こんにちは、つむり @TsumuRi です。
来年小学校に入学する娘のランドセルを買いました。
最近はラン活なる言葉が定着し、年中さんのうちから情報を集めたり展示会に出かけたりすることが一般化してきたみたいです。
ラン活
Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 日本語表現辞典 > ランかつの意味・解説
読み方:ランかつ
「ランドセル活動」の意味で用いられることのある言い方。新入学を控えた子供のためにランドセルを買い求める活動、とりわけ人気で入手しにくい限定色のランドセル等を確保するための努力などを指すことが多い。
人気、限定色……親の自己満足もかなりあるのでは?!
と、思いつつも。
娘が6年間ご機嫌で通学できるように、使いやすく素敵なランドセルを選んであげたい親心がウズウズ……
迷走に迷走を重ねて8月中旬にやっと選んだランドセルは、天使のはね「モデルロイヤル クリスタル」
情報収集だけは早めに始めたのですけど、大手専門メーカーの売れ筋ラインなので、焦る必要はまったくありませんでした(笑)
わが家のラン活スケジュール
わが家のラン活を時系列で紹介します。
ラン活商戦に全力で踊らされているので、他山の石としてください。
年中さん:ランドセル売り場をぶらぶら
ランドセル売り場を見かけるたび、なんとなく立ち寄るようになりました。
- お店によってはセール品を通年展示している
- 冬以降は今年モデルが安くなる
この時点では「安く買うならセール品や冬以降のお値下げを狙えばよいのでは?」「年度末までは、上の学年向けとうちの学年向けの情報を並べて比較できるから、実は選びどき?」などと話し合ってました。
たくさんある中から選びたいならば情報を集めるだけのは早いに越したことはないので、早々に動き始めました。
早期完売が多い工房系や希少素材を除けば夏頃でも選べるので、今思えば焦りすぎ感w
年中さん2〜3月:情報収集開始
娘の学年向けの情報収集開始。ネット情報でよさそうなメーカーの資料を取り寄せました。
この時点では知名度と見た目の好みだけでピックアップしています。
受注締切はおおむね夏頃、大手や量販店の早期割引は8月頃までということが分かったので、遅くとも8月までに決める方針にしました。
春頃に終了する特典もありますがあまり欲しいと思わなかったのでスルー
工房系ランドセルとは職人の手作りにこだわった製品またはブランドのこと。代表例は土屋鞄。
工房系ランドセルは、シンプルで大人っぽいデザインが多く、上品かつ上質な製品を好む層に人気があります。素材やパーツのディテールに工房ごとに独自の工夫があるそう。
取扱店が限られるため、直営店や取扱店がない地方は展示会情報を逃さないよう早めに情報を集めた方がいいです。
なお、少量生産品の中には、年度が始まってすぐに完売するものもあります。
年長さんの4月:近隣店舗の情報収集
近隣の百貨店・量販店のチラシが保育園に置かれはじめました。
各店舗の取り扱い製品や受注会のスケジュールを調べ、出かける計画を立てました。
年長さんの5月上旬以降:店頭で試着
店舗で実物を試着しはじめました。
自宅から街まで1時間ほどかかるので、計画的に回ったつもり
店頭でカタログをもらってしまい、カタログがどんどん増えてゆきます。
- かるすぽ(イオン)
- わんぱく組(ニトリ)
- 各店のランドセルカタログ
百貨店や量販店には自社ブランド、店舗限定モデル、アパレルのランドセルなど、メーカーのカタログにないランドセルがたくさんあり、「これ、いいな」と思う候補も増えていきます。持ち帰ったカタログを見て再検討。
まさに、ランドセル沼……!
沼にハマった私からのアドバイスとしては
店頭でたくさんのランドセルを見比べながらよいものを選ぼうとすると、候補が多すぎて絞れなくなります。また、機能や仕様の細かいところはカタログをじっくり見てから現物を見る方が分かりやすかったです。
わが家は候補をやたらに増やしてしまった上、娘の好みと私たち親の意向が完全にズレていたことで迷走……家族会議を経て、8月半ばにやっと決まりました。
8月半ば:ネット注文する
選んだランドセルをネット注文しました。
セイバンのランドセルは取扱店が多いので、お得なお店を選べると思って。
メーカーの早期割引価格で販売している店舗の中から、クーポンによる値引きやポイント還元率を考慮した実質価格が最安になる店舗とタイミングを狙って買いました。
偽サイトや偽物があるとも聞くので、会社概要やレビューをしっかり確認しました。
心配なら公式オンラインストアがいちばんです。
8月下旬:ランドセル到着
注文から1週間ほどでランドセルが到着。
箱を開け、破損や傷がないか、付属品や保証書がすべて揃っているか確認し、箱に戻して保管。
娘はもちろんルンルンで身につけてました
早く届いたのはよいけれど、来年4月まで保管するとなると置き場を取るし気を遣います。到着は年明けでもよかったと思う次第……
ランドセルの納期は即日~年明け以降と大きな差があります。これは販売の仕方の違いによるもの。
- 仕入れ在庫のある店舗では早く受け取れます(実店舗なら持ち帰りできることも)
- 受注発注のみの店舗では、注文後に店舗がメーカーに発注、製造したものを順に出荷という流れになるため、遅ければ冬の受け取りになることがあります
いやー、ついつい踊ってしまった……
ま、在庫が豊富な中から選べたし、多少お安くもなったので、早めに動いてよかったかな。
ランドセル業界の年間スケジュール
ランドセル業界のスケジュールを知っておくと購入時期を見極めやすいので、まとめておきますね。
- 年長さんの学年向けランドセルのお値下げ
- 新作情報が出始める
- 早いメーカーから展示会・販売開始
この時期に各社の販売開始日、展示会の開催日、受注締切日などを把握すると安心です。時期さえ分かればその時期を狙って動けばよいだけなので。
- 百貨店・量販店の店頭に新作が並ぶ
- 保育園・幼稚園に近隣店舗のチラシが入る
- 特に人気の工房系ランドセルは完売するモデルが出始める
各社のランドセル展示会や合同ランドセル展示会は4~6月がピークです。
- 早期割引終了
- 店頭受注締切
- セール品が増える(8月)
店頭受注締切以降は、各店舗の予定数量のみの販売となり、完売するモデルが増えてきます。
セール品(アウトレット品:型落ち品、店頭展示品など)について、一部の量販店やネットショップは通年で在庫を展示しています。8月頃からは通年展示していない百貨店・量販店も在庫を出してきますし、メーカー直販のオンラインショップも在庫を放出し始めるのでさらに増えます。
- 今年モデルのお値下げ
安く買うならセール品や年明けのお値下げを狙うのもアリなんですよね。
わが家も実際、最初はセール品やお値下げを狙おうとしていたし。ただうちは、娘がこれと決めたランドセルがあったし、人気モデルはお値下げを待たず売り切れることがあるので、早期割引期間を狙って買いました。
これと決めたものを選ぶなら、ラストのお値下げより早期割引の方が確実だと思います(←慎重派なつもり)
お値下げされてたらへこみそうなので、もうランドセル売り場は見ない(笑)
ランドセル選びで重視したポイント
わが家は以下のような流れでランドセルを選びました。
- 見た目や知名度でざっくりピックアップ
- 機能や仕様を詳しく見て絞り込み
- デザインの好み(特に娘の好み!)で決定
ランドセルの機能や仕様について、特に重視したポイントを紹介します。
と、その前に。
【超重要】小学校のランドセル事情
カタログを見ても、中心的な価格帯のモデルはそこまでの大差はないような気がしませんか?
メーカーさんの資料にある「ランドセル選びのポイント」とやらに当てはめても、たいていのランドセルが適合するので、一般的な基準では選べないなーと思いました。
入学予定の小学校のホームページで服装や持ち物の規定を見たり、通学する様子を観察したり、通学路を実際に歩いてみたりして、小学校のランドセル事情を探り、実際に使用する場面で必要な機能や仕様を洗い出しました。
ママ友がいない私は水面下でコソコソ探りましたけど、同じ学校の小学生の親御さんに聞いてみてもいいかも
私が検討した項目は以下のとおりです。
項目 | わが家の場合 | ランドセルに求める機能・仕様 |
---|---|---|
学校までの時間 | 10分かからない | 重量は平均的でOK 痛みや違和感がない |
通学路の様子 | 平坦な道 歩道がなく路側帯のみ 車と接近するかも | 安全フック採用 反射材がついている 手持ちの荷物は少なくしたい |
制服の有無 | ほぼ毎日制服 | 制服に合うデザインが無難 |
色や装飾の規定 | 色指定なし 刺繍入りOK | 好み優先でOK |
6年生まで使うか | 6年生まで使う サブバック併用可 | 6年修理保証がある 耐久性に優れている 飽きのこないデザイン |
実際の使用場面を考えると、通学路の危なっかしさが目立ったので、安全性重視で決めることにしました。
ポイント①背負ったときに痛みや不快感がないか
まずは背負ったときに痛みや不快感がないか!
不快なランドセルを使い続けることはできないので、前提条件ですね。
最近のランドセルは、より快適に背負えるようにメーカーごとに様々な工夫がされていますが、子どもの身体との相性はあると思うんですよ。工夫を凝らしたものがよいとは言い切れないので背負って選びました。6年間のうちに成長で体型が変わるので、現時点での試着で6年後まで見通せるとは思ってないんですけど、現時点で痛いものはまあダメでしょうね。
店頭でランドセルに重りを入れてもらい、娘に店内を歩いてもらって判断しました。
わが家は小学校まで近いので、店頭でちょっと試着して痛みや不快感がなければOK!としました
ポイント②6年間無料修理保証があるか
6年間無料修理保証のついているランドセルは多いです。
なので、他のランドセルからよりよいものを選ぶための基準にはならないかなとは思うんですが、一応。
自分が子どもの頃に使っていたランドセルを振り返っても、頑丈に作られていて壊れることはそうそうないとは思います。だけど、子どもは何をするか分かりません。うちは女の子だけど、リュックをポイッ!と投げちゃったり、うっかり踏んづけたりする方なので心配です。入学予定の小学校は6年間ランドセルを使うので、6年間無料修理保証は必須だと思いました。
一言で6年間無料修理保証と言っても、無料修理条件や、修理中に代替品を貸してくれるかどうかのような細かいところでは差があるので、ランドセルを決めてから改めて細かいところを読み直した方がいいと思いました。
ポイント③6年間使える耐久性があるか
6年間しっかり使うと思うと、耐久性も気になります。
耐久性は素材と構造の掛け合わせ。素材と構造の両面から耐久性を見比べました。
これも、どのメーカーも工夫しているなあという印象で、差がつきにくい項目ではあります。
ランドセルの素材
わが家の第一選択は人工皮革です。
ランドセルは重い荷物を入れて運ぶし、雨や泥で汚れることもあるだろうし、子どもに乱暴に扱われることもあるだろうし、軽くてお手入れが楽で傷つきにくいものがよかろうと思って。
ちなみにランドセルの素材は、人工皮革、牛革、コードバン(馬革)とありますが、現在の主流は人工皮革。特に有名なのはクラリーノ(シェア70%)ですが、独自の人工皮革を使用したランドセルもあります。
人工皮革はキズ・水・汚れに強く、本革(天然皮革)よりも軽いです。ちなみに耐久性は本革の方が優れています。
本革のランドセルは色が渋くて風合いもよいので親としては心惹かれるものがありました。でも、娘がその魅力に気づいておらず、人工皮革の可愛らしいランドセルばっかり見たがったので、娘にはまだ早そう。人工皮革に比べて高価だし、やや重いこともありますしね。
ランドセル用の本革はコーティング加工してあるものが多いため、重量と価格以外のデメリットは特にない気がします(笑)
ランドセルの構造
ランドセルの構造としては、潰れにくい構造を採用しているものがいいと思いました。
私が小学生だった頃、特にやんちゃだった男子のランドセルが潰れてペチャンコになっているのを見たことがあります。中学校や高校でも学生鞄をペチャンコにして持ち歩く男子は多かったので、やんちゃボーイズの中でのトレンドだったのかも(笑)
ランドセルがペチャンコになると必要なものが全部入らなくなりそうなので、多少乱暴にしても荷室の空間は保たれていてほしい。うちの娘は特に、リュックを踏んづけて歩いてしまうタイプなので、潰れにくい構造を採用しているランドセルの方が安心です。
ポイント④A4フラットファイルが入るサイズか
多くのランドセルがA4フラットファイル対応に対応しています。
まれにA4クリアファイル対応ランドセルがある(A4フラットファイルが入らない)ので、フラットの文字と内寸の数字はしっかり確認しました。
調べるまで知らなかったんですけど、小学生の持ち物は昔に比べて大型化しているんですって……
小学校ではA4判の教科書を使っており、さらにGIGAスクール構想で学習用タブレットが配布されるようになって、ランドセルに入れて持ち帰ったりするそうです。つまり、ランドセルの縦横幅が不十分だと物理的に入らないものが出てくるということですね。
入学予定の小学校はサブバックが併用できますが、ランドセルにスペースが残っているのに縦横幅の問題でサブバックを使うのは避けたいなと思いました。両手は空けておいた方が転んだときに安全ですし。
あと、娘がけっこうおおざっぱで、大きいものを空きスペースに無理につっこんで、持ち物やランドセルにダメージが入るとかやりそうw
ポイント⑤安全機能はついているか
通学路の様子から、以下の安全機能は重視したいと思いました。
- 安全フック
- 反射材
わが家から小学校までの通学路には独立した歩道がなく、子どもたちは路側帯を歩いて通学します。時間帯によっては交通量もそこそこあるし、運転が荒いので歩いていてヒヤッとしたことも数知れずなので……
安全フックを採用している
安全フックは急に大きな荷重がかかった時に根元から取れる側面フックのこと。
ランドセルに入りきらない荷物(主に給食袋、体操着袋、上履き入れなどの袋物)をランドセルの側面のフックにぶら下げて歩いたときに、荷物を車に引っ掛けられて引きずられたら、と考えると……。
うちは違いますが、バスや電車通学の子どもが、降りた後に閉まるドアに荷物を挟まれ、そのままバスや電車が出発してしまったら……
心配しすぎな気はするし、そもそも道路側のフックに大きな物をぶら下げるなと娘に言い聞かせるのが先ではあるのですが、万が一の保険として安全フックがついているとリスクが低減されるかなと思いました!
選んだランドセルは両側にフックがあるので、道路側は外しちゃおうかしら
反射材がついている
反射材は車のライトなどの強い光を反射して、子どもがいることをドライバーに知らせてくれます。
(それ自体が発光する蓄光材とは異なります)
小学生は明るい時間帯に通学するイメージですけど、高学年になって時間数が増えた場合や、低学年でも学童保育を利用する場合は暗くなってから帰ってくる可能性があるので、実際の下校時刻を考える必要があります。
反射材をウリにしているランドセルは、売り場ではカバーに「ピカッ」とか「光」とか大きく書いてあってムチャクチャ目立ちます。
あまりに目立つので、店頭では他のランドセルは光らないんじゃないかしらと錯覚するくらいですが、大きく「ピカッ」とか「光」とか書いていなくても、反射材がついているランドセルは多いです。「ピカッ」「光」に比べると反射面積は小さいですけどね。
店頭だと表示が目立たないので、カタログで確認しました。
反射材がついていなくても、ランドセルカバー、リフレクター(キーホルダー型)、シールなどでフォローは可能です。
入学予定の小学校の規定ではキーホルダーのような飾りはダメらしく、後で色々買うのもめんどうなのでうちは反射材つきが良かったです
最後は子どもの好みで決定!
機能や仕様で候補を絞り込んだのち、最終的には娘の好みで選びました。
こう書くとスムーズに決まったように書きましたが、むしろ逆です。
実はわが家、見た目の点では娘の好みと親の好みがまったく合わなかったのです。
色は薄い色がいいな。紫かピンクか水色!可愛いボタンと飾りがついててほしい
基本的には可愛さ至上主義な娘です。
色は娘の好きなのがいいと思うけど、飾りのないシンプルなものの方が高学年になっても飽きないんじゃない?
制服に合わせるなら赤じゃない?パステルカラーは汚れが目立つから赤の方がきれいに保てそう。飾りは娘の好みでいいと思う
夫婦間でも見事にバラバラ(笑)
娘には親それぞれの意見を伝え「1年生から6年生まで素敵に背負えるものを選ぼう」と話しました。
でもさあ、これだけバラバラでどう決めたらいいの……。
何度か試着して分かったのは、娘は親がすすめたものも試着してくれるけど、本人が試着したいと言ったものと比べて明らかに表情が違うことでした。自分が試着したいものは嬉しくてたまらない顔、親がすすめたものは普通というか、他人事のような顔……。
そんな娘の様子から、身につけるものへのこだわりが強い娘に親の意向を納得させるのは無理だと悟りました。
可愛さと機能性をぎゅっと濃縮した「モデルロイヤル クリスタル」
娘が選んだ、可愛さをぎゅっと濃縮した「モデルロイヤル クリスタル」
可愛いだけではなく、耐久性・安全性・快適性についてもしっかり考えられたランドセルだと思います。
もうね、なんて可愛い……こんなに可愛くていいのかっ!でもさ、大きくなったら飽きたりしない?
私としては、天使のはねなら「モデルロイヤル クラシック」や「モデルロイヤル ナチュール」の方が、シンプルで飽きがこないのではないかとは思うんですけどね。
大きくなったらクリスタルや刺繍がキラキラしたデザインは子どもっぽいと感じるのではないかとも思うし、その点も娘に伝えましたが、娘の意志は固かったです。
娘が言うには、モデルロイヤルクリスタルは、
サイドのベルトの色が違ってオシャレ!
カブセの縫い目の形が可愛い!
カブセのボタンの形が可愛い!
だからいちばん可愛い!
違いの分かる幼児はずいぶん細かいところまで見ているのだなあと仰天しました。
ここまではっきり言語化されると、母は何も言えません……(笑)
あとこれ余談なんですが。
ランドセルを注文した後、登校班に赤のランドセルが多いのを見た娘、
やっぱり赤でもよかったかも……
私がずっこけたのは言うまでもありませんw
でも、いちばん好きなのは自分で選んだランドセルだと言ってました。
自分で選んだランドセル、どうか大切に使ってね。きっと快適に使えるものだと思うから。
おしまい。