
2歳8ヶ月の娘の英語教育をどうしようかしらとまだまだ考えているTsumuRiです。こんにちは!
ちなみに私本人は、学生時代は英語が苦手でしたが、就職してから英語の苦手を克服してから英語の仕事をしているので、まあそんなにガチガチに考えることもないかなと思ってはいます。
とは言え、できることから始めてみようと思い、乳幼児向け英語教材の体験版を始めとする動画や音楽などを、娘と一緒に視聴していたんですね。
ところがこれが原因(?)で、当の娘に「えいごはイヤー!」と言わしめる事件が起こったのでした……
この記事は2歳児にとって無理のない英語への触れ方をとことん考えた記録です。
子どもの英語教育に悩める方に届きますように。
2歳半の「えいごはイヤー!」事件
大好きなミッキーマウスなのに「イヤ!」
事件は、いつものようにミッキーマウスクラブハウスを見ていて、何の気なしに音声を英語に切り替えようとしたときに起こりました。

えいごはイヤー!(泣)

!!!
とっても大好きなミッキーマウスクラブハウスを「イヤ!」と言うなんて、これは本当に由々しき事態。
しかも、本人の弁によれば、「ミッキーマウスがイヤ!」なのではなく、「えいごはイヤ!」なんですよね。
これはちゃんと考えないと、英語に親しむどころか英語嫌いになる。そんな危機感が生まれました。
乳幼児向け英語教材の体験版は好き
娘は「えいごはイヤー!」と泣いた後も、乳幼児向け英語教材の体験版は喜んで見ていました。
「ミニーのABC見るー」「しまちゃんのダンスするー」と言ってDVDをつけるよう催促したり、覚えたお歌を口ずさんで、一緒に踊ったり歌ったりするよう求めるくらいで。
つまり、英語自体がイヤなのではなく、好きな英語とイヤな英語があるということ。
そこで、喜んで見ている乳幼児向け英語教材の体験版と、「イヤ!」と泣いたミッキーマウスクラブハウスの英語音声を比べてみました。
一般の英語アニメは英語が初めての2歳半には難しい
結論としては、ミッキーマウスクラブハウスの英語音声(正確には音声とビジュアルの組み合わせ)は、ある程度英語に慣れてからでないと理解が難しいということです。
音声に対応したビジュアルが少ない
理解を難しくしている最大の原因は、音声に対応したビジュアルが少ないことだと思います。
「ミッキーマウスクラブハウス」にはちょこちょこ長セリフがあるんですが、長セリフに対応したビジュアルは少なく、キャラクターが手をパタパタさせるだけ。
セリフは若干早口なところはありますが、平易な英語です。
それでも、最近英語に触れはじめた娘にとっては、理解することがすごく難しかったんだと思います。それどころか、大好きなキャラクターが手をパタパタ動かしてる映像を、意味がまったく分からないまま眺めてたんじゃないかな。
後で書きますが、乳幼児向け英語教材はこのあたりの配慮が行き届いていると思います。音声の大半はビジュアルが理解を助けるように作ってあります
大好きだからこそ日本語がいい
日本語を覚えて使えるようになってきた娘は、部分的には難しいところもあるけど、大好きなミッキーマウスを心から楽しんでいたんだと思います。日本語で。
でも、私が急に英語音声に切り替えたせいで、内容がまったく分からなくなり、せっかく手に入れた言葉の力がまったく通用しない無力感を味わったと思われます。
いつもは楽しくおしゃべりしてくれるミッキーマウスと仲間たちが、いきなりわけの分からない言葉をまくし立てるなんて恐怖そのものですよね。
勝手な想像ではあるんですが、なんてかわいそうなことをしてしまったんだと、本当に胸が痛みます……
大好きなものだからこそ、英語音声で集中して見る子どもはいると思うんです。
でも娘は、大好きなミッキーマウスだからこそ英語音声がイヤだったみたい。
それ以来、アニメを副音声で見せるのは避けています。類推する力がもう少し育って、英語に慣れるか、本人が英語で見たがるまではあまり見せないようにしようかなと。
2歳半が教えてくれた英語学習のポイント
効率的な英語学習方法って?
以前ブロガー喫茶でもおしゃべりした話ですが、外国語の効率的な学習方法は、第二言語習得(SLA)という学問分野でほぼ確立されているそうです。
その時に読んだ「世界最高の子ども英語」で紹介されていたのは、赤ちゃんが母国語を学ぶ時と同じ、音と状況のかたまりに触れる方法でした。
私が大人になってから英語をやり直した時の実体験ともだいたい一致しているので、私はこの本の内容を信頼しています。
この本の記述に実体験も合わせて、私は以下の順番で学習を進めるのが効率的だと考えています。
- 音・状況による理解
⇒文字による理解 - インプット
⇒アウトプット - 簡単・短い(単語・文)
⇒複雑・長い(単語・文章)
思ってはいたんですよ……頭の中では……!!!
はい、娘の「えいごはイヤー!」事件、私が頭で理解していたことを実際できていなかったのが原因だったこと、すでに皆さんお分かりだと思います。
英語が初めての2歳児に、いきなり「複雑で難しい」ものを見せてどうするんだって話なんです。
そりゃTOEIC940のおかあさんには簡単でも、英語が初めての娘には宇宙語だろって話ですよ。
2歳児に無理のない英語体験って?
そして、娘の「えいごはイヤー!」事件を受けて、あらためて考えました。
2歳児が無理なく続けられる英語体験ってなんだろう?って。
簡単!
大前提として「簡単である」。
音声の意味が分からなくても、ビジュアルを見ればだいたい分かるものは楽しんで見られる様子。やはり分からないストレスが少ないようです。
楽しい!
大人の場合は、多少学習がつらくても、最初に目標設定することでモチベーションを維持できます。
でも2歳児の場合は親が一方的に与える形で始まるので、本人の中には英語を学習しようという意欲はまったくないんですよね。
だからこそ、やっぱり「楽しい」遊びであることは必須だと思います。
親が子どもの邪魔をしない!
はい、これ反省点です。
本にも「英語が得意な親ほど子どもを英語嫌いにしがち」だと書いてあったのに、見事にやらかしました。
大人の想いって、時々子どもの勇気をくじくんですよね。それは私の大好きなアドラー心理学や語りかけ育児でもさんざん警告されてたのに、それでもやらかすんだもの、ほんまに穴があったら入りたい感じ。
もはや英語に限らない話なんですが、親にできることは子どもの興味を眼差すことと、子どもの来し方行く末を見届けることだけだと思うんですよね。
子どもを邪魔する親にだけはならないと、改めて心に誓いました。
乳幼児向け英語教材はやはり優秀だった
手元にあった乳幼児向け英語教材の体験版を片っ端から見てみた結果、乳幼児向け英語教材は初めて英語に触れる子どもが「簡単」で「楽しい」体験ができるように、配慮が行き届いていることが分かりました。
体験版を見た印象なので、正式版の教材だとまた違うかもしれないということは申し添えておきます。
ディズニーの英語システム
ディズニーの英語システムの体験版DVDは、言語表現とビジュアル表現がほぼ対応しており、繰り返しを多用しているので、簡単さや覚えやすさは一番だと思いました。「not」の時は対象物をぱっと消してみせるあたりも工夫しているなと思いました。
音楽はオリジナルであまり馴染みがなく、しかも単調ですが、繰り返しが多いこともあって大人はすぐ歌えるようになりました。
娘の反応
ディズニー大好きな娘は、最初はわりと集中して楽しんでおり、私もこれはいいなと思いかけてました。
が、同じディズニーアニメのミッキーマウスクラブハウスやロードレーサーズが競合になってしまい、「見る!」という頻度がだんだん減ってきています。そしてなにより「バズこわーい!」ですって。
……さてどうしたもんだか。
こどもちゃれんじEnglish
こどもちゃれんじEnglishことしまじろうの英語も、言語表現とビジュアル表現はだいたい対応していると思いました。ただ、ディズニーの方が徹底している印象を持ちました。ところどころ日本語が混ざってます。
体験版DVDの種類によって若干異なりますが、全体的に「明るく楽しく!」という感じ。また、童謡として耳慣れた曲が多いので一緒に見ていて(時々踊るのも)とても楽しいです。
ただ、繰り返し多用のディズニーに比べ、歌を覚えるまで少し時間はかかりました。
娘の反応
娘がディズニー大好きなので、しまじろうへの食いつきはいまいちかなあと思ったんですが、意外とこっちの方が見ます。ノリのいい音楽に合わせて身体を動かすことが好きだからかも?
こどもちゃれんじぷちのDVDを全然見てくれないので、ぷちの受講を止めてEnglishに切り替えてしまおうかな~と思い始めている私です。
Worldwide Kids
Worldwide Kidsは、しまじろうと同じベネッセの教材ですが、しまじろうとは異なり全編英語です。
これも言語表現とビジュアル表現がだいたい対応していること、童謡として耳慣れたものが多いことはしまじろうと共通してます。まあ、作ってる会社が同じだからなぁ……。
ビジュアルが北欧系を意識しているっぽいこと、音楽を静かめにしてあること、さらにオリジナルの動物4人組が出てくることで、しまじろうとはかなり印象が異なってます。
環境音楽として流しておいても邪魔にならない印象。
娘の反応
娘は集中して見てますが、踊ったりするわけではなく、淡々と眺めているという感じ。そのわりにこれをいちばん見たがるのが不思議です。
特にStage 0の体験版に入っている手あそびがお気に入りのよう。赤ちゃんとママの映像がよいのか……?
子どもの好みって、親の予想とは全然違うので、見せてみないと分からないもんだなと思いますね!
一般的な英語アニメ&動画
娘が好きなアニメの英語副音声は「えいごはイヤー!」があってからしばらく見せていません。
その代わりと言っては何ですが、Eテレの英語であそぼ with Ortonや、YouTubeの謎の外人のやつ(←あやさん命名w)などを一緒に見ています。
娘は特に発音遊びや手遊びが好きなようで、お風呂の時間なんかにおもむろに歌ってやると、ニコニコしながら付き合ってくれます。気分が乗らない日は「うたわないで!」と言われますが。
その他には、Amazonプライムミュージックで、親子で唄う英語のうた
のような英語音楽のプレイリストを家事の最中にかけ流しにしてる程度ですね。
好きな曲が始まると、いつの間にか足元で踊ってるので驚きます。
なにを見るにしても「いっしょに!」
ここまで娘の反応など書いてきましたが、うちの娘は基本的には「いっしょに!」です。
娘ひとりで英語番組を見ることはほとんどありません。たいてい膝に乗って見ます。
娘からすれば、「お母さんが見たがるからお膝の上で付き合ってあげているのよ」という感覚かもしれません。
時々目線をこちらに寄越しては「これすきなん?」と聞いて、私がうなずくと意味深にニッコリするんですよね。
このあたりの反応を見るに、まだ好みがなくて親の与えるものなら何でもなんとなく受け入れることのできた乳児期とは違い、好みがハッキリしてくる2歳半以降はだんだん入り口が狭くなるのかしらと感じています。
でもとにかく「いっしょに!」が嬉しい時期であるということは前向きに捉えておきたいところ。
私としてはすっごい複雑なんですが、これもう私の趣味に娘が付き合っているという図式に切り替えた方がよいかもしれません。

いよいよ日常英語コンプレックスを解消する機会がやってきたかな……日常英語については日本語ほどには緻密な表現ができていないという意識がずっとあるにはあったんです
簡単で楽しい英語の時間を親子でシェアするのがベスト
繰り返しになりますが、少なくともうちの娘の場合、英語学習を進めるには以下の3条件が必須です。
- 簡単
- 楽しい
- 親が子どもの邪魔をしない
意外と重要なのが3番目。
うちの娘は今2歳8ヶ月ですが、この時期は子どもが独立した人格として親に挑んでくる時期でもあるので、大人側のセルフコントロールがすごく難しくなると感じてます。
親が勝手に期待して勝手に失望するということも起こり始めますが、そういうのもすべて伝わってしまいますしね。
また、順番としては以下のように進めるのが効率的だと考えてます。
- 音・状況による理解
⇒文字による理解 - インプット
⇒アウトプット - 簡単・短い(単語・文)
⇒複雑・長い(単語・文章)
というわけで、わが家は、効率的な学習の仕方も意識しつつ、簡単で楽しい英語の時間をシェアするのがいちばんという結論に至ったところ。
共働き家庭で、平日の持ち時間が保育園のお迎えから寝かしつけまでの3時間しかなく、そのうち2時間近くが食事、お風呂、家事などで消えてしまう中、残った1時間程度で何をするかというのは、本当に悩ましいんですけどねー。