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育児書レビュー「どうして食べてくれないの?」は子どもの食事の大切なルールを教えてくれる

どうして食べてくれないの? 子育て

こんにちは。TsumuRiです。

娘の離乳食がなかなか進まず、一時期は思いつめすぎて離乳食ノイローゼのようになっていたこともありますが、そんな私が「離乳食を始める前に出会っていたらあんなに悩まなかったのに!」と思った育児書「どうして食べてくれないの?」を紹介します。

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育児書「どうして食べてくれないの?」ってどんな本?

「どうして食べてくれないの?」は、子どもの出生直後から子ども時代全般にわたって、子どもが正しい食生活を送るためのルールを科学的根拠も交えながら説明した本です。ドイツからの翻訳書で、出版が2003年とやや古い本ですが、考え方の部分は現在も通用するものです。

この本の著者は?

この本の著者のひとり、アネッテ・カスト・ツァーンさんは問題行動を取る子どもたちの施設の治療士として働いています。ご自分も、幼い頃の親のルール違反による悲しい思い出を持っているそうで、この本の冒頭のエピソードが泣けます。

もうひとり著者、ハルトムート・モルゲンロートさんは、カスト・ツァーン家の掛かりつけ小児科医だそう。

そして翻訳者は古川まりさん。ドイツ在住の翻訳者さんです。これまで「個人的に気に入った本」を訳してこられたそうですが、この本もその中の1冊だとか。ご本人も子育て経験のある方で、他にもドイツ発の育児書を翻訳されてます。

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「どうして食べてくれないの?」の内容

最初に書いた通り、この本は、子どもが正しい食生活を送るためのルールを科学的根拠も交えながら説明した本です。

第1章「正しい食生活」のいちばん大切なルール

全5章からなるこの本の第1章には、「正しい食生活」のいちばん大切なルールが書かれています。

  • 親が判断し、決めること
    献立の内容、どの食品をいつ出すか、どういう形で出すか
  • 子どもが判断し、決めること
    出てきたものを食べるかどうか、どれだけ食べるか

いちばんシンプルで大切な原則はこれだけです。

親がやるべきことはこれだけで、やりすぎもやらなさすぎもルール違反。親がルール違反をしたときに子どもの食生活は乱れるとばっさりと斬られます。

TsumuRi
TsumuRi

耳が痛い話ではあるんですが、けっしてイヤな感じではなく、なるほどな~と思いました!

第2章から第5章では、第1章のルールの背景やより詳しい科学的知見が紹介されています。

第2章:子どもは必要なものを必要なだけ食べる

第2章では、食生活や栄養について知っておくべきことが説明されています。

中でも一番大切なのが「子どもには何をどれだけ食べればいいのかが分かる能力がある」ということ。環境や人間関係でついつい食べ過ぎたり食べなさすぎたりする大人に比べ、特に小さいときほど子どもは身体の要求に純粋に反応し、食べる量を適切に判断することが実験データをもとに説明されています。

他には体型を決める重要な要素である遺伝の話や、それを踏まえた成長曲線の読み方があります。成長曲線の読み方って、健診などではいちいち説明されないので、なるほど~と思いながら読みました。

第3章:こんな食事が子どもにとってストレスになる

第3章では、子どもにとってストレスにならない食卓の作り方が説明されています。第1章のルールを掘り下げて説明してくれている感じですね。

この章のポイントは、親が子どもにプレッシャーをかけないこと、逆に子どもにコントロールされないことですが、具体例を読んでいくと親がやりがちなことばかり。なので、読んだら「あぁ~っ」ってなると思います。

第4章:0歳から6歳まで、食事の安心アドバイス

第4章では、食事の時に適切と考えられる態度や適切な親の関わり方が月齢別・年齢別に説明されています。

特に授乳期~離乳食期のことは詳しく書かれていますし、幼児期以降のしつけの問題には毅然と、かつ親が子どもを信頼していることを態度で示す具体例が書かれていて、とても参考になりました。

第5章:特別の悩みを抱えているケース

第5章では専門家に相談が必要な場合について説明されています。例えば成長曲線の異常、食材への不耐性、アレルギー、拒食症、過食症など。

この本は全体を通じて「子どもには何をどれだけ食べればいいのかわかる能力がある」という考え方に基づいて書かれていますが、その例外となる話です。専門家の助けを借りることが必要な場合もありますが、それでも一番大切なルールは外さないようアドバイスがありました。

「どうして食べてくれないの?」の内容ではないこと

この本はドイツ語からの翻訳書で、2003年以前のドイツの事情を元に書かれているため、現在の日本の子どもの食卓事情は載っていません。

書籍の冒頭で「この本は料理の本ではありません」と宣言されている通り、献立もありません。このへんの情報を知りたい場合は、別の本を読む必要があります。

TsumuRi
TsumuRi

でも、この本に興味を示すくらいの皆さんは、言われなくても読んでますよね……

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「どうして食べてくれないの?」の感想

私がこの本に出会ったのは、娘が2歳を過ぎて偏食する(緑の野菜を嫌がる)ようになってからでしたが、2歳の偏食を理解するために役立ったのはもちろん、娘の離乳食が進まなかった理由がようやく納得できたという思いがしました。

別の記事に詳しく書きましたが、娘が離乳食を食べてくれない日々は私にとって頭痛の種でした。この本を読むと、私が「どうして食べてくれないの?」と悩んだ日々は、娘にとって「どうして食べなきゃいけないの?」と悩んだ日々だったかもしれないと思えました。わが家は断乳で食べない日々を強制終了したけれど、後悔がまったくないわけではありません。だからこそ、娘の離乳食を始める前にこの本を読んでおきたかったと心の底から思います。

また、断乳後はもりもりと食べるようになった娘が、2歳頃から緑の野菜を嫌がって食べなくなったり(偏食の始まり!)、食事中に椅子から降りて歩き回ったり、体重がふとりすぎラインにあるなど、また新たな悩みが生まれてきました。このあたりの対処も年齢別に書かれているので、まずは親がビシッと原則を守ることで、娘にもよい影響があればいいなと考えています。

子どもの側にも事情があることを知り、子どもの能力を信じて親の義務を果たすことで、子どもとの食事はもっともっと楽しくなる……この本はそんな確信を与えてくれました。

現在、子どもの食に悩みを抱えている方や、これから子どもを育てる予定のある方に、おすすめしたい一冊です。