り場の絵本コーナーにあるものを検討しました。
日本語モード、英語モード、クイズモード(ペンが読み上げた語に対応するイラストをタッチして回答)がありますが、ゲーム性ではおもちゃには負けます。
サンプルを触れたものに加え、収録語数が多すぎて気になってしかたないものを紹介します。
講談社 にほんごえいごはじめてのずかん900
まずは講談社の「神ずかん」。講談社の英語教室リトルとタイアップしています。
メーカー | 講談社 |
対象年齢 | 18ヶ月以上 |
語彙数 | 900語 |
希望小売価格 | 4,950円(税込) |
メーカーサイト | 講談社BOOK倶楽部|なんで売れてるの? 音声タッチペン付き『はじめてのずかん900』 |
紙面をイラストではなく写真で構成、名称は日本語と英語を併記。
巻末にひらがな表、カタカナ表、アルファベット表を収録し、初歩の文字の学習まで対応できそう。
タッチで反応する範囲は広め。写真も文字も反応します。
残念なのは、英単語に片仮名ルビを振っているところ。私はルビ反対派なんです。まだ文字が読めない娘がカタカナ発音する心配ありませんが、いずれ読めるようになれば耳に入ってくる音との違いに混乱しないかしらと思って。
いっそ白のラベルシールを切ってルビの上から貼ってやろうかとも思いましたが、900語に貼るのはけっこう手間ですよね…
語数は900語と多いし、カタカナルビさえ許容できれば第一選択になると思います。絵本として子どもと眺めるのもいいですね。
余談ですが、国旗のページに収録している名所のチョイスが妙にマニアックなのが地味におもしろいです。
大人でさえ聞いたことのない遺跡がゴロゴロ出てきて謎です。まさか、遺跡にはまらせてMOVE(講談社の図鑑)に誘導する気ではなかろうな。
ベネッセ にほんごえいごおしゃべりことばのずかん新装版
ベネッセらしく配慮の行き届いたおしゃべりずかんです。
メーカー | ベネッセ |
対象年齢 | 1歳6ヶ月以上 |
語彙数 | 633語 |
希望小売価格 | 4,950円(税込) |
メーカーサイト | ー |
ずかんとタッチペン以外に、ひらがな・アルファベット・数字のポスター(両面印刷)が付属しています。
カタカナ表がなく、語彙数が少ない点は惜しい!
このずかんのイラストはデフォルメして分かるものはデフォルメ強め、精密さが必要なものは精密に描かれています。
反応する範囲は広く、イラストと文字の両方が反応します。
語数は多くはありませんが、紙面の情報量が絞られてスッキリしている点が子どもによいと思いました。
英単語はルビなしです。英語の発音の学習を妨げにくい点は個人的にはポイント高いです。
日本語と英語に同程度重みを置いたおしゃべりずかんの中で、カタカナルビがないものはベネッセだけかも。
子どもを混乱させそうな要素がなく、キャラものでもなく、バランスのよい優等生という風情です。
東京書店 0さいからのにほんごえいごことば絵じてん
語彙数が驚異的な東京書店の絵じてん。
紙面構成や動作を店頭サンプルで確認できなかったのですが、参考に載せておきます。
メーカー | 東京書店 |
対象年齢 | 0歳以上 |
語彙数 | 2790語 |
希望小売価格 | 5280円(税込) |
メーカーサイト | ー |
「絵じてん」のタイトルどおり、辞典のように50音順にことばを収録しており、意味も書いてあります。
名称は日本語と英語を併記、英語はルビ付き。
「絵じてん」と呼ばれるもののうち、2言語でしゃべるものはこれくらいです。しゃべる絵じてんが欲しくなればアリかなと。
ルビがイヤな私は2960語に白テープを貼るのかしら……(←もはやネタ発言)
メーカー | 東京書店 |
対象年齢 | 0歳以上 |
語彙数 | 3000語 |
希望小売価格 | 4980円(税込) |
メーカーサイト | ー |
驚異の3000語収録!価格もお安くなったので旧版よりもこちらの方がお値ごろ感があります
書籍売り場(英語コーナー)で購入できるおしゃべりずかん
タッチペン付き英語教材は種類豊富で、日本語の読み上げができるものもあります。
書籍売り場の英語教材コーナーにあります。
英語教材は本当に多いですが、サンプルを触れたものだけ載せました。
旺文社 ベビー&キッズえいご絵じてん500
参考書で有名な旺文社のものです。2019年10月に、お歌の収録数を増やした三訂版になりました。
メーカー | 旺文社 |
対象年齢 | 0歳~7歳 |
語彙数 | 500語 |
希望小売価格 | 6820円(税込) |
メーカーサイト | 旺文社製品情報 |
英語教材ですが日本語が書かれており、読み上げ可能です。
ペンのスイッチを入れたときの言語は英語なので、日本語で遊ぶときは切り替えが必要。
ペンが反応する範囲はイラストと文字で広く、英語の歌とフレーズを収録しているのがよいです。イラストに若干クセがありますw
ひらがな表はありませんが、日本語読み上げに対応しているので小さなころから使える教材だと思います。
旧版(改訂版)との違いは?
このじてんは旧版(改訂版)と三訂版を触れたので比較して紹介します。
メーカー | 旺文社 |
対象年齢 | 0歳~7歳 |
語彙数 | 500語 |
希望小売価格 | 4750円(税込) |
メーカーサイト | ー |
三訂版は、旧版(改訂版)と比べてお歌(別冊に収録)が増え、監修者がついてお値段が上がりました。
旧版は遊び始める前に表紙をめくったページにあるペンのマークをタッチしないといけないのが手間でしたが、三訂版はスイッチを入れてすぐ遊べるよう改善されました。
価格差がけっこうあるので、お歌が要らなければ旧版(改訂版)で十分と思いますが、子どもはお歌を喜びますし、操作は簡単な方が遊びやすいので悩ましいです。
旺文社 小学えいご絵じてん800
旺文社のえいご絵じてんの小学生バージョン。こちらもリニューアルで三訂版になりました。
メーカー | 旺文社 |
対象年齢 | 5歳~12歳 |
語彙数 | 800語 |
希望小売価格 | 6820円(税込) |
メーカーサイト | 旺文社製品情報 |
英検も意識しています。音の出るワークブック2冊つき。
日本語を読み上げ可能です。ペンのスイッチを入れたときの言語は英語なので、日本語で遊ぶときは切り替えが必要。
イラストと文字がタッチに反応します。
3歳児もいけるのでは?と思いましたが、名称の表示位置が難点でした。
英語名称は絵のすぐそばにありますが、日本語名称は離れた位置にまとめてあり、3歳児がイラストと日本語名称を結び付けるのは少し難しい印象です。
これはそもそも英語教材ですし、対象年齢5歳からなので3歳には早いですね
旧版(改訂版)との違いは?
こちらも旧版(改訂版)と三訂版を触れました。
メーカー | 旺文社 |
対象年齢 | 5歳~12歳 |
語彙数 | 800語 |
希望小売価格 | 5500円(税込) |
メーカーサイト | ー |
三訂版は監修者が入ってフレーズが100から650に増え、ワークブックが2冊になりました。ペンには録音機能がついてます。
旧版は表紙をめくったページにあるペンのマークにタッチしてから遊び始めますが、三訂版はタッチ不要に改良されました。
価格は上がりましたが、ここまでの改訂だと三訂版の方が値ごろ感があります。
アルクの2000語えいご絵じてん
英語参考書や英辞郎で有名なアルクのものです。
メーカー | アルク |
対象年齢 | 4歳~12歳 |
語彙数 | 2000語 |
希望小売価格 | 14876円(税込) |
メーカーサイト | アルク製品情報 |
子ども向けですが、2000語となると大人のやり直し英語教材としても活用できる気がしてなりません。
ペンのスイッチを入れたときの言語は英語。イラストではなく文字が反応するため、文字を知らない3歳児が直感的に操作するのは難しいかなと思いました。
日本語も聞けますが、反応する領域はかなり小さめの丸数字だけなので、やはり3歳児には難しいかと。
あくまで英語教材ですし、日本語音声はおまけと考えた方がよさそう。
旺文社のものより収録語数が多く、日本語が目立たないので、英語だけで英語学習をさせるならよいと思いました。
メーカー | アルク |
対象年齢 | 3歳~12歳 |
語彙数 | 2200語 |
希望小売価格 | 14960円(税込) |
メーカーサイト | アルク製品情報 |
語数が増え、対象年齢が広がりました。
タッチペンが絵に反応するようになり、録音機能がついたのがおもしろいと思います。
小学館ドラえもん初めての英語図鑑
小学生向けの英語教材にもキャラモノは存在するのだな~と思った一冊。
メーカー | 小学館 |
対象年齢 | 小学校入学前~6年生 |
語彙数 | 2400語 |
希望小売価格 | 5060円(税込) |
メーカーサイト | 小学館製品情報 |
小学生向けですが、タッチペンがイラストと文字の両方に反応するため直感的に操作できます。
語数は2400語と多めで、身近なフレーズがイラストつきで入っています。英検にも対応。
日本語読み上げ機能はありません。そのわりにカタカナルビがついているという謎仕様です。
英語音声しか聞けない英語教材なのになんでルビを振った?!
ルビが許容できるなら、ドラえもん好きな子どもは喜ぶと思います。
結論:子どもの発達段階によって選ぶべきことばずかんは異なる
いろいろ触って回った結果、子どもの年齢(ことばの発達)、親の意向により選ぶべきことばずかんは異なります。万人向けのことばずかんはありません。
娘にはベネッセ「にほんご・えいごおしゃべりことばのずかん新装版」を選びました。
日本語と英語をバランスよく、子どもを混乱させる要素は少なめで!という私の意向にはベストマッチでした。
ところが、購入時3歳半の娘が既に濁点のあることばを知っていたために、付属の50音表が対応しきれず、少々残念な結果に……
詳しくは別の記事でレビューしましたのでご参考に。
こんな失敗も踏まえて年齢ごとのマイベストを決定しました!
1歳半前後のおすすめ:ベネッセ「にほんご・えいごおしゃべりことばのずかん新装版」
子どもが1歳半と小さい時期は、ベネッセ「にほんご・えいごおしゃべりことばのずかん新装版」がベストだと思います。
単語数は633とそこそこ豊富で、子どもを混乱させる要素が少ないのがよいです。
お歌が少ないところと、タッチしても反応しないイラストがある点は微妙ですが、50音表が付属していて初歩のひらがなの学習まで使えるのがよいです。
英語重視でお歌やフレーズもほしい場合は、旺文社「ベビー&キッズえいご絵じてん500」の三訂版がいけてると思います。
3歳以上のおすすめ:タカラトミー「日本語英語ことばがいっぱい!マジカルずかんプレミアムDX」
3歳娘に買うべきだったのはタカラトミー「日本語英語ことばがいっぱい!マジカルずかんプレミアムDX」だったかもしれません。
キャラものですし、英語のスペルは書いてません。英語のスペルがない代わり、カタカナルビもありません。
50音表は濁点・促音・拗音に対応しています。
収録語数は日本語1100語と豊富でゲーム性も高いので、日本語重視、英語は音を聞ければ十分と割り切るならば、ベネッセよりもこちらの方が長く使えると思います。
キャラものを避けたい方や英語のスペルが欲しい方は、ベネッセ「にほんご・えいごおしゃべりことばのずかん新装版」か、旺文社「ベビー&キッズえいご絵じてん500」、背伸びして「小学えいご絵じてん800」になると思います。
ベネッセにしろ旺文社にしろタカラトミーより語数が少なく、機能が少ないことを考えると、タカラトミーの「日本語英語ことばがいっぱい!マジカルずかんプレミアムDX」のマルチな機能が際立っていると感じました。
実は本当の最初は、ディズニー好きの娘にはディズニーでいいやん?と思ってたんです。失敗したくなくてめっちゃ調べたけど、インスピレーションを信じるべきだったと、心底反省しています
製品スペックや親の意向も大切だけど、子どもの好みや発達にしっかり目を向けることがいちばん大切ですね。
今回は反省で締めたいと思います。おしまいっ。