Kindle Unlimitedに出会ってから約3年、読書量が増えました。
3年前の私は、読書量が減ったことを気にしていました。ややもすれば、仕事関係の本とインターネットしか見ない日も多かったのです。幼児連れで図書館や書店に行っても、大人向けの本はゆっくり選べません。また、幼児が起きている時間帯に本を読もうとしても、本を奪われるのであまり読み進めることもできません。
幼い頃から本の虫だった私が、どうしてこんなに残念なことに?!
Kindle Unlimitedを知ったのはその頃です。これはAmazonの電子書籍Kindleの対象書籍が読み放題になるサービスで、初回は30日の無料体験があるので、1〜2冊でも読めたらいいかな?と思って利用を始めました。
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それから3年経った現在も利用を続けています。以前に比べると読書量が増えました。これは子どもが大きくなって落ち着いた影響もあるとは思います。でも、これまであまり手に取らなかったジャンルや著者の本を読むようになったのはKindle Unlimitedのおかげだと思います。
Kindle Unlimitedとはなんぞや
ご存じの方も多いとは思いますが、簡単に説明します。
Kindle本200万冊以上が読み放題
Kindle Unlimitedとは、Amazonが提供する電子書籍の読み放題サービス。
読み放題対象の電子書籍は常時200万冊以上。数字だけなら日本で最大級の公立図書館に匹敵する数です。
都立中央図書館は、1973(昭和48)年に、都立日比谷図書館の蔵書を引き継いで開館しました。蔵書数は国内の公立図書館では最大級の200万冊以上を所蔵しており、このうち、新しい図書を中心に約35万冊を開架しています。
都立図書館について
月額980円で読み放題
Kindle Unlimitedの月額利用料は980円です。
契約は1ヶ月単位で、初回利用者には30日間の無料体験があるので気軽に始められます。
時期によっては初回利用者以外にも適用される割引キャンペーンが開催されることがあります。いちばん安いときは無料〜半額で2〜3ヶ月利用できることもあります。Amazonのセールの時期の前後は要チェックです。
今まで私が見た中では、7月のプライムデー直前の「3ヶ月間無料」がいちばんオトクでした。他に「2ヶ月間99円」も見たことがあります
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Kindle本の通常の購入との違い
Kindle本の購入とKindle Unlimitedにはどのような違いがあるのでしょうか。表にしてみました。
Kindle本の購入 | Kindle Unlimited | |
---|---|---|
料金 | 1冊あたりの料金の合計 | 980円/月 |
利用形態 | 利用権の購入 | レンタル |
同時利用冊数 | なし*1 | 同時に20冊まで |
利用期限 | なし*2 | Kindle Unlimited退会まで*3 |
購入/レンタル対象 | すべてのKindle本 | 読み放題対象のみ 200万冊以上 |
Kindle本を1冊ずつ購入する場合
Kindle本を1冊ずつ購入する場合、同時に利用できる冊数や購入後の利用期限はありません。一度購入した本は、いつでも好きな時に読むことができます。購入の対象はAmazonにあるすべてのKindle本で、お金がある限りは何でも読めます。
Kindle Unlimitedの場合
Kindle Unlimitedの場合、同時に利用できるKindle本は20冊まで、利用期限はKindle Unlimitedの退会までです。利用できるKindle本は読み放題対象になっているものだけです。読み放題対象だけを利用する分には、980円/月以上の料金は発生しません。
リアル世界で例えると、Kindle本の購入は普通の本屋さん、Kindle Unlimitedは月額980円/月の会員制図書館という感じです
Prime Reading との違い
Amazonにはもうひとつ、Prime Readingという読み放題サービスがあります。これらはどう違うのでしょうか。表にしてみました。
Prime Reading | Kindle Unlimited | |
---|---|---|
料金 | 600円/月 (または5900円/年)*1 | 980円/月 |
利用形態 | レンタル | レンタル |
上限冊数 | 同時に10冊まで | 同時に20冊まで |
利用期限 | Amazonプライム退会まで*2 | Kindle Unlimited退会まで*2 |
レンタル対象 | 読み放題対象のみ 1000冊以上 | 読み放題対象のみ 200万冊以上 |
公式サイト | Amazon Prime | Kindle Unlimited |
Prime Readingの場合
Prime Readingは、Amazonの有料会員制度であるAmazonプライムの特典の一部です。配送料無料やお急ぎ便などのプライム特典とセットで、Prime Readingだけ利用することはできません。利用できるのはプライム会員だけです。読み放題対象は1000冊以上と、Kindle Unlimitedに比べてかなり少ないです。
Kindle Unlimitedの場合
Kindle UnlimitedはAmazonプライムとは関係のない独立したプランです。プライム会員であろうがなかろうが、月額料金は980円/月と変わりません。読み放題対象は200万冊以上と、Prime Readingよりも充実しています。
Prime Readingは既にPrime会員になっている人がKindle本をお試しする感じ、しっかり読むならKindle Unlimitedです
Kindleアプリに対応した端末が必要(スマホでOK!)
Kindle本は、Kindleアプリに対応した端末にKindleアプリをインストールして読みます。
- Kindle端末
- パソコン(Windows / Mac)
- スマホ・タブレット(Android / iOS / iPad OS)
文章中心の本を読むなら、スマホにKindleアプリをインストールするだけでも十分です。マンガは書き込みの量や文字のサイズによります。雑誌などのレイアウトに凝った本や文字が小さい本はスマホではさすがに小さく感じました。このような本は、タブレットやKindle端末で読む方がよいです。
持ち歩いて読んだり、ゴロ寝で読んだりしないなら、パソコンで読むのも手ではあります。この場合は2段組みのPDFを読む感覚になります。
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使って分かった!Kindle Unlimitedのメリット
Kindle Unlimitedを使って、以下の点がとてもよいと感じました。
- ほんとうにいつでもどこでも本が読める
- 多読できる(英語音声DL付きの本も!)
- 1~2冊読めば元が取れる
- 1ヶ月単位で自由に解約/再契約できる
ほんとうにいつでもどこでも本が読める
Kindle Unlimitedを使うと、ほんとうにいつでもどこでも本が読めるようになります。
それこそ、出かけたときのちょっとした待ち時間、台所で煮込み料理の出来上がりを待っているとき、なんなら子どもの寝かしつけタイムの布団の中でコッソリ……ほんとうにいつでもどこでも読んでました。
スマホ1台で200万冊以上のラインナップを持ち歩いているようなものだし、紙の本とは違って明かりのないところで文字を読めるところが便利だと感じました。
紙の本を200万冊持ち歩くことは物理的に不可能ですし、読むために明かりが必要なので、いつでもどこでも何冊でもというわけにはいきません。この点は電子書籍ならではのアドバンテージです。
Kindle本のデータのダウンロードが必要なのでインターネットに接続できない場所では読めないと思いきや、インターネットのある場所でデータをあらかじめダウンロードしておけば、インターネットに接続できない場所でも読むことができます。
さすがに端末の電池が切れると読めないので、こまめな充電はお忘れなきようにしてください。
多読できる(英語音声DL付きの本も!)
Kindle Unlimitedは多読を可能にします。
個人的に、新しい分野の知識が欲しいときは簡単なものから10冊ほど読むのが手っ取り早いと思っているのですが、Kindle Unlimitedはこの用途にちょうどよいです。めぼしいものを片っ端から読めるのは定額制の魅力ですね。合わなければ10ページでやめればいいし、気に入ったら最後まで読めばいいし、気軽に読み始められます、
若干注意が必要だと思うのは、読み放題対象が玉石混交であること。大手出版社が出している本から個人の自費出版まで幅広く、中にはいわゆるトンデモ本もあるので、Amazonレビューである程度の評価がついているものや、定評のある著者のものを選ぶのが無難だと感じました。
私が読み漁ったジャンルの中で、電子書籍ならではの魅力を特に感じたのは英語学習の本です。
- 子育て(育児書、絵本・児童書)
- 暮らし(レシピ、家事全般)
- マネー(株式、投資信託、家計管理)
- 英語学習(語学参考書、翻訳関連書籍、洋書)
- 小説、コミック
Kindle Unlimitedでは、洋書や音声ダウンロードつきの本も利用できます。
たとえば、CNN ENGLISH EXPRESSはバックナンバー(3ヶ月前)が読み放題対象です。
つまり、多読はもちろんリスニングもできるということ。音声も含め、安くはない教材を買い集めていた時代を思うと、どれだけ聞いても980円/月とは英語学習革命としか思えません。
月に1~2冊読めば元が取れる
多読がメリットと書きましたが、必ずしも多読しないと損というわけではありません。
一般書が1冊1000円程度、雑誌が1冊500円~1000円程度と考えると、月に1~2冊程度読めれば元は取れます。
読みたい本が何冊かKindle Unlimitedの読み放題対象になっていれば、申し込んで損なしだと言えます。
1ヶ月単位で自由に解約・再契約できる
1ヶ月単位で解約や再契約ができる点も便利です。
私はコンスタントに読書しているわけではなく、読書するゆとりのある時期に何冊もまとめて一気読みするタイプです。読書するゆとりがまったくない月は読まないので、だらだら契約を続けていると料金がムダになります。チリも積もればなんとやらなので、読書するゆとりがなさそうなときは、その時点で一旦解約することにしています。
利用期限日より前に解約しても、利用期限満了までは利用できるため、早めに解約しても損はしません。
- AmazonにWebブラウザでアクセス(Amazonアプリは✕)
- 三本線メニューをタップ
- 「アカウントサービス」をタップ
- 「お客様の会員資格と定期購読」をタップ
- 「Kindle Unlimitedの設定」をタップ
- 「メンバーシップを解約」をタップ
- 確認画面で「メンバーシップを解約する」をタップ
- AmazonにWebブラウザでアクセス(Amazonアプリは✕)
- 「アカウント&リスト」にカーソルを合わせる
- 表示されるメニューから「メンバーシップおよび購読」をクリック
- 「Kindle Unlimitedの設定」をクリック
- 「メンバーシップを解約」をクリック
- 確認画面で「メンバーシップを解約する」をクリック
一旦解約した後の再契約にも制限がないので、私はまた読みたくなったタイミングで再度申し込んで利用しています。
再申し込みのときは30日間無料体験はありませんが、時期によっては再入会者にも割引キャンペーンが適用されることがあるので公式の情報をチェックしてみてくださいね。
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使って痛感!KindleUnlimitedのデメリット
以下の点はイマイチだと感じました。
- 「完全」読み放題ではない
- 読み放題対象外の本を読みたくなりがち
- はまりこむと時間泥棒されがち
- ラインナップが玉石混交
- 本が検索しにくい
「完全」読み放題ではない
Kindle Unlimitedは「完全」読み放題ではありません。
Amazonが提供するKindle本のラインナップのうち、一部(200万冊以上)が読み放題になります。
紙の本は当然読めませんし、Kindle本でも新作や人気作は読み放題対象にならないこともあります。読み放題対象は時々入れ替わり、昨日まで対象だった本が今日は対象外となることもあり得ます(入れ替えは月ごとです)
利用中の本が読み放題対象外になった場合は、利用を終了するボタンを押すまでは読めます
また、シリーズものは全巻が読み放題対象にならないことがあります。
例えば英語版ハリー・ポッターは第1巻だけ読み放題対象外。読み放題対象になるまで待てばよいのですが、待てますか?私は待てません。こういう場合は図書館で予約してしまいます。
ちなみに日本語版ハリー・ポッターは全巻読み放題対象です。
マンガは最初の何巻かだけ読み放題対象になっているものが多いですね。新しいものだと1巻とか、1〜3巻が読み放題対象になっているものが多いです。一応、探せば全巻読めるシリーズもあります。
読み放題対象外の本を読みたくなりがち
Kindle Unlimitedを頻繁に利用するようになると、読み放題対象外の本を読みたくなりがちです。
- 読み放題対象外の本が目に入って読書意欲を掻き立てられてしまう
- シリーズの途中まで読み放題で読んだ後に続きが読みたくなってしまう
- 一般書や入門レベルの本を読み放題で読んだ後、もう少し詳しい本を探したら読み放題の対象外だった
また、電子書籍であるKindle本を読みながら、紙の本のよさを再確認することも意外と多かったです。例えば、
- 学習目的の本は、紙の方が集中して読めるので頭に入りやすい
- 絵本や児童書は(出先ならともかく自宅では)紙の本を広げて読み聞かせたい
なんだかんだ言って紙の本が好きな私は、図書館の蔵書を検索することが増え、図書館にないものは購入することが増え、謎に書籍代がかさむことになりました。
いいことっちゃいいことですけど、お財布には優しくないです
はまりこむと時間泥棒になりがち
いつでもどこでも寝かしつけの布団の中でも本を読めることで、読書量は一気に増えましたが、対価として時間を失いました。
Kindleアプリを見ている間は他の作業はできません。特に小説などは続きが気になってしまい、隙間時間に少しだけ読むつもりが、いつの間にか何時間も読んでいるということが何度もありました。私は昼間に本が読めないので睡眠時間を削って本を読むことになってしまい、あとで反省しました……。
裏を返せばそれだけたくさんの本が読めたということで、いいことではあります。
Amazon Alexaアプリで「聞く読書」もできる
画面を見なければ手は止まらないだろうと思ったので、「聞く読書」も試してみました。
テキスト読み上げ機能が有効なKindle本は聞くことができます。
合成音声特有の不自然さはあるので完璧な解決策にはなりませんでしたが、軽い内容の本をラジオ感覚で聞くには便利です。
私は音声を聞くより文字を読む方が頭に入るので、ちゃんと読みたい本は文字で読んだほうがよかったです。用途は限られるかなと思いました
読み上げツールは、iPhoneの読み上げ機能よりもAmazon Alexaアプリがおすすめ。
いずれも合成音声ではあるのですが、Alexaの方が自然な感じで聞きやすかったです。ちなみにiPhoneの読み上げ機能もAlexaもそこそこ読み間違いはあります。私はAlexaの方がまだ許せましたw
- Amazon Alexaアプリを開く
- 右下の青丸アイコンをタップ
- 「Kindle本を読んで」と入力する
- 「Kindleライブラリ」がサジェストされたらタップ
- Kindle本のリストが表示されたらKindle本をタップ
- iPhoneの「設定」を開く
- 「アクセシビリティ」をタップ
- 「読み上げコンテンツ」をタップ
- 「画面の読み上げ」をオンにする
- 「読み上げコントローラ」をタップ、「コントローラを表示」をオンにする
- Kindleアプリを開き、読み上げたいKindle本を開く
- 読み上げコントローラをタップ
- 再生ボタンをタップ
合成音声が苦手ならプロが朗読してくれるAudibleという選択肢もありますよ。こちらは12万冊以上が聴き放題となっており、もちろん無料体験が可能です。
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Kindle Unlimietedを実際に利用した感想・まとめ
以上!私がKindle Unlimitedを利用して感じた光と闇を紹介してきました。
ハマりすぎると時間が飛ぶように過ぎていく(そして睡眠時間を削ってしまう)ところだけは本当に要注意ですけど、節度を持ってお付き合いできればお手頃価格で圧倒的に読書量を増やすことができる優れたサービスだと思います。
- 書店や図書館に行くのが難しい
- 書籍代を節約したい
- とにかく読書量を増やしたい
- 英語の多読多聴を始めたい
このような人はお試しする価値ありだと思いますので、公式サイトで最新情報をご覧になってみてくださいね。