

Kindle Unlimitedを3ヶ月で解約しました。
Kindle Unlimitedとは、Amazonの電子書籍Kindleが読み放題になるサービスです。
実は前々から読書量が減ったことが気になってました。ややもすれば仕事関係の本とインターネットしか見ないことがザラになっていて……子連れでは書店や図書館行っても本をゆっくり選べないし、子どもに本を奪われるので子どもの在宅時にはあまり読めず、幼い頃から本の虫だったのに、どうしてこんなに残念なことに(涙)
そんなふうに考えていたところにちょうど、Kindle Unlimitedの広告を見かけたので、隙間時間でKindle本を読みまくるべく利用を始めた次第です。
そして3ヶ月が経過……
Kindle Unlimitedは評判どおりとてもよいサービスでしたし、実際、読書量も増えました。その一方、Kindle Unlimitedの影響で生活が大変なことになったので、涙を飲んで解約するに至りました。
ということで、3ヶ月間で感じたKindle Unlimitedの光と影を包み隠さずお伝えさせていただきます。
Kindle Unlimitedとはざっくり以下のようなサービスです。
利用できる「200万冊以上」の規模感がどの程度かというと、
ということで、数の比較では国会図書館には勝てないけれど、大都市圏のベッドタウンの図書館を超える数であるということです。
家に図書館が来たぞー
Kindle本を読むには、Kindleアプリに対応した端末にアプリをインストールする必要があります。
とりあえずはスマホにKindleアプリを入れれば十分です。
文章中心の本はスマホで十分読めます。マンガは書き込みの量や文字のサイズによるかな。雑誌などレイアウトに凝った本については、スマホの画面はさすがに小さいため、タブレットやKindle端末など画面が大きい方がよいとは感じました。
Kindle Unlimitedを3ヶ月使って、以下の点はとてもよいと感じました。
Kindle Unlimitedでは、ほんとうにいつでもどこでも本が読めました。
それこそ、出かけたときのちょっとした待ち時間、台所で煮込み料理の出来上がりを待っているとき、なんなら子どもの寝かしつけタイムの布団の中で……ほんとうにいつでもどこでも読んでました。
スマホ1台でKindle Unlimitedの200万冊をラインナップを持ち歩いているようなものですし、明かりのないところで文字を読めるのはやっぱり強かった。
インターネットに接続できない場所では読めないと思いきや、インターネットに接続できる場所でKindle本のデータをスマホにダウンロードしておけば、インターネットに接続できない場所でも読めます。
さすがにスマホの電池が切れたら読めないので、こまめな充電はお忘れなく(笑)
紙の本を200万冊持ち歩くことは物理的に不可能ですし、読むために明かりが必要なので、いつでもどこでも何冊でもというわけにはいきませんよね。げに物質であるということは悩ましきかな
Kindle Unlimitedは多読を可能にします。
個人的に、新しい分野の知識が欲しいときは簡単なものから10冊ほど読むのが手っ取り早いと思っているのですが、Kindle Unlimitedはこの用途にちょうどよかったです。めぼしいものを片っ端から読めるというのは定額制の魅力だと思います!
私が読み漁ったのはこのあたり↓
特に魅力を感じたのは英語学習の本。洋書や音声ダウンロードつきの本も利用できるため、多読はもちろんリスニングもできるのが素晴らしいと感じました。
音声も含め、安くはない教材を買い集めていた時代を思うと、どれだけ使っても980円とは英語学習革命としか思えません……
読み放題の注意点は、ラインナップがけっこう玉石混交なこと。特に育児や健康に関する本にはトンデモ本も……トンデモが頭にインプットされると脱却が大変なので、Amazonレビューである程度の評価がついているものや、定評のある著者・出版社のものを選ぶのがよいと思いました。
さっきからたくさん読めることを強調していますが、必ずしもたくさん読まないと損というわけではなく、月に1~2冊読めば元は取れます。一般書が1冊1000円くらい、雑誌が1冊500円~1000円とすると、1~2冊で980円くらいにはなるので。
月額料金は高くはありませんが本を読むゆとりがまったくない時期は無駄になってしまうのでいったん解約するのがベターかと。利用期限より前に解約しても当初の利用期限までは利用できるので、早めに手続きしても損はしません。再入会も簡単です。
ここからはイマイチだと感じた点を。
感じ方や性格による差はあるとは思いますが、私にとってはデメリットがけっこう大きかったです。
Kindle Unlimitedは「完全」読み放題ではありません。あくまで、Amazonが提供するKindle本のラインナップの中から一部(200万冊以上)が読み放題になるサービスです。
すなわち紙の本は読めないし、Kindle本でも新作や人気作は読み放題対象にならないこともあるということ。読み放題対象は時々入れ替わり、昨日まで対象だった本が今日は対象外となることもあり得ます。
シリーズものは全巻読めるものもありますが、一部だけ読み放題のものもあります。例えば英語版のハリーポッターは第1巻だけ読み放題対象外(2021年2月現在)。読み放題対象になるまで待てばよいのですが、待てます?私は待てない方(笑)
ということで、Kindle Unlimitedを頻繁に利用するようになると、紙の本や読み放題対象外のKindle本が欲しくなりがちです。
Kindle本のラインナップを眺めるうちに、読み放題対象外の本を読みたくなったことは一度二度ではありません。
一般書や入門レベルの本はそこそこあるんですが、読みたいタイトルが対象外だったりします。専門書は分野によるとは思うけど、ぶっちゃけ数自体がそれほどでもない印象でした
さらに、紙の本のよさを再確認することも意外と多かったです。例えば、
なんだかんだ言って紙の本信者な私は、結果的に図書館の蔵書を検索することが増え、図書館にないものは購入することも増え、いきなり本代がかさむことになりました。
いつでもどこでも寝かしつけの布団の中でも本を読めることで、読書量は一気に増えましたが、対価として時間を失いました。
画面を見ている間は他の作業ができないし、隙間時間に読むつもりがまとまった時間を奪われるようになり、ほんとうにこれはいかんと思いました。
いちおう、画面を見なければ手は止まらないだろうと思い、「聞く読書」も試してみました。
Kindle本の中でも、テキスト読み上げ機能が有効な本は聞くこともできます。
ただ残念ながら合成音声特有の不自然さが気になるのと、私自身が聞くより読む方が頭に入るタイプ(視覚優位?)なことから、完璧な解決策とまではいかなかったです。軽めの本をラジオ感覚でちょっと聞くには便利って感じでした。
読み上げにはAmazon Alexaアプリが使いやすいと感じました。
余談ですが、聞く読書はしたいけど合成音声は苦手な方は、プロが朗読してくれるAudibleという選択肢もあります。こちらも洋書が豊富です。
ところで、時間泥棒という観点で特に危険なのはマンガです。私が解約した原因はぶっちゃけこれ。
Kindle Unlimitedは昔のものから最新のものまで非常に幅広くマンガを取り揃えています。最近のマンガもそこそこ読めますし(1巻だけとか、途中の巻まで読めるものが多いので、宣伝を兼ねてるのかも)、少し古いマンガも潤沢です。そしてマンガは音声読み上げ機能に対応していません。
というわけで、娘を寝かしつけながらちょっとマンガを読んで寝るはずが、いつの間にか読みふけって明け方ということが続き、寝不足になりました。ある意味Kindle Unlimitedの読書体験を限界まで楽しんだと言えるのですが……寝不足で体調悪くなるってどうなの。
自制心が足りないタイプのマンガ好きはご注意ください
というわけで私がKindle Unlimitedを解約した最大の理由とは、
自制心がなさすぎて
生活が大変なことになった
という大人としてアカン理由でございました。
Kindle Unlimitedを利用し始めてからスマホを見る時間が増え、家事がおろそかになるどころか、まだ幼児の娘の言葉を右から左に流してしまうことが増え、ほんのり罪悪感と自己嫌悪が芽生えてきたところで、睡眠不足がキツくて病みそうな気がしてきたのですっぱり解約したって感じです。ダメな大人でごめんなさい。
ということで、Kindle unlimited自体はお手頃価格で圧倒的に読書量を増やすことができる優れたサービスではありますが、自制心が弱い方には全くおすすめできません!
このような方はお試しする価値ありと思います❤️