こんにちは、つむりです。
今日は年初から一生懸命に取り組んでいる、時間を生む家事のお話。
これまで整理整頓や片付け術の本を何冊も読んで試していたわりに、本の理想とするゴールにたどり着く前に挫折するばかりでしたが、今年になって「時間を生む家事」という概念を手に入れたことで、ようやく片付けを継続できるようになりました。
「時間を生む家事」とは何ぞや?
時間を生む家事とは、家事の手間を減らし、時間にゆとりを作ってくれる家事のことです。
主に片付けによる省力化と、家電による自動化を進めています。時間は有限で増えないからこそ、「時間を生む家事」には価値があります。
片付け本を読んでも片付けが続かない理由
片付け本を読んでも片付けが続かないのは、片付け本が提案する手法の問題ではありません。
片付けの動機や目的を明確にしないまま、いいと聞いたからとりあえずやってみただけ……という、読み手側の気持ちの問題です。
変化を起こすのは現状維持よりも負担が大きいです。また、多くの片付け本がモノの量を減らすことをすすめますが、モノの処分には手間や心理的な痛みが伴います。片付けに向かい、継続していく精神的なハードルはそうとう高いと言っていい。
私は「いいと聞いたからとりあえず」程度の気持ちでは精神的なハードルを超えられませんでしたよ。
時間が圧倒的に足りないのを何とかしたい
私にとっての転機は、「時間が圧倒的に足りない」という意識が生まれたことです。
仕事があり、子育てがあり、今年度は保護者会の役員の仕事もあります。その一方で、本も読みたい、ブログも書きたい、たまには週末に自分のためだけに出かけたりもしたい……それでもやっぱり、娘と過ごす時間は減らしたくない。ほんとうに、時間が圧倒的に足りない!
結局、すべて叶えるにはなんとかして時間を作り出すしかないし、時間を作り出せるとすれば、毎日一定の時間を取られる家事の絶対量を減らすしかありません。
そんなタイミングで、かの有名な「金持ち父さん貧乏父さん」を読みました。
金持ち父さんの金言
有名な本なので紹介は割愛します。Amazonの商品の説明がかなり詳しいのでぜひそちらを参考に。
「資産」はわたしのポケットにお金を入れてくれる、「負債」はわたしのポケットからお金をとっていく
金持ち父さん貧乏父さん
この一節の「お金」を「時間」に置き換えて家事に当てはめると、課題がすっきり整理できました。
金持ち父さん風に言えば、家事における負債とは「わたしの人生から時間をとっていくものごと」です。たとえば……
- 冷蔵庫の在庫や調理器具をしょっちゅう探している
→チリも積もればなんとやら式に時間を取られる - 料理しかけのものをチョイ置きしたいのに、場所がないから毎回場所を作っている
→チリも積もれば(以下略) - あれがないこれがないといちいち家族が聞きにくるから私が探して渡す
→チリも(以下略) - 置きっぱなし/出しっぱなし(チラシ、脱いだ服、おもちゃ、使用済み食器)
→後でまとめて片付ける時間が必要
家事における負債がなくなるシステムを作れば、少しですが時間は生まれます。負債が膨れ上がらないシステム作りこそが家事における資産を形成する作業なんですね。これが「時間を生む家事」の概念に気づいた瞬間でした。
片付け本の理想を目指す必要はない
わが家にとっての課題がはっきりすると、片付け本の理想像はどうでもよくなりました。
片付け本は見た目がすっきりした部屋作りや、極端な場合は極限までモノを減らすことを推奨しますが、それがよいかどうかは、個人の好みや目的によります。私は片付け本のアイデアが省力化や時短に繋がらなければ、よさそうでも取り入れないことにしています。
ちなみに、わが家はすっきりした部屋を目指して一度失敗しています……(苦笑)
すっきりした部屋の失敗例:わが家の場合
娘が生まれたとき、ひと部屋は「何もない部屋」にしました。赤ちゃんだった娘のために掃除がしやすいことを重視し、事故に繋がる可能性のある落下物や、娘に触られたくないものをその部屋からは徹底的に排除し、おもちゃや絵本だけ残しました。
ところがこれが大失敗。
大人が楽しめるものが何もないので、夫はその部屋にはいつかず、雑然とした別室へ。娘は自分で動けるようになると、容赦ないギャン泣きでベビーゲートを突破し、キッチンや夫のいる別室へ行ってしまうようになりました。私ひとりで何もない部屋にポツンといてもしかたがないので、わたしもやはり別室へ。
はい、「何もない部屋」は家族の団らんもない、真に「何もない部屋」でした!
いくらすっきりしていても、家族が快適じゃないならダメですよね。わが家にはある程度は雑然とした要素が必要なようです。
開かずの押し入れが残っていてもいい
うちにはいまだに「開かずの押し入れ」があります。しばらく開けていないので、何が入っているのかよく分かりません。
開かずの押し入れが家事における負債かどうかを考えても、開かずの押入れの存在により家事に時間を取られるわけではないから負債ではない。さらに、開かずの押し入れの中身の大部分は夫のものなので、夫本人がその気にならない限り動かせない。したがって、開かずの押し入れを空けないと困る事情が出てこない限りは先送りでいいと結論しました。
不用品を置くスペースにも家賃が発生するから置いておくこと自体がムダという考え方もありますし、娘のものが増えたらいずれ手を入れることになるとは思いますが、それは今すぐではない。
そんなこんなで、片付け本の理想とは少しずれた方向で、わが家なりの「時間を生む家事」は着々とマイペースに進んでいます。
「時間を生む家事」の具体例
「時間を生む家事」とは実際に何をすればいいの?という話ですが、自分の好みに合っていて、将来的に家事の手間を減らし、家事にかかる時間を短縮できるシステムが構築できれば何でもよい!というのが結論。
わが家の場合、育休復帰以降はまず家事の自動化を進めました(食器洗浄乾燥機、ロボット掃除機の導入など)。人が頑張らなくても、ある程度家電にまかせて自動化すれば時間は生まれます。家電の導入と運用も家事の一部です。
導入した家電はこちら
→出産前後から育休復帰後まで使ってよかった便利家電7点&イマイチだった家電2点を紹介する
それでも人のする家事は残りますし、散らかすだけ散らかして放置する家族もいるので、やはりまだまだ改善の余地はあります。
そこで、私の担当分については、
- 動線の無駄を減らす(配置換え)
- 探す手間を省く(ものの数を減らす、表示する)
- まとめて片づけるなら時間をなるべく短縮する(ロボット掃除機を動かす時に床のモノを放り込める場所を確保する)
これらを主体に省力化しています。
さらに、家族全員が家事に参加できるようにしたり、各自の持ち物は決まった場所に収めたりなどの協力体制があれば、私の時間は増えるので、今やり方を考えているところ。特に、2歳のこどもがお手伝いに張り切っているので、このエネルギーを(大人の都合の)よい方向に使わない手はないでしょう。
ちなみに保育園では自分の持ち物を毎朝決まった場所に片づけてくれるので、しくみがあれば家でも同じことができるはず。現時点ではおもちゃをとりあえず放り込むための箱と、古い棚を利用したおもちゃ棚を置いていますが、片づけてくれたりくれなかったりです。
続けることの効能:自分のことは自分でどうにでもできる
ほんとうに家事に無駄がなくなるまで、まだまだ先は長いです。
でも、「時間を生む家事」を意識するようになっただけで、これまで続かなかった片付けが続くようになり、結果、毎日の家事の手間が減りました。なにより、少し頑張ることで、その後は毎日少しだけ自由時間が増えたことで、ストレスが減りました。
育児にしろ仕事にしろ、ままならないことも多くて、「自分のことは自分でどうにでもできる」という感覚を忘れてしまいがちです。私は家事をどうにでもできるようになったことで、なんとなくその感覚を取り戻せています。
もしかすると、この記事でほんとうに書きたかったことはこれかもしれないなあと、ふと思いました。
最後に:私が参考にしている片付け本の紹介
片付いた部屋の理想像「無印良品と始めるミニマリスト生活」
現在の私の片付けの理想像は、やまぐちせいこさんの「無印良品とはじめるミニマリスト生活」です。曰く、広くはない賃貸アパートに住んでいるのに、すっきり落ち着いた家の中の色彩と、余白感がちょうどいい感じで、もう少しものを減らしてこんな感じに住まえればいいなと思っています。
子どもと一緒におかたづけするなら「おかたづけ育、はじめました」
子どもが自分でものを管理するしくみについては、保育園の衣類やおもちゃの棚のシステムがとても参考になります。場所を決めて表示し、出し入れの手間がかからないようにすることがポイント。製造業・サービス業の人なら「5S活動」でなんとなくイメージできるかもしれません。明るく楽しく5S活動するとよいと思います!
書籍としてはOURHOME・Emiさんの「おかたづけ育、はじめました」が写真豊富でアイデアがまとまっていて読みやすいと思います。年齢に合わせて収納が進化していく様子も面白いですよ。
やましたひでこさんの「断捨離」シリーズや、近藤麻理恵さんの「人生がときめく片づけの魔法」も、もちろん読みました。かなり前のことなので、方法論よりは思想の部分だけがわたしの中には残っています。
継続できるようになってはじめて、彼女らが言っていた断捨離または片付けの効能が実感として分かるようになった気がします。今読むとまた新たな発見がありそうなので、機会を見つけてまた読んでみたいなあ。
さて今日はここまで。進捗があればまたご報告しますね!