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2歳4ヶ月の娘の吃音(どもり)が治るまで~症状、経過、家庭での対応の話

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子育てって、ほんとうに心配事が尽きないですよね。

わが家の心配事のひとつに、娘が2歳4ヶ月頃に始まった吃音(どもり)がありました。

3歳1ヶ月の今ではすっかり治っているとは言え、当時は晴天の霹靂で、これからどうなっていくんだろうと本当に心配したことを覚えています。

この記事では、娘の吃音の始まりから治るまでの1~2か月間の経過や、吃音を理解するために調べた資料などをまとめてみました。何か参考になれば嬉しいです。

もくじ

娘の吃音はこうやって始まった

娘の吃音の始まりは本当に突然でした。

ある日、突然「お、お、お、おか、おか、おかさん!」と言ったんです。

それから症状はあれよあれよという間に進行し、1週間経った頃には、つかえる時は1文すべてが単語ごとにつかえるような状態になりました。たとえば「おかあさん、おみずちょうだい」と言うだけでも「お、お、お、お、おか、おか、おかさん、お、お、お、おみ、おみず、ちょ、ちょ、ちょ、ちょ、ちょうだい!」って感じに。

娘はわりと言葉の発達が早い方だったので、私も夫も本当に驚きました。言葉がつかえていても娘の言いたいことは伝わるので、家庭内のコミュニケーションで困ることはなかったんですが、娘本人はどうだったんでしょうね……

自覚がないうちは本人は気づかない方がいいと思って本人には尋ねてないので、自覚があったかなかったかは、いまいちよく分かりません。

娘に吃音が始まってからしたこと

娘に対して特別なことはしなかった

娘の言葉がつかえるようになってから、娘に対しては特別なことは何もせず、いつもどおりにしていました

というのは、イギリスの言語治療士であるサリー・ウォードさんの育児書、0~4歳 わが子の発達に合わせた1日30分間「語りかけ」育児の中で、言葉が発達していく時期には言葉がつかえやすいことが書かれているのを読んだことがあったからなんですね。

370~371ページから要点だけ引用します。

  • 3歳から4歳の子の半分以上が、同じ音やことばを何回もくり返す時期があるのです。これは頭の中にはいっぱい言いたいことがつまっているのに、それを全部表現するだけの言葉を持たないからなのです。言いたいことを言おうと一生懸命になると、くり返しが起きます。
  • この段階はまったく正常なものですし、こどもの言語能力が発達するにつれて数週間から数か月でおさまっていきます。にもかかわらず、周囲の大人が不必要に騒ぎ立てたり落胆したりすることが多いのです。
  • 決してよい結果を招かないのに、よくやってしまうのは、こどもを助けるつもりで「もう一度言ってごらん、ゆっくりね」「話す前に深呼吸して」といったことを親が言い、幸いにも何も意識していなかったこどもが、繰り返しをやめようと努力し始めることです。これがかえって混乱を、そして吃音を引き起こしかねないのです。
  • こどもに自分の話し方を意識させないという鉄則が、この時期もとても大切です。

ということは、娘の言葉のつかえは言語障害ではなく、発達の過程で一時的に見られたものである可能性はけっこう高い。また大人が騒ぐことで悪くなる懸念もあるということ。

そう理解した私は、いつもどおりの語りかけ育児の関わりを続けながら2ヶ月ほど様子を見ることに決めたのです。

この頃(2歳~2歳5ヶ月)に対する親の話し方のポイントのうち、言葉のつかえている娘との関わりで特に大切だと思ったものを要点だけ引用します。

  • 聞くことを楽しめるようにしましょう
    ⇒おとなに話すよりゆっくり大きめの声で話してください
    ⇒文の切れ目にちょっと休みを入れましょう
  • 子どもの言いたいことを繰り返してあげましょう
  • 子どもの言うことをふくらませましょう
  • 子どもの言い方を直したり、ことばや音をまねして言わせようとしてはいけません

本の中には、他にも各月齢の子どもの言葉の発達によい影響のある関わり方が詳しく書かれていますし、気になる方は是非。長く読まれている定番の育児書なので、図書館にあると思いますし、Amazonで試し読みもできますよ。

TsumuRi
TsumuRi

私も娘が生後半年頃から現在まで愛読してます!

夫には語りかけ育児の関わりで協力してもらった

私がいつもどおりを決め込んでいた一方、夫はけっこう騒いでました「娘のしゃべり方なんかおかしくない?」とか、「ほら、また!」とか、娘の目の前で言うんです。他にも「◯じゃなくて◯だよ」と訂正してみたり(地雷……)

夫の対応は明らかにまずいので、吃音の経過の一般的な見通しを説明し、2ヶ月様子見して治らないようなら然るべきところに相談することを伝えた上で、語りかけ育児の関わり方を意識して関わってもらえるよう協力を頼みました。

と言っても、重視したのは「子どもの言い方を直したり、ことばや音をまねして言わせようとしないくらいで、あとはいつもどおりです。言い方を直したがることを除けば、夫は娘の話を聞くのが上手だと思います。

TsumuRi
TsumuRi

たぶん私よりずっと上手……

他には、保育園の連絡ノートに「しゃべる時に言葉がつかえる様子があります。保育園でも様子を見てもらえると助かります」と、夫の目の前で書きました(←やることやってる感の演出を兼ねてる)

保育園の担任にも相談した

娘は1歳から保育園に通っているので、担任の先生には早めに相談させてもらいました。

保育士
保育士

時々つかえることはありますけど、気になるほどひどくはないですよ。おしゃべりしたいことがいっぱいなのに、まだうまく出せないからだと思います。表現できるようになれば自然とおさまると思いますけど、心配なら保育園でも様子見しておきますよ!

ポジティブ~!

保育園の先生って何十人、ベテランさんなら何百人と子どもを見ているだけあり、さすがの安定感でした。以前、娘のO脚を見抜いてもらったこともあって、保育園の先生たちの観察眼は本当に信頼しています。

その先生から、とてもポジティブな言葉をいただいたので、すぐに夫に伝えました(←やることやってる感)

TsumuRi
TsumuRi

語りかけ育児の本とほとんど同じ言葉をくれたことにもちょっとビックリしました!

娘に吃音が始まってから調べたこと

夫に「2ヶ月治らないようなら然るべきところに相談する」と言った手前もあり、相談できるところは早めに調べました。

インターネット上の参考資料

吃音ポータルサイト

情報を集めるには吃音ポータルサイトの保護者向けのページが分かりやすかったです。

吃音ポータルサイトは金沢大学で言語障害教育に関する研究を行っている小林宏明教授が開設したサイトで、学校やことばの教室の先生向けの専門的な情報も掲載されていますが、子どもの言葉のつかえが少し気になり始めた親(←私のこと)としては、保護者向けのページを読んでおけば知りたいことはだいたい分かる感じでした。

相談と支援のページでは、幼児の場合は療育センターや病院で言語聴覚士による支援が受けられる可能性があることが分かりましたし、お子さんとの接し方の提案のページでは、子どもの特性に合わせた適切な関わり方が分かりました。

国立障害者リハビリテーションセンター研究所

吃音の症状や分類については、国立障害者リハビリテーションセンター研究所の吃音についてのページが分かりやすかったです。

娘の症状が3タイプの症状のうち「連発」と呼ばれるもの(他には「かーーーらす」のような「伸発」や、「…………からす」のように間が空いてしまう「難発」がある)だということや、ほんまもんの吃音であるとすれば分類は発達性吃音であろう(幼児期に発症しやすく原因が解明されていないが自然治癒することが多い)ことが分かりました。

こうして、2ヶ月経っても娘の言葉のつかえが治らなければ、市の保健センターの育児相談に問い合わせて、必要に応じて療育センターなり言語聴覚士なり、然るべき相談先に紹介してもらうというわが家の方針が決まり、私は手帳のカレンダーに〇をつけて、その日まではいつもどおりに娘と過ごすことにしたのでした。

TsumuRi
TsumuRi

ちなみにこの2ヶ月という期限に根拠はあまりなく、言葉がつかえ始めたのが2歳4ヶ月頃だったので、2ヶ月経てば2歳半でキリのいい数字に思えたので適当に決めました。語りかけ育児の本にあった数週間から数ヶ月という数字はいちおう気にした程度です。

吃音を理解するための書籍

初期対応として必要な情報は手持ちの本とインターネットで拾えたのですが、もし継続的に専門家のところに通うことになるようなら、吃音の本を買ってしっかり腹を括って向き合おうと思い、一応は本も調べました。

この本は、女医ママのHAL先生が自身のお子さんが2歳2ヶ月の時に吃音を経験した時に購入を考えた1冊としてブログで紹介されていたもので、私も大きめの書店で試し読みしてみたところ、確かにまとまっててよさそうでした!

娘の吃音は2ヶ月を待たずに消失しました

こうして準備を万端にしていたのがよかったのか、娘の言葉のつかえはいつの間にやら消失し、手帳のカレンダーに◯をつけた日には元通りのおしゃべりさんに戻っていました。どれくらい元通りだったかというと、カレンダーの〇を見て、そういえば娘の言葉がつかえるって気にしてたんだっけ……と思い出すレベル(←忘れかけてた💦)

振り返ると、娘の言葉のつかえがピークを迎えたのは、つかえ始めてから1週間くらいの頃でした。この時は冒頭に書いた通り、つかえるときは1文のすべての単語がつかえるくらいの勢いだったんですが、1ヶ月ほどであまり気にならない程度まで改善し、私も夫もなんとなく安心して忘れてしまったという経過です。吃音は忘れた頃に治るとはよく言ったものだと思います。

一度言葉のつかえが出たということは、また同じようにつかえが出ることもあるかもしれませんし(発達性吃音は症状に波がある)、もっと大きくなってから別の原因で言葉がつかえることもあるかもしれません(青年以降に発症しやすく原因が解明されている獲得性吃音もある)

ともかく、うちの娘が2歳4ヶ月で突如として始まった言葉のつかえという現象は、2ヶ月程度でなんとなく終わりました。その後、3歳1ヶ月になった現在までぶり返す気配はありませんが、また何かありましたら追記します。

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