転勤族ですが、地区の秋祭りで山車を引いてます。
子どもが「みんなとお揃いの法被で歩きたい」と言い始めたことをきっかけに、参加するようになりました。
当初は新参者(しかも転勤族で定住予定なし)がお祭りに参加するのは難しいと思い込んでました。参加者は古くからの住人が多いみたいだし、そもそもどうやって参加するのかもよく分からないし。
実際情報を集めてみると、私の住んでいる地区では「住んでいれば誰でも参加してよい」ことになっていて、転勤族でも参加できるものなのだなー!と驚きました。
あと、陰キャでも意外となんとかなりましたwww
今回は転勤族である私が地域のお祭りに参加するまでの道のりを実体験ベースで紹介します。もちろん地域差がある話なので、一例として参考にしてください。
お祭りの情報を集める
お祭りの情報はローカル過ぎてググっても出てこず、アナログ媒体とご近所ネットワークで探しましたw
- 回覧板や掲示板を見る
- お祭りの現場を見る
- 詳しい人に尋ねる
- (子どもが参加する場合)子ども会に尋ねる
ホームページを持ってる自治会ならそちらにも載るのかな? 当地区は持ってなくて……涙
回覧板や掲示板を見る
お祭りが近づくと、回覧板や掲示板で情報が回ってきます。
当地区では日時や場所、当日の服装、貸し出しのお知らせなどが載っていましたが、参加方法は載っておらず……地元民は毎年のことだから分かるのかもしれないけど、転勤族には謎だらけでしたw
お祭りの現場を見る
お祭りと言っても千差万別、現場を見ないことには何も分かりません。
実際見に行くと、規模や流れ、参加者の年齢性別、雰囲気、服装などが分かります。
この時点で参加の負担が過大と感じる場合や、雰囲気だけで満足できそうな場合は、翌年以降も眺めるだけにしたらいいんじゃないかな。わが家も子どもが言い出さなければ毎年眺めるだけだったと思いますw
(陰キャの私と違って子どもは陽の者なので、こういうの進んで参加したがります……)
詳しい人に尋ねる
回覧板や掲示板で分からないことは、知ってそうな人に尋ねました。
古くからの住人の方に気軽に尋ねられればよいのですが、交流がなければ、地区の班長さんや自治会の役員さんに尋ねてみるとよいです。だいたいのことは教えて下さいますし、必要ならお祭りの世話役の方に繋いでくれるはず。
(子どもが参加する場合)子供会に尋ねる
子どもがお祭りに参加する場合は、子供会の会員さんに尋ねるとよいです。同じ地区で子を持つ親という共通点があるし、小学生は登校班で繋がってたりするので、比較的尋ねやすいかと。お祭り当日は子供会が子どもたちのお世話係になっていることも多いです。
未加入者は勧誘もされるとは思いますが、勧誘すなわち地域の仲間に入れてくれるということなので、私は前向きに捉えてますw
お祭りに参加するための条件
私が今まで住んだことのある地区での参加条件を紹介しますね。「その他」はネット情報です。
- その地区に住んでいる
- お祭りに関わる団体に所属している
(例:子供会) - その他
その地区に住んでいる
その地区に住んでいれば参加できる場合(わが家はコレ)は、ハードルはほぼないです。参加方法や服装の決まりを守ればOK。
ただし前提として自治会には加入した方がよいと思います。お祭りは自治会が協力していますし、町内の設備や景観は自治会費や持ち回りの奉仕活動によって維持管理されているので、自治会に入らない、地域のためにお金や手間は掛けない、でもハレの日だけは参加する!というのは、通らないこともあるかも。
(どうせ数年でいなくなるからと割り切って自治会に加入しない人もいるとは思いますが、私は非協力的だと見なされることに抵抗があるので加入する派です。アパートやマンション住まいの場合は自治会側が遠慮するのか声を掛けてくれないこともあるので、判断が難しいですよね…)
なお自治会に入っていても、地区内の住民と個人的なつながりがない時期にお祭りに参加すると、いわゆる「ぼっち」状態で心細く感じる可能性はありますw 陰キャだもの。みつを。
お祭りに関わる団体に所属している
ここでいう団体とは、地区ごとの実行委員会や保存会や神輿会など、地区により名称も実態も様々で、外向けに広報していなければ新参者が自力で調べようとしてもよく分からない部分です(なので、詳しい人に聞くしかありません)
何らかの団体へ加入する場合は、会合、事前準備、当日の役割分担などで忙しくなり、また団体の会費が発生したりと、負担は大きめです。
当地区では古くからの住人の中でもお祭りに本気の人々が保存会を構成してお祭りを取り仕切っているイメージです。チョットコワイ。
例:子供会として参加する
子どもがお祭りに参加する場合は子供会に入会するとスムーズです。お祭り当日に子供会がお世話係になっていたりしますので。
また「無所属新人」として参加するより「子供会の新人」として参加する方が互いに安心できます。お祭りを取り仕切る側の視点に立てば、素性の分からん者が紛れ込むのは避けたいはずですし、トラブルがあったとき連絡がつかないのも困る。こちらとしても顔見知りが少ない中で参加するのは不安が多いです。子供会に入れば解決しますw
デメリットとしては、やっぱり負担は増えます。お祭りの事前準備や当日の役割分担があったり、年間を通して地域行事に参加したりするので。でも子ども共々楽しめる人ならけっこう楽しいはずです。
その他の場合
こちらネット情報ですが、お祭りによってはそもそも古くからの住人以外の参加を認めない場合や、逆に、大規模なお祭りでは自治会を飛び越えて参加者を募る場合もあるようです。
お祭り研究家の山本哲也さんのブログで読みました。こちらご参考に↓
お祭りの用意をする
お祭りまでに、個人的に用意するものが色々あります。
- 衣装
- 寄付金(協賛金、ご祝儀、花代など)
- 個人的な安全対策
衣装を揃える
服装に決まりがあれば必ず揃えます。違う格好をしていると悪目立ちするので、無難に溶け込むために頑張るべきところです。
当地区では揃いの法被の下に指定の色の服を着ることになっており、法被は自治会が貸してくれるので、指定の色の服だけ自前で用意しています。法被のレンタル代と、手持ちの服に買い足した分で1人あたり2〜3千円程度かな。夏物や履物を買う時にお祭りに着られる色や素材を選んでおくと節約できますw
全身を本格的な祭り着や足袋で装う場合は、諭吉さんが何人か旅立つのではないかしら。当地区でも気合の入った人たちはマイ法被と本格的な祭り着で揃えてます。毎年買い換えてるみたいな話もちらほら聞きます(スゴ!)
私も今年は足袋を買ったのでかかりましたw
寄付金を用意する
お祭りへの寄付(協賛金、ご祝儀、花代などと呼ぶことも)を頼まれることがあるので用意しておきましょう。
毎年のことになるので、相場を把握した上で無理のない範囲で出すといいです。相場が分からなければ、事情に詳しい人や集めにきてくれる人に聞きます。私も、1年目には集めにきた人に聞きました。何らかの団体に所属している場合はそちらで取り決めがあるかもしれません。聞いてみてください。
個人的な安全対策
秋祭りの時期は昼夜の寒暖差が激しいので、昼間は暑さ対策、夕方以降は寒さ対策が必要です。
暑さ対策として、私はだいたい小さめの水筒、水に浸すタイプのネッククーラー、帽子代わりの手拭いを持っていきます。
飲み物は休憩中に自治会が振る舞ってくれるので、水筒はなくてもいいですけど、味のついてない水がどうしても飲みたいときってありますよね?そういうときはやっぱり、水筒を持っててよかったと思います。
夕方以降は急に冷えたりするので、昼間に汗をかいた服は必ず新しいものに換えます。着込みすぎると汗をかいて寒くなるので、気持ち薄着にして、羽織れるものやホッカイロを持っていきます。手拭いを首に巻くのもいいですね。
また、夕方以降は小型の懐中電灯も持っていきます。足元が見えないと側溝にハマったりして危ないので。懐中電灯に紐をつけて首から下げられるようにしておくと、うっかり手を離しちゃっても落ちないので安心です。
斜め掛けカバンの上から法被を着ると、目立たずに色々持てます。あんまり持ちすぎても邪魔になるし、モコモコするので最低限ですが。
ユニクロのバズったやつ愛用中w
お祭りに参加する
いよいよお祭りに参加!
当日は全力で楽しむだけです。
……と言いたいところですが、輪に入ると楽しいだけでは済まなくなることもありましたw
指示には必ず従う
行列を取り仕切っている人の指示には必ず従います。お祭りを見るだけの時とは決定的に違うところですね。
指示はいつでも分かりやすいわけでもなく、休憩中に遠くの方で指示が出て、伝言ゲームのように伝わって、いきなりウワッと動くみたいなこともあります。指示の聞き漏らしは事故に繋がる可能性もあるので、本当に気をつけたいです。
私は実際、行列が動き出した時に子ども数人が将棋倒しになりかけるヒヤリハットを目撃したことがあります。すごく怖かったし、安全第一を痛感しました💦
地元民との温度差や距離感を覚悟する
転勤族が地域のお祭りに参加すると、地元民との温度差や距離はもちろんあります。普段関わりのない人からの「どちらさん?」みたいな視線は覚悟しておいた方がいいかも。
もし怪訝な顔をされたら一言名乗ってご挨拶すればいいです。興味を持たれなければ「ふーん」で終わりますし、世話焼きの人ならお祭りや地元のことを色々教えてくれたり、人の輪に巻き込んでくれたりします。とにかく「素性の分からん者」のままでいるのがいちばんマズい。(がんばれ!)
お祭りに参加したからといって地元民との距離が急激に縮まるなんてことはないですけど、それなりに顔馴染みにはなっていけるんじゃないかな。
私はお祭りのタイミングで子どものお友達のご両親に一気にご挨拶できたので、それだけでもよかったと思ってますw
最後に
今回は転勤族である私が地域のお祭りに参加するまでの道のりを紹介しました。
こんなブログを書いている私ですが、子どもの頃は強制的に参加させられる御神輿行列が大嫌いでした。なんでこんなに大変なことを毎年わざわざやろうとするのか意味ワカラン…って感じで。中学生になり参加を強いられなくなってからは見る専門を貫いてましたw
でも大人になって自主的にお祭りに参加したおかげで、アホみたいに大変なことをみんなでやりとげることで生まれるものとか、達成感とか喜びのようなものはふんわりと理解できました。子どもの頃の地元のお祭りもそうだったのかもしれない、など、ふるさとを遠くにありて思う私です(feat.室生犀星)
お祭りに対する思いは人によって様々あるでしょうけれど、お祭りが何らか触媒や潤滑油のように作用することは多分あると思うし、興味があれば、まずはお祭りの現場を見て、詳しい人に教えてもらって、「エイヤッ!」で飛び込んでみてください。
もしかすると何かいいことがあるかもしれないし、何にもいいことがないかもしれないけど、お祭りが盛り上がれば上々です。
安全には気を付けて、楽しんで、いってらっしゃい!
コメントをどうぞ